2015.3.21(土)~22(日) 八ヶ岳の硫黄岳へ
この週の木曜日から喉が痛くて つばを飲み込むのも痛いけど風邪薬を飲んでも改善の兆しなし
風邪かなぁ? 体調がすこぶる悪くて不安だったけど
今日は以前から予約をして楽しみにしていた”夏沢鉱泉”にお泊りの日
いつか入ってみたかった温泉を目的に出かけて行きました
路線バスの走らないこのルートでも 送迎があれば電車派の私達でも行ける”夏沢鉱泉”
9:08茅野駅着のお迎え便で車に乗り 登山口の”山の神”へ
そこから雪上車に乗り換えて宿まで行きます
が。。。
雪上車と言えば”高峰温泉”
そのイメージで行ったのだけど、この日は送迎も満席で怪しい雰囲気のほうの雪上車に割り当て
しかも宿泊客の荷物に交じって乗って行くという(゜Д゜;)
この借りているという黄色いほうの雪上車(グレーのは夏沢鉱泉の車)
スムーズに走れるのは直線のみで
カーブの多いこの道 遠心力も相まって身体ごとゆっさゆさ
捕まっていないと窓ガラスや天井に頭をぶつける勢いでして
これに乗るなら歩いたほうが良かったと思うくらいの乗り心地で
・・・うっかりすると酔います(汗)
まあ、体調が悪い自分のせいなのかもしれませんが 本気で辛かった~笑
なんとか桜平まで運んでもらい そこから宿まで全員徒歩となりました
先週も来た八ヶ岳エリアでしたが 予想していたよりも雪解けが進んでいてビックリ
宿に到着するとすぐに部屋に通して頂けます
明るくキレイな宿 二人なのに個室 多すぎるほどの布団と毛布
食後には”湯たんぽ”を一人一つずつ入れてくれるという 至れり尽くせりな感じです
今日は登山日和という予報なので 不要な荷物を部屋に置いてさっそく出発です
こちら側からの硫黄岳は初体験
最初は緩く森の中を進んで行きました
芽吹きの始まった木々を見ながら 40分ほどで開けたオーレン小屋に到着
冬季休業中でしたが テントが2張ありました
雪はもうグズグズで何度か踏み抜きにはまってしまうほど
まだ3月なのにまるでGWの残雪期のようで 輝く雪の森を期待したのにちょっとガッカリ
オーレン小屋から20分ほどで”夏沢峠”到着
ここは一番最初に本沢温泉から来た時に通過した場所です 懐かしいなぁ
見上げれば すぐそこに思えるような 硫黄岳の稜線が高くそびえています
ここでストックからピッケルに持ち替えますが ここまでの緩い1時間で呼吸も粗く苦しい私
この体調不良では時間内に山頂は無理かも・・・とダンナに告げますが
「またぁ?体調の良い日なんてないでしょ」といつものようにバッサリ切られ
ここからは別行動です( ̄ω ̄;)!プンプン
あっという間に姿が見えなくなったダンナをよそに 私はマイペース
夏沢峠からの急登で息が切れる 写真を撮ってるふりの休憩
もう戻ろうか・・・進もうか・・・何度も足を止める
それでもボチボチ進んで行くと あ、こんなところだったけね♪
と懐かしい道の先に 硫黄岳山頂が見えてきた・・・う~ん ここまで来たら行きたいよね山頂
雪山をイメージしてきたのだけど 雪はほとんどなくて夏道が出ていた
手にしたピッケルも邪魔なお荷物 身体も相変わらず重くて足が上がらない
履いてきたアイゼンのギーギーという嫌な音をさせながら登って行きました
ブラウニーにクリームサンドしたような爆裂火口が見えてきたら・・・
ようやく硫黄岳山頂到着~♪
あれれ?でもなんでしょ?このどんより空模様(´・ω・`)?
なんかこの日 あっちこっちで快晴という声を聴いているのですが
私が着いた時だけ雲の中?また?? それにしても夏山を思わせるほど雪がない山頂
快晴ではないけれど やはり天狗から見るより近い分 迫力の赤岳阿弥陀岳
天狗岳ももう地肌がむき出し
去年同日に来ていたのでそんなイメージだったのになぁ・・・
山頂ではダンナが20分前に着いていて 私の鈍足に待ちくたびれてあきれ顔で待っていた
時計を見ればタイムリミットの時間
あんなにゼーハー言いながら辿り着いたのに 山頂滞在時間5分で下山 (´ε` )
風がない予報だったけど さすがにそこそこ風が強くて・・・
やっぱり硫黄岳ですね
登りは苦しくても下山は楽なはずなのに
この日は下山も辛かったなぁ 眩暈も頭痛もするしどこか病気?と思っちゃいました
宿に戻って楽しみなすべすべ温泉に入り 夕飯の時間です
ここは山小屋と旅館の間みたいな感じですかね?
なにより嬉しいのが 鍋がグループ単位で出されるということ
以前他人同志で鍋をつついて全然食べれなかった山小屋経験があったから
こういう気配りってありがたいなぁと思いました
夏沢鉱泉は自然の恵みを有効に活用している宿のようで
湧き水や太陽光発電もそうですが ジビエを使ったり 野菜やお味噌まで手作りとの事
スタッフの皆さんはみな優しくてテキパキ 噂通りの良い宿でした
食後に「かまくらを作ったのでよかったら見てください!」
とイケメンスタッフ君に言われ 宿のすぐ脇の階段を登って行ってみる
大きくてりっぱなかまくら 中にはベンチとテーブルとキャンドル 空には満天の星
期待していた輝く雪山にはもう遅くて残念だったけど 温かなおもてなしに癒されました
*************
翌日は送りの便が15時過ぎとのことで それだと家に着くのが20時過ぎてしまう
体調も悪いから早く帰りたいし 初日に登れてしまったので分岐まで歩いて帰りますと伝えたら
駅までのタクシー代がなんと¥7000ほどかかるという!もったいな~い!
朝一で良ければ駅まで乗せて行ってくれるというので 甘えることにしました(*´∀`*)
朝一の車は宿の雪上車 昨日のとは乗り心地が全然違って超快適だった・笑
不完全燃焼なWINTER SEASONのラスト山でしたが
雪の状態は降雪のタイミングでずいぶん違うから この時期の予約はちょっと難しい
グズグズ雪にピッケルは使えない などなど
今年の反省は来シーズンに生かせるよう ここに記録しておくとします
■行程■
新宿駅7:00→あずさ→茅野駅9:08 送迎 夏沢鉱泉11:05
夏沢鉱泉12:00→夏沢峠13:15→硫黄岳山頂14:08(私は14:30)→夏沢鉱泉16:13
翌日は18きっぷで各駅停車に乗り 寄り道して帰りました
△おまけ△
朝 帰りの雪上車が山を下りる時に遭遇したスタック車両
宿の方が牽引して救出し 下山をお勧めして戻って行きました
この時期 朝は凍っているのでつい入ってきてしまう車があるらしいのですが
陽が昇ればあっという間にグズグズ雪
身動き取れなくならないように やっぱり分岐に停めておくのが正解のようですYO~
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