後半です。 前半はこちら
さて、山頂を後にし廻り目平方面には下りず、来た道を戻ります。
誰にも会わなかった小川山への道でしたが、私たちが戻る時、2人の単独男性にすれ違いました。
一人で歩くにはなかなか勇気が要りそうなルートだと思うのですが。。
帰り道、クロキの森あたりの広い尾根で一瞬道を間違えました。
残雪は嫌だったけど、自分の踏み跡が明確に残されていたので戻って見つけることが出来た。
赤テープも本当に少ないので、もしガスの日に入るなら、自分で目印をつけながら歩いた方が良いと感じました。
道標は道中、須玉ライオンズクラブのこの板が八丁平と途中の2箇所のみ、
毎年、道迷い騒ぎが起きるらしいです。
お帰りワン♪犬の顔に見える岩のところまで戻ってきました。
山頂から約2時間で八丁平、帰りはやっぱり早いなぁ。
ここまでで体(オシリ)の痛みもあり、結構疲れたけどテン場まであと1時間、よーし、帰って昼寝でもしよう♪
と力を抜いたのに・・・。
一番最初は大日岩を廻るコースで戻る予定だったけど、私の体の痛みでピストンに変更したはずが、
「じゃ。おれはこっちから帰るからテン場で会いましょう。」
「へ?」
ダンナはあまりに変化のない小川山ピストンルートに物足りなかったのか、大日岩経由で帰るという。
そちらを廻ると登りあり~の、テン場まで約2時間・・・
かなり身体は疲労してたけど、悔しいし、ひとりで戻るのもなんとなく怖いし、
「行くよ、もうひとふんばり」と、しぶしぶ再出発。
最初は平坦で小川山方面よりは明るい森でしたが・・・
やっぱりしゃくなげを分け進み、岩を登り・・・
落ちたら這い上がるのが辛そうな50センチ?ほど離れた岩を飛び越えたり(昨日の岩で滑ったのがかなりなトラウマ)
アイスバーンの斜面を登ったり、腐った雪の斜面をトラバースしたり、
ガラガラのザレ場(ロープ有)をトラバースしたり・・・
大日岩?付近を巻くように登ってきました。
振り返れば素晴らしい景色なんだけど・・・楽しむ余裕ナシ。
最後の岩をトラバースする時はちょうど風も強くなって、滑ったら最後、と思うから、
下は見れず、必死の四つん這い歩行で・・・
ようやく前方に見覚えのある風景が出てきて・・・
事なきを得ました(笑)
疲労がピークに達しているところへ、失敗は許されないという精神的ダメージを食らい、もうヘトヘト。
振り返ってみればこちらを絡めた方がやっぱり楽しいコースでしたけど、
その時は必死ですから 前日オシリ強打してなければもっと楽しめたかな
でも逆コースで行きにこちらを通った方が行程は楽かな?と思いました。
その後は金峰山へと続く、懐かしい思い出の道を前回と逆方向に富士見平へ。
よく初めてのテント縦走装備で越えてったなぁ、とあの頃の自分に感心する。
たった4年前なのに、年齢と言う失ったものの大きさを痛感してしまった
当初は鷹見岩にも行きたかったけど、そんな余力は残っていない。
つーかーれーたーーーもう歩けないーーーとゆっくりゆっくり。
ダンナには先に行ってもらい、15:20、テント場へ戻ってきました。
Jちゃんたちも無事「金峰山」をクリアし、先に戻っていました。天気が心配だったけど良かった
体が痛いと言いながら結局11.4km、9時間56分の行動時間。
スマホGPSはちゃんとログを記録していたことに、家に帰ってから気づきました。
昨日の半分に減ったテント場、前日より日差しが温かく、外でのんびり。
全身痛くて、でも歩ききった1日、頑張ったご褒美のビールが沁みる夜でした。
「小川山」といえば花崗岩、フリークライミングの山で知られることのほうが多いけど、
「小川山」に登る、と言えば”おそらく、奥秩父山群の中では最もひと気のない山”
昨年GWに歩いた「和名倉山」とどちらが山臭いかといえば、こちらの方に軍配が上がるかも。
富士見平からは鬱蒼とした森をこれでもか!というほど楽しめるモスフォレストルート。
原生林フェチの方にオススメです
シャクナゲの咲く時期に歩けたらすごくキレイだろうなぁ・・・
ほんとうに妖精が降りてくるかもしれない。
>>信州山岳ガイド
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2012.5.6(日)
最終日は天気が崩れるらしいけど、朝は穏やか。
9:03のバスに向けてゆっくりしたくをします。
瑞牆山荘がもう開いていて初めて入りましたが、とってもオサレなお宿なんですね。
バスに乗り、評判の良い「増富の湯」開店前に並び、ゆーーーっくり入浴。
館内にいる間に雷と大雨、この3日間行動中は雨にも降られずラッキーだったかも。
(下界に下りてから悪天候等を知りました)
11:30からの食事時間は電車の都合で待てなかったけど、
受付で販売していた美味しい手巻き寿司を頂きました。
当初の予定とは大幅変更だったけど、奥秩父の原生林に癒され、元気をもらったGWとなりました。
おしまい。
【行程】1日目:新宿駅→韮崎駅バス→瑞牆山荘前 富士見平12:00→瑞牆山ピストン→富士見平テント場15:50
2日目:富士見平6:40→八丁平8:00→第一展望岩8:40→第二展望岩9:50
→小川山10:40~11:00→八丁平13:00→大日岩14:10→大日小屋14:40→富士見平15:20(全て休憩・昼食含む)
3日目:富士見平→瑞牆山荘バス停→増富の湯→タクシーにて韮崎駅→新宿駅
長い行程をお疲れ様でした。
帰りの道は、眺望もあって
良さそうなコースですね。
辛くても(笑)、頑張ってよかったですね。(^^)
行動時間約10時間とは!!!
