6/6(土)~6/7(日) 硫黄岳に行ってきました。
<6/6>
【交通】新宿5:46-池袋5:55 池袋6:01-大宮6:37(¥450)大宮6:50-佐久平7:41(新幹線¥4,795)
佐久平7:46-小海8:31(¥480) タクシーにて本沢入口9:00(¥5,400)
【行動】本沢入口9:00-本沢温泉11:00 本沢温泉12:00-夏沢峠-硫黄岳山頂
硫黄岳山頂-硫黄岳山荘-横岳手前-硫黄岳山頂-夏沢峠-17:15本沢野天風呂
(行動時間7時間30分・休憩含む)
山を歩くようになったら、どうしてもこの目で見てみたい、お目にかかりたいもの、がいくつも出てくる。
そのひとつが「高山植物」
中でも梅雨のこの時期しか見れないという憧れの「ツクモグサ」をひと目見てみたくて八ヶ岳へ。
横岳は私には無理な場所、と思いながらも、硫黄岳周辺で見れる?というわずかな情報を信じて計画してみた。
我が家から公共機関利用で、最短距離が「本沢温泉」からのアプローチ。
が、「JR小海線」の本数が少ないので朝一番でも小海駅には8:31到着になる。
バスを待っていたのでは時間がない、と今回は新幹線&タクシーで大奮発!
天気予報に振り回されたが、6月後半は仕事の為行けるチャンスは2回しかない。
日曜日が晴れなら回復傾向だろう、小雨なら行くぞ!と決行したのだが・・・。
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初めて乗る「小海線」
電車に乗っているときは晴れ間も覗いたのに、駅に着いたら霧雨が。
タクシーは常駐していない為、前日に電話予約をしておいた。
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本沢入口到着。タクシーはここまで。
ここに来るまでの道は、途中大変細い道や、民家の間をすり抜けるように走る。
なんかすごい山奥に来てしまった感じがした。
駐車場にはこの天気でもたくさんの車が止まっていた。
今日は「八ヶ岳開山前夜祭」だもんねー。
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ここからは、四駆でも入れない。
でも本沢温泉までの道のりは広く、高尾山なみに緩やかに登っていく。
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沢の音がして、橋を渡ると、もうすぐ。
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クリン草の庭に、オバケ水芭蕉・・・
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11:10 まずはテント場が現れ、先に進むと「本沢温泉」が見えた。
手続きをして、急いでテント設営。
広いテント場だが、トイレが本沢温泉の建物の裏なので遠いのが難点。(テン場からは登り3分)
昼食を済ませ、身軽で出発!
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(足元に咲いていたイワカガミ)
12:00、本沢温泉小屋の脇を登っていくと、硫黄の匂いがキツくなって・・・
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すぐ左手に「野天風呂」が。
登山道から丸見えってこのことだったのね・・・
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天気はずっとガスの中。2200m以上のところでは登山道にまだ所々雪が残っていました。
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13:00、薄暗い樹林帯を抜けると「夏沢峠」に到着。結構な人がいてちょっと安心したりして。
全く何も見えないけど、向こうは天狗岳方面らしい・・・
去年はあっちから見てたはずだけど?
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ここからは岩が多くなり、ガレっぽい斜面を登っていきます。
がとにかくガスガス。周りがどうなっているのか?何が見えるのか?さっぱり解りません。気分は火山を登っている感じ・・・?
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それでも途中からは、ケルンに導かれて山頂を目指します。ありがたいです。
かろうじて一つ先のケルンがうっすら見えるくらい。
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なんとなく・・・稜線らしいものが見えてきたら・・・
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14:10、硫黄岳山頂到着。
ぐるり360度、何も見えません。まるで雲の中にいるようです。
何組もの登山客が山頂でぼーっとしていました。
聞こえてくる会話はやはりこれからどっち行こう・・・みたいな感じです。
これだけガスっているとテンション下がりますね・・・
私たちもしばらくぼーっとたたずんでしまいましたが、目指す方向のロープは見えているので、
足元に気をつけながら進んでみることにしました。
幸い、こちら側にもケルンが。ってことはここはガスが出やすい場所なんでしょうか。
花を探しながら降りていきますが、何の花も咲いていません・・・
ミヤマキンバイ開花、って書いてあった気がしたのに・・・ガスで見つけられなかったのかもしれません。
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出会ったのは、ホシガラス?だけ。
硫黄岳山荘まできましたが、何も見当たらず時間ばかりが過ぎていく・・・
天気は回復どころか、だんだん薄暗くなってくる。
山荘の植物園に何か咲いているか?と半ば諦めながらも入口に行くと、
階段に腰掛けたオジサマ達がデジカメ持って話をしていた。すると、
「ほら、ツクモちゃんだよ。見るぅ~?」と私に画像を見せるのです!
