緑 上ばかり見て歩いているとアケビに実が付き始めていることに気が付いた・・・。分かるかな?
今日も昼過ぎから動き出す。まずはきのこのチェックから。きのこはこの所の暑さで一段落してしまっていて、生きの良いのは一つだけ。
続いて車で20分ほど走り、それから10分ほど歩いてアリマウマノスズクサの様子を見に行く。上を見上げて・・・・
あっ! 果実の一つが裂開を始めていた。月末か8月始めくらいを予想していたのだが・・・
裂開についてはアリマウマノスズクサの研究者に教えてもらっていて、一日だけ開いて直ぐに閉じてしまうのだとか。その後、果皮が萎びて行き、枯れて種を蒔き散らす。その貴重なタイミングに出会えたということだろう。
果実はまだ、10個ほど残っていてジャコウアゲハの幼虫に齧られたものは僅か、しかももう幼虫の姿は見えない。この裂開の様子を見ておけば今後に役に立つだろうと思った。とは言え、此処にずっといるわけにも行かず、奥へと歩いて行く。
勝手にC地点と名付けた場所の頭上の株はジャコウアゲハに散々に食害されて、齧りかけの果実が4つほど見えるだけ。葉が見えているのが救いだ。
リョウブの花
そのまま、歩き続けてウエマツソウの自生地をチェックする。そろそろ、知人が観察に来る頃だと思うので運が良ければ会えるかもしれない。薄暗い森に入り込み、マムシの姿がないか気を配りながら、慎重に進む。
ヒナノシャクジョウ
先に目についたのは白いもの。ヒナノシャクジョウだ。だんだんとウエマツソウの場所に入り込んできている。
ヒナノシャクジョウはかなり広い範囲に自生していてウエマツソウの場所以外でも探すと小さな芽がポツポツと見つかる。一月後にはびっくりするほど出ているだろう。
ウエマツソウとホンゴウソウが同所的に自生するのか、が専門家の間では注目されているらしいと聞いたので、ホンゴウソウも出ているか探してみたが見つからなかった。過去の記憶ではウエマツソウの果実が落ちかけた頃に、妙に生きの良いのが一つだけ出ていて写真を撮った記憶があるのだが、それがホンゴウソウだったと思っているのだが。だとすると、ホンゴウソウが出るのはまだ後のことだろうと思う。
さて、時間をつぶしてからまた、アリマウマノスズクサのB地点に戻った。
一時間が経過していた。少し、開いただろうか?一日で閉じてしまうのであれば、もう少し変化があっても良いのではないのか・・・・、さらに時間を置いて観察することにして、さて何処に行こうか・・・・
つづく