カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

ゆったり尾瀬ケ原・アヤメ平 その2

2009-06-20 | ヤマのこと

その1



(コバイケイソウ)
テント設営を済ませ、まだ行った事のない「三条の滝」まで行って見よう、ということになった。
こういう思い付きが出来るゆったりさが尾瀬のいいところでもある。


赤田代に向かう途中、リュウキンカがいっぱい咲いていた。
燧ケ岳をバックにいい眺めです。(望遠レンズが動かなくなってた・・・ので寄れません(~_~;))

 
リュウキンカ・ニリンソウ・スミレ

 
面白い形!これナンダロウ?  ・ミツガシワ

 
開いてきたタテヤマリンドウ・ミヤマツボスミレ

 
ミヤマキンバイ?・地糖(花じゃないけど)




 
リュウキンカ&水芭蕉・白くて小さいのは何?


東電小屋との分岐を右に折れると「温泉小屋」が見えてきた。
こっちも静かでいいところですねー。


無料休憩所では「手荷物預かり・滝まで行き50分」と書いてある。
え?そんなにかかるの?ま、いっか。行って見よう。


手ぶらで来ているのでラクラク気分。
あー!滝だ!着いた!と思ったら「平滑の滝」でした。
500mの花崗岩の川床を滑るように流れる幅の広い滝は見ごたえありました。

さてここから三条の滝へ向かうのですが、下る下る・・・
途中ぬかるんだところもあり、まだ降りるの?ってくらい降りて・・・

下って・・・


下って・・・まだ?と何度も一人突っ込みしながら、やっと着きました。


さてその姿は・・・
すごい水量です!さっきの平滑の滝で足滑らせて落ちたら、ここに来るんだ・・・
間違いなくサヨウナラだなぁ・・・
なんてくだらないことを考えながら・・・すごい水量の滝でした。
でも・・個人的には「平滑の滝」のほうが好き(~_~;)

さてまた下った分だけ登ります。登り途中でまた雷と雨が・・・
合羽を着込んだのでまた汗かいてしまいました。
汗だくで、上りついた先の無料休憩所でつい、ジュースを買ってしまいそうです。


さて、あとはテント場に帰るだけ。
温泉、と聞くと入ってみたくなる私たち。行きに「温泉・・・入ってみたいねぇ」帰りに聞いてみようと決めてきた。

「温泉小屋」では入浴だけできるのかな?とダメもとで聞いてみましたが、
やはりやってないとのこと、残念。混雑する時期ですし、仕方ないですね。


予想より早く戻ってこれたので、また尾瀬ヶ原に出て散策します。
湿原を吹きぬける風が気持ちいいー。


東電小屋のほうまで行き、新潟県の「只見川」を渡り・・・


ヨッピ橋までは時間切れのため、来た道を戻りました。

眠い眠いといいながらも、ビンボー症なのでやっぱりあちこち歩いてしまいましたネ。


見晴に戻ってきました。燧ケ岳を望む、この場所がなぜか大好き。


日が長い時期なので、みんな思い思いにゆっくり寛いでいます。
ここは私にはなぜか「見晴リゾート」に見えます。
オサレでキレイな小屋が多く、燧ケ岳の山と、尾瀬ヶ原の海の両方を眺められる避暑地。
昔は静けさと癒しを求めて海外に出かけたけど、ここ尾瀬はそれ以上に素晴らしいリゾート(心の中の、ね)だなぁ、
と日本の良さを再認識できる場所。今まで知らなくて損していた気分なのです。


水縹(みずはなだ)色に塗られた「弥四郎小屋」の窓枠がノスタルジックでたまらなく好き。

さて、テントに戻り前回出来なかった「弥四郎小屋」テラスでの生ビールタイムです。

 
リゾート気分とはいえ、ここは山の中。
ウッディな山小屋の創りが温かくて、落ち着ける空間を作っている。
ちょっとの不便さと、手作りのケーキやパンが嬉しい。

 
格子木枠の窓から望む尾瀬ヶ原の海は、今日は小さな波が立っている。
いつ見ても違う波が漂っているから、何度眺めても飽きない風景。
日が落ちるまでずっと、見ていたい風景の一つ。


山の鼻の喧騒とは少しだけ違うこの見晴。
ここのテラスから眺める尾瀬ヶ原は本当に美しい。
本来は原点であろうこの風景も、私には非日常。
そんな景色を眺めながら何も考えず、疲れと眠気とビールの酔いがほどよく指先まで行き渡る、
この瞬間がいいのよねぇ・・・。


ルートを変えて歩き、また違った尾瀬を知った1日。
いつもよりずっとゆっくりと、気持ちの良い1日が暮れて行きました。


翌日へつづく