小川山 侮れないですね。
大日岩…私、登ろうとチャレンジしたけど無理でした
遠くには行けなくて残念だったけど
それでも、大満足なGWだったのではないかな?
良かったですね。
増富の湯…不思議な感じだったでしょ!
私は好きだけど 相棒は???だったらしいの。
お風呂の周りにおじ~さん達がびっしり並んでて
入りにくかったんですって。
そして、巻き寿司~~~大大大好物なのだけど
とっても美味しそうです。
こんな時間なのに お腹が鳴った(笑)
また富士見平でテント泊したくなりました
cyu2さん、渋い!
はじめて金峰山に行った時、廻り目平の金峰山荘に泊ったの。
部屋の窓から小川山がよく見えていたのを思い出しました。
小川山はフリークライミングばかりではなかったのね~(^^ゞ
気になってたお山です。
でも10時間弱?(笑)
今の私達には絶対無理~(笑)
和名倉山みたいな地味な山が好きなので
歩けば気に入ると思うんだけど(^^)
毎週のようにお山に登ってcyu2さんすごいな~と感心するんだけど、
数年前の私たちもそうでした^_^;
4年前と比べるcyu2さんのように
私も年を感じます~('_')
そうですね、ちょうど長野と山梨の境?
スマホから天気予報チェックした時は長野県になってました。
過ぎてしまえば・・・ですが、最初の2時間くらいはホント、長く感じましたね。
写真も途中からほとんど撮ってなくて・・・
つまり・・・
風景が変わらないから(笑)
でも、こういう特殊な体験した山って記憶に強く残るので、多分一生忘れないと思います
>行動時間約10時間とは!!!
小川山 侮れないですね。
でも実はこのうちの40分くらいは全然進んでいないんです。
テン場から出発して10分くらい歩いて忘れ物を思い出し、ダンナがテン場に戻り、
また合流して歩き出したら今度は私が熊鈴をテントに忘れたことに気づき・・・
さすがに人気のない山、熊鈴ナシでは歩けないでしょ!
で今度は私が戻り・・・(汗)
そんなこんなで出発が大幅に遅れたんです、本文には書かなかったけど
増富の湯、前回はこっちに降りなかったので行けず、皆さんが良い、というので絶対行きたかったんです。
25度の源泉、私は平気だったんだけどJちゃんたちは駄目そうでした(笑)
手巻き寿司は超!美味しかったんです!
奥のレストランで作ってて、ワサビ(葉?本ワサビ?)がかなり利いてて美味でした。
レストランのメニューも超!美味しそうだったんですが、帰りの指定を取っていたので諦めました。
また行きたいけど・・・数年先かな。
やっぱり私ちょっと皆さんと違うのかしら~
まあ、山を始めたのがいい年になってから、というのもありますし、
もともと高度恐怖症なので切り立った3000m級の稜線を歩くことが楽しい、と心底思えないので、
こういう鬱蒼とした森を頭の中空っぽにして歩いたり、
誰にも会わない山で好きな時間に好きなように休憩したり、手足を伸ばしたりするのが結構楽しいと思えたりするんです。
深い意味は全くないんですけどね、選ぶ山がそうだということはそういう事なんでしょうかね・・・?
私も最初、廻り目平から小川山登って、富士見平でテント、なんていう無謀な企画をしていたんです(笑)
廻り目平からの小川山も見てもよし、登っても楽しそうだったんで。
でも、本当にアクセスが悪くて、朝家を出て、廻り目平に到着するのが12時過ぎ。
1日何も出来ないんですよね~クライミングやる人はいいけれど。
それと、車の人がほとんどなのでテント場と言うよりはキャンプ場で、騒々しさがすごいらしいと聞いて怖気づきました。
palletさんはさすがですね、日本中のほとんどの山&山小屋を経験されているのでは
palletさんの山小屋30選、みたいなコーナーがあっても楽しいかも~
その後順調に回復のご様子で嬉しいです♪
>小川山・・・
気になってたお山です。
でも10時間弱?(笑)
今の私達には絶対無理~(笑)
和名倉山みたいな地味な山が好きなので
歩けば気に入ると思うんだけど(^^)
はいはい。多分絶対?mariサンチームもお好きだと思います。
好みが似てて嬉しいです
大体登り4時間、下り3時間(大日岩経由なら4時間)で行けると思いますよ。
私なんてこの日、アタックザックだったくせに、体中が痛くてテント装備程度のスピードでしか歩けませんでしたから。
早い人はもっと早いですけど(すれ違った単独の若者は早かった!)
mariさんたちも大丈夫です!標高差あまりないし。
途中だら~んと長いだけで。
>毎週のようにお山に登ってcyu2さんすごいな~と感心するんだけど、
数年前の私たちもそうでした^_^;
おお、そうでしたか。
というか、私の方がraymariさんよりずっとへなちょこですよ。
いつもmariさんたちってスゴイ!!って思っていますから。
パワフルさでは全然かないません、お酒の量ならちょっと戦えそうですけど(笑)
きっとまた身体が元に戻れば、前のペースになりそうですよね、mariさん♪
この秋のキシャヤスデ、気になりますなぁ~
GWはやっぱり泊まりで出掛けたいものですね。
自分も前は必ずどこかへ泊まりに行ったものですが、最近はすっかり日帰りがメインになってしまいました。
樹林の山、自分は静かで好きだけれど、やはり一般的には眺めのある方が好まれますね。
お体の方はもうすっかり良くなりましたか?
増富温泉にゆっくり浸かったようなので、回復できたかな。