カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

チャレンジ横岳! 前編

2011-06-22 | ヤマのこと

2011.6.18(土)-19(日) 南八ヶ岳へ。

昨年トホホな赤岳登頂の後、来年はあっちへ行ってみせる!と密かに胸に抱いたピーク、横岳。
おととしツクモちゃんには会ったけど、まだ会っていないお花もたくさんあるし。
6月か7月には行きたいと計画していたところ、友人のA君Jちゃんペアも一緒に行く、
とのことで日程の合うこの日に決定。


 
天気予報に悩まされたけど、日曜日の晴れマークを信じて決行!残念ながら今日は午後傘マークがついた。
でも出来るなら小雨でお願いします・・・と祈りつつ一番早いあずさに乗って9:48「野辺山駅」到着。

バスはないけれど4人なのでタクシーで「横岳登山口へ」(約¥4200)
今回は歩いたことのない「杣添尾根」から横岳を目指します。トイレはありません。


 
登山口から20分ほどで貯水池?東屋のあるホントのスタート地点へ。
身支度を整え、赤岳展望荘へ行くというベテラン団体さんとおしゃべりしながら11:00スタート。



橋を渡ると登りの始まりです。
「お若い方ど~ぞ」とか言われても多分私たちのほうが遅いよね・・・
やはりベテランさんはすごいです、結局途中からもう会うことはなかったのでした(笑)



今日の標高差は1100mくらいだけど、たぶんずっと登り?
ひたすら登ります・・・


樹林帯の中で珍しいものをJちゃんが発見
「イチヨウラン」
本当に小さくて、気をつけていなければ見つけられないほどの大きさでした。



ひたすら登りの登山道は、みんなで歩くほうがいい感じ。でも・・



楽しいのか?辛いのか?我慢の登りは続きます


 
だけど森にはいろんな生き物が。グミのようなこれは何?真っ赤な虫とか?
森は私たちに時々楽しみを与えてくれました。


 
南ヤツって段差が大きいので一歩一歩がゼーハーしちゃう
雨も降りだしてきたので気持ちは焦りますが、そう簡単には進めないのです




(多分)2200m付近からうわさの残雪エリアが出てきました。
それほど急斜面ではありませんが、何箇所もあり、
次々とトラバースしなければなりません。
一箇所、ストックも出していなかったので、滑ったらどこまで行くのか・・・
と不安になるようなところがありましたが、おおむね大丈夫でした。


 
でも残雪のトラバースの連続、その後登り、ちょっと一気に頑張りすぎて貧血状態で一休み。
見上げれば急登はまだ続きます、ふー。
「大丈夫?」と心配してくれましたが、いつも緊張すると息しないで歩いているのか?(笑)こんな感じなのでゴメンね。



飴ちゃんもらって顔に赤みが戻ってきました。更に登ります・・・



雨ザーザーです・・・びしょ濡れです。でも楽しい、と強がりすら言えないくらいびしょ濡れです・・・



そして15:00、スタートから4時間、やっと稜線に立ちました「三叉峰」到着。
360度真っ白 何も見えなーい。


でも頑張った私達をキバナシャクナゲが迎えてくれました。



さあ、ここからはお花探しの楽しい稜線歩き
・・・のはずなんですが、強い風が容赦なく私達を叩きます、ひゃー。



でもそのおかげで一瞬だけ、赤岳~中岳~阿弥陀岳の稜線が姿を見せてくれました。
ここまで4組ほど登ってきましたが、横岳方面はもう誰も歩いていません。



まあガスっていたほうが高所恐怖症の私にはよかったかもなのですが。
進む方向がガスの切れ間から見えてきました。怖さを紛らすため笑っているみたいです(笑)



ここまで来たらもう後戻りは出来ない!がんばれアタシ!鉄の梯子を昇りました。



意外とダイジョウブ~~~~(笑)



もっとたくさん越えていくと思ったら、あっという間に見えてきましたよ・・・


 
やりましたー 横岳奥の院・標高2,829m。
八ヶ岳の最高峰赤岳に次ぐ高さですよん
去年まではこんなとこ絶対無理、と思っていたから本当に嬉しかった。
ここまで天候不順で辛かったから尚嬉しい、嬉しくて飛び跳ねています

でも雨と風が続くのでゆっくりはしていられません。
喜びもつかの間、次の目的へと進みます。



コワイ箇所終わったと油断してたら、この先が核心部でした(汗)
鎖はありますが、時折ガスが切れて大同心?と赤岳鉱泉らしき姿が眼下に見え隠れですごい高度感


 
雨で濡れている岩、滑ることは許されないのでここは慎重に座り降り(笑)
そこを過ぎるとお次は網網トラバース用の橋。



渡りきってどっちへ行くの?とキョロキョロ見下ろしてビックリ
ここが「蟹の立てばい」こっちに降りるのかー。



たてばい降りまーす ホールド&段差があるので怖くなかった。



横ばいはさすがに緊張したかな?画像は撮ってくれてなかったようですが、
ガスっていたので高度感を感じずにクリア。
茅野側から野辺山側にリッジ状の岩を越え、雨で濡れて段々冷たくなっていく指のまま、
我慢で鎖を掴み伝って行くと・・・



緊張の箇所は越え、見覚えのある場所に出ました。
そう、一昨年、ツクモちゃん求めてここまで来て、引き返した思い出の場所でした




おーい、つくもちゃん!どこにいるの~~~?
合ったよー 写真撮影のため、岩に貼り付く私たち。


 
今回も濡れたツクモちゃん。でもまた会えたね、一昨年と同じ場所で。
こんな雨の日でもしっかり開いて待っていてくれました。



 
目的を達成したらあとはビール目指して小屋へと歩くだけ。

ところがこの後更に雨は強くなり、長野県側からの強風で身体に叩きつける雨が痛い。
レインウエアももうビショビショ、容赦なく吹く風と雨でどんどん体温を奪われていきます、寒い。

小屋までこんなに長かったっけーー?とガスで何も見えないから余計に不安になりつつも急ぎ足
時間にしたら結局小屋まで20分ぐらいだったけど長く感じました。
ガスの中からぼわっと青い屋根が見えたときは本当にほっとしました。



16:00、玄関に入るとストーブの暖かい香り。
小屋のありがたさをしみじみ感じました


ようやく長かった一日が終わり、宴の時間です
明日は晴れ、の予報を信じ、ご来光を拝むのも目的で小屋泊にしたのですが・・・


つづく




稜線で出会ったお花たち。その1。
雨の中、必死で撮りました(ダンナが・笑)