今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

ウエマツソウのその後       2022.08.17(1)

2022-08-20 11:40:48 | 山、花、山野草

ウエマツソウ(既出)




 毎年、秋にきのこ観察に行く山にヒナノシャクジョウが、沢山出てくる場所があって、数年前にそこで偶然、小さな腐生植物をみつけた。
そのことはしばらくは忘れてしまっていたのだが、「ヒナノシャクジョウが出る場所の近くでホンゴウソウが見つかることが多い」、
という記事を読んで、改めてその場所を調べてみようと思ったのだ。

 期待通り、最初に見掛けた場所からは10mほど離れていたけれど、ヒナノシャクジョウの群落の近くにホンゴウソウらしきものをみつけた。





        
        ホンゴウソウ?(既出)


 その画像をブログに載せたところ、きのこの友達からホンゴウソウを観たいので案内してほしいと請われ、状態の良い時に連れて行ったりもした。
ところが、そのブログの記事にコメントを頂いた。「ホンゴウソウじゃなくて、・・・・、ウエマツソウじゃないか?」
ウエマツソウ?その存在すら知らなかったので調べてみたのだが、ホンゴウソウもウエマツソウも素人からすると同じようなものに見えた。
ウエマツソウとホンゴウソウの雄花の形状は明らかに異なり、ブログのものはウエマツソウの雄花の形状と一致していたのだ。
ただ、特徴はウエマツソウに似てはいるけれど、大きさがかなり違うように感じてはいた。





ウエマツソウ(既出)



 先週、ブログを見た人が自分の友達を介して、僕の友人に僕への連絡を依頼し・・・・、間に2人が入って、現地の案内を依頼された。
こんな風に似たような趣味の人は繋がっていくんだなぁという典型で、ありがたいことだと思った。退屈かもしれないブログを細々と続けているご褒美かも。

 聞いたところ、ウエマツソウは近畿ではほんの僅かな場所でしか報告されていないらしい。そして、そのウエマツソウもさらに分割される可能性があるらしい。
その違いについて聞いたけれど、限られた部位の1mmにも足りない部分の形状とのこと。
分かっていたらもう少しマシな写真も撮れただろう。これまでに撮った写真の中で問題の部分が綺麗に映っているものはほとんど無かった。
偶然ということはあんまりないものだ。

 それでも、誰かのためになるかもしれないので、雌花部分の拡大した写真を並べておくことにした。ピンボケを承知でたまたま合っている部分だけ見て欲しい。






2021.0710a







2021.0710b







2021.0710c







2021.0710d







2021.0710e
ここまでは去年の写真、手持ちのカメラで。






2022.0709a







2022.0709b







2022.0728a







2022.0728c




 ピンぼけの見苦しい写真で恐縮。来年のシーズンにはきっと綺麗な写真を撮りたいもの。
当日は驚くほどの土砂降りの中での自生地訪問になり、写真撮影どころではなかったが、雷鳴轟く中での会話も楽しかった。
午後から教えてもらったホンゴウソウの自生地を訪ね、ウエマツソウとの違いを確認したかったのだが、雄花は落ちてしまっていたのか、
開いたものが見つからず、これも来年の課題となってしまった感じ。





ホンゴウソウ
茎が分枝することがウエマツソウとの明らかな違いの一つだそうだ。


来年の観察のためのメモとして。


コメント
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