カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

国宝 薬師寺展

2008-05-11 | オデカケ

腰痛で歩きにくいカラダ・・・
幸い雨も降っているし、今週末はおとなしくしておりました

でもゆっくりしてたら少し良くなった気がしたので、
前から行きたかった「国宝 薬師寺展」へ



混雑40分待ち、と聞いていたのですが予想外に空いていてラッキー!
GW明けだから人が少ないのかもしれませんね。(行ったのは午後3:00以降)

背中の光背をはずし、360度鑑賞可能となった姿の日光・月光菩薩立像。
実物はホントに素晴らしいですうっとり。
ふくよかな肉付き、衣の表現。
そして普段見ることの出来ない後姿・・・後頭部・・・
まじかで見て、その大きさに圧倒されました。


(2年前に行った薬師寺・金堂)

逆に「吉祥天像」はすごく小さい
2年前に薬師寺行ったときは見てなかったので見れてヨカッタ。

いつもは下から見上げる仏像ですが、館内が水平からも見れるように作られていて、
水平から眺めるお顔はとてもりりしい中にも穏やかな表情が・・・

音声ガイドの「市原悦子」さんのナレーションがまた、良かった。
日本昔ばなしの”ぼうや~良い子だぁ~”を思い出してしまいました。

あまりに落ち着くナレーションなので二回も聞いて復習(笑)
1時間以上館内でゆっくりしてしまい、豊かな時間を過ごすことができました。


東京に居ながらにして見れるなんてシアワセ。
たまには雨の休日もいいもんだ。





こ、これがウワサの・・・

2008-05-10 | カラダ
念願のGW至仏山&燧ケ岳歩きを終え、大満足で帰宅した私。
帰宅後、翌日はたまった洗濯物や濡れたテント乾かしたりと、
普通に過ごしていました。
スキー場すら行ったことのなかった私は「雪焼け」というものを知らなかった為、
尾瀬から帰ってあちこちが日に焼けていて、特に「赤鼻のトナカイさん」状態になったハズカシイ顔も、
ま、そのうち治るだろー、んなんて呑気にしていたわけです。

水曜日、休み明けの重たいカラダで出勤しつつも、なんだかいつもと様子が違う。
電車に乗るも、つり革につかまらないとカラダがよろける。
なんだか力が入らない・・・アレ?なんか腰が痛い、伸びない・・

も、もしかして・・・これがウワサの・・・

腰痛ってヤツ?

えーーーっ?!

私が過去に経験した腰痛は、
インフルエンザにかかったときと、坐骨神経痛で寝返りすらうてなかった時。
それ以外は幸い腰痛を感じた時はなかった。

イダーーーイっ



ただでさえ休み明けのツライ仕事を終え、定時で退社、即効かかりつけの整骨院へ。

整「あれー○○さん、今日はお疲れの様子ですね」
私「いや、疲れを通り越して腰が痛くて・・・タスケテー」
整「どれどれ、あれ?今日は全身がガチガチ。GW無理しちゃいましたね?」
私「やっぱり無理だったのかなぁ・・・山」
整「で、今回は(山好きを知っている)どんなところを歩いたんですか?」
私「尾瀬・・・」
整「尾瀬・・・というと木道?」
私「いや、今木道はまだ雪の中だから、ほとんどが雪道」
整「え?雪道?あーだからですよ。雪道は不安定な場所をバランス取りながら歩くから、
いつもと違ったところに負担がかかるんですよ。だから腰に着たんじゃないですか?」
私「え?そっかなぁ?治ります?これ。もうこのまま治らないんじゃないの?もう山登れないとか・・・」
整「アハハ・・・大丈夫ですよ。・・・でもちょっとおとなしくしていましょうね。」


と、腰痛初体験


腰痛なんて少しは一人前の山ヤさんに近づいたかしらんなんて、呑気な考えもつかの間。
今日で4日目ですが、いまいち治らない。体に力が入らない・・・

腰は要・・・って言うけれどホントだね・・・

尾瀬の楽しかったツケが、こんなところに来るなんて・・・
考えても見ませんでしたっ!!
腰痛がこれほど普段の生活に支障をきたすなんて、思わなかったです!

でも、良い体験をしたと思って、良くなったらまた鍛え治してがんばるもんねーーー。
整骨院で鍛え方教えてもらったし(単なるスクワット


懲りないワタシです早く治れぇ~








GW残雪の尾瀬・尾瀬ヶ原その3

2008-05-09 | ヤマのこと
【5/5 三日目】下田代キャンプ場6:30⇒山ノ鼻9:00⇒鳩待峠10:50(休憩含む)
⇒戸倉バス停⇒老神温泉⇒JR沼田駅⇒高崎⇒新宿

朝3:00頃、鳥の声で目を覚ます。
「キュー、キュキュキュキューーーーーー」
とかなり大きな声で長く鳴く鳥。見上げてみるとスズメほど小さい。
何の鳥だったのかな・・・?
不思議と5:00過ぎたら声も姿も見かけなくなりました。

そんな素敵な朝を迎えられるのが森の魅力の一つですね。


残念ながら今日は天気があんまり・・・な予感。
燧ケ岳の向こうに昇る朝日を待ってみたがダメだった。

大清水まで行って帰ろうかとも思いましたが、そこまで約6時間。
さすがに3日目で疲れもたまっていたので無理せず鳩待峠へ戻ることに決定。
昨日、山ノ鼻からこちらへ来るとき、尾瀬ヶ原が部分的にかなり水没していたので危険、
とのダンナの意見で、気温が高くなる前に出発することにしました。


小屋の側に「フキノトウ」たちが顔を出しています。
美味しそうなんだけど・・写真だけ撮って6:30、テント場出発です。


後ろを振り返ると、燧ケ岳頂上付近ガスの中。
昨日、晴れていてくれたことに感謝です。
昨日まで結構暑かったけど、日が出ないとやっぱり肌寒い尾瀬。


スキーで移動する団体さん。

途中で昨日山頂下で出会った元気な女子三人組に遭遇。
今朝も朝から元気です♪


水没した木道、今日は時間が早いけど昨日の天気で更に悪化?
どうしても足首辺りまで水の中に埋もれてしまいます。
ここは長靴が一番いいかもしれない、長靴の方も何人もいらっしゃいました。

さっきまで普通に歩いていた人が、一瞬にしてカラダ半分まで沈んでしまう光景を二回目撃
コントのようですが、やっぱり踏み抜きは痛そうデス・・・


天気はイマイチだけど、日に日に景色は変わっているようです。
行きは少なかった赤渋(あかしぼ)が出現しているところも。
雪の下ので待っている湿原が、もうじき現れるのですね。


ゆっくりおそるおそる歩き、当たりを引かないまま、山ノ鼻に戻ってこれました。
山ノ鼻の小屋の手前に咲く「ミズバショウ」
昨日より大きくなったみたいです。

山ノ