2014.9.13(土)~14(日)
この夏の雨に泣かされた登山者たちが一気に押し寄せそうな
”晴れ”マークが並んだ三連休だった。
我が家も行先はいくつか候補を挙げていたけれど、結局は混雑覚悟で第一希望の山へ。
ただし、第一希望の山に行くためには朝から登山口にいなければならない。
その為には金曜日の夜、ダンナの仕事が無事に終わり、
新宿駅21:00発の最終のあずさに乗れなければならなかった。
ヤキモキしながら待っていると、家を出る15分前に帰宅したダンナさま。
間に合う!いけー!とあずさに乗り込むと、最終列車は満席の大混雑でした、さすが、連休前。
△遠見尾根を行く△
松本駅構内でシュラフにくるまる人を横目に 我々は駅前のビジネスホテルで約4時間の仮眠
翌朝、起きてみると松本駅は・・・晴
やった!
今回は天気予報あたりみたいだよ!
大糸線に揺られ初めての「神城駅」下車。
同じ駅で降りたのは3組だけ。だいたいの人が穂高駅で降りて行った、燕かな?
駅から車で7,8分のエスカルプラザからロープウエイで一気にアルプス平駅へ
降り立った場所から見えた五竜~唐松の稜線があまりに大きくて
あんなところまで本当に行けるのか?遠いなぁ
観光客に混ざって準備体操
ん~~身体がうまく動かない、大丈夫かな・・・
きついという噂の”遠見尾根”から登り、明日も多分ここを降りてくる予定で登山開始
スタートから始まる階段地獄、日差しの暑さで開始30分でやられた私・・・
今日も眠くて体が重い
一年で一番忙しい時期の仕事疲れが取れてないのが解るけど、晴れのチャンスは逃したくない
ダンナも忙しいなか早く帰ってきてくれたのだから、今更体調悪いなんて言えない
気持ちばかりが先行するも、尋常じゃないほどの汗が噴き出しす
そのうち観光客にも抜かれる始末
ここが小遠見かぁ・・・ぜーぜー
あまりの歩みの遅さと異常な汗の量に、
「引き返すか?・・・俺は行くけど」
と言われてしまう
そういわれて本気で引き返そうか、もう少し進んで無理なら戻ろうか・・そんな事ばかり考えていた
そういう時って周りの人たちの笑い声が羨ましいような
お願いだから一人にさせて と言いたくなるような
自分だけ違う空間にいるような 不思議な感覚になる
登ったり下りたり
小さなアップダウンの繰り返し
意識もうろうとしながら歩いていたので、この辺りの事はよく覚えていない
まだよろよろ歩く私に
「こんなチャンスはめったにないから、俺は行くからね」
と再度ダンナに言われた時、なぜか私の”悔しいスイッチ”がONになった!
いや、それだけじゃなくてさっきまであんなに太陽サンサンで暑かったのが
曇って涼しくなってくれたからだと思うけど(^_^;)
西遠見までくると一旦平坦になり、池もあったりと休憩できそうな場所に出た
ここで昼食をとるとようやく身体が楽になってきた
エネルギー補給して さあ行くぞ と進むと
目の前にどーんと立ちはだかるおおきなかたまりに圧倒される
来れるもんなら来てみろ
稜線を覆い被せたおどろおどろしい雲がそんな気持ちにさせたのか
今まであまり体験したことのないような重たい風景だった
ここまででもずいぶん歩いてきたはずだけど、まだまだあんなに登るのか・・・
不安な思いで進むと一瞬雲が切れ、青空の下に”五竜山荘”が見えた!
よし!もうすぐだ!頑張れる!
・・・と実際はまだまだ 見えてからが遠い法則 この秋2度目
ザレ場を抜けると今までよりさらに傾斜のきつい斜面を登っていく
涼しいはずなのに汗が止まらない
良かった、ここでさっきみたいに晴れてたら完全にバテてたな
ガス子で良かった・・・
滑る岩の登りが何か所か出てきた
登りでは鎖はいらないくらいだけど、くだりでは有効かな
鎖が辛いんじゃなくて、身体を持ち上げるのが辛かった
この辺りでは私だけでなく、周りのみんなも苦しそう 休み休み登っていった
登っても登っても続くように思える道
とにかくここを登りきらなければ この苦しさからは解放されないのだ
ぜーぜーはーはー 周りの人にどう思われたってかまわない
ただ黙々と登っていくと・・・
ガスの切れ間から眼下に小屋の赤い屋根が見えた!
嬉しかったなぁ
この瞬間に身体が軽くなった 結局は気の持ちようなのかもね
五竜山荘到着 今日はここまで
時間を見たらまだ13:30
スタートからここまで4時間40分・・・
あれ?CTは5時間じゃなかったっけ?
なんだ、あんなノロノロだった割には結構速かったじゃない
ダンナのペースが速すぎるだけじゃないの? ったく・笑
△五竜山荘に泊まる△
混雑するのが解っていたので、到着後まずは小屋へのチェックイン。
テント場が予想より空いていたので そんなでもないかな?と思ったら甘かった。
玄関は13:30でこんな感じでごった返し (夕方はもっとすごいことになってた)
まずは用紙に記入して 係りの人から名前を呼ばれるのを待つシステム
部屋が決まるまで30分くらい待ったかな?
部屋に通されてもそこからがまた大変。
部屋ごとにどう寝るか相談してくださいとのことで、結局布団一枚に二人だったけど、
向かいの人の足を自分たちの足の間に入れないと長さが足りないので、
寝返りの度足がふれるから夜中に何度も目が覚めた(*_*)
廊下はザック置き場となり、人が一人通れる程度
山の中でも 小屋の中でも すれ違いは譲り合い
夕食の時間は17時から 私たちは3回目 少しずつ早くなっていたので18時には食べれた
食堂は50人弱入れるので、7回ということは350人? 最後は21時頃のようだった
定員300名だから こんなものなのかもしれないけど
この混雑は初体験だったので、このサバイバルな状況はしんどかったなー
山登る人って、みんな強靭な精神の持ち主だなー
名物カレーはオリジナル色が強くて、個人的にはとても美味しいと思った
また食べたくなる味だった
小屋でビール飲んでまったり 外に出てみるとテン場は足の踏み場もないほどになっていた
16時すぎには雨も降りだして外はとても寒かった
小屋へのチェックインはなんと18時過ぎても続いてた
そんな遅い時間に到着って? いったいみんなどこから来てるんだ??
いやはや、秋の三連休の恐ろしさ初体験
でもここは槍や涸沢 穂高に比べたらまだましなんだろうな・・・トイレも並んだりしなかったし。
翌日へ続く
■行程■
アルプス平登山口8:50→小遠見10:10→中遠見10:30→大遠見11:15→西遠見12:00~12:20→五竜山荘13:30