「わぁ、いいなぁ。これを見に来たんですけどやっぱり横岳まで行かないと見れないですか?」
「いや、山頂手前に咲いてたよ。そうだなぁ、ここから30分くらいかな。僕らは小同心から来て・・・」
「
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咲きかけのキバナシャクナゲだけ発見。
この時点で14:45。時間的にギリギリか?ろくに話も聞かずに飛び出した
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気持ちだけ焦りながらも、視界不良の中、足元と花を探しながらキョロキョロ&がしがし登っていく。
ない・・・何も咲いてない・・・一箇所だけ「オヤマノエンドウ」らしき紫色のものが見えたが、
先を急いでいるので写真も撮らずに進んでいく。
初めての場所だし、ガスでよく見えないからどこに横岳山頂があるのかも解らず。
時間ばかりが過ぎて・・・もう二度と来れないかもしれないのに・・・
(電車賃¥25,000もかけてきてるから・笑)
ここじゃないのか?道間違えたか?駄目なのか?見つけられないのか?・・・もう会えないのかと思った矢先、
「あったよー!」というダンナの声が!
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15:10、発見。
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ガスの中に薄ぼんやり、淡い黄色の花たちが見えた。
岩にへばりついて咲いていた。思ったより小さい。
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初めてのご対面!感動の瞬間です!よかった、ホントよかった
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一応、ツクモグサのご紹介を。
※本州でツクモグサが生える山は北アルプスの白馬岳と八ヶ岳だけ、
ほかには北海道に分布するだけの希少種。
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想像より小さかった。高さも直径も4センチくらい?
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斜面に咲いているので、私は怖くて近づけなかった(右がダンナ張り付いて撮る様)
左がダンナが撮って来てくれたツクモちゃんたち(でも若干しおれ気味・・・)
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花出会えた喜びから我に返って見ると、うっすらと前方にひときわ高いピークらしきものが見えている。
あれが「横岳山頂」だったのかな?
ピークハンターではない私たちは(負け惜しみ・・)目的が達成できたので無理はせず、戻ることに。
未練はまったくない、なぜならクサリ、怖いから(笑)
時間ギリギリだったね!さあ、ここから猛ダッシュでテント場に戻らなければ!
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いざとなったら(天候悪化or時間切れor見つけられない)硫黄岳山荘に泊まろうかとも思った。
でもどうやら戻れそうだ。
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花に会えたからもう足取りも軽くなり、16:00、硫黄岳山頂に戻った。
ふ~、とため息をついたその瞬間、急に空が明るくなり・・・
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一瞬日が差して、お~晴れるか!!・・・と思ったけど何も見えなかった。ま、いっか。
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さっきまで何も見えていなかった風景はこんなだったのね・・・
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幸い夏沢峠までは時折日が差し、どこを登っているのかまったく解らなかった登山道、
ああ、こんなふうになっていたのね、と見ることが出来た。
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爆裂火口も見えてビビる。ガスで見えなかったのは、私にとっては良かったのかもしれない。
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振り返ると、山頂に青空が・・・う~ん・・・
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下に見えるのはオーレン小屋かな?やっぱり青空はいいねぇ。
と眺めを楽しむ時間はなく、そそくさと降りていく。
でも晴れもつかの間、樹林帯に入ったらまたガスに見舞われ、ますます暗くなる。
でも時間的には間に合うはず!
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17:10、戻ってきた。
大急ぎで降りてきたら、ちょうど5,6人の団体さんと、2人の男性が上がってきたところで、
「どこまで行ってきた?・・・そうか、じゃ、ゆっくり温まって」
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とラッキーなことに私たち二人だけの貸切状態で入浴することが出来ました。
朝からずっと霧雨で濡れていた身体と、入る気マンマンで水着を着込んでいた私・・・
豪快に合羽を脱ぎ捨てじゃぼ~~ん
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源泉かけ流しどころか、原液?不思議と温度も40度くらいとちょうどよい。
ここも憧れの温泉のひとつだったので、入浴できて嬉しい!至福の時間でした!
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(小屋脇の水場)
汗かいて山歩いて、憧れのお花にもあえて、下山して即、憧れの温泉にも入れて、
それで天気も快晴、なんて望んだらバチ当たりそうだよね~~
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明日晴れだって予報だけど、明日のことは誰にもわからないし。
ガスでも行ってよかったね
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なんて言いながら、気持ちのよい1日の終わりを最高においしいビールで締めくくりました。
後編へ続く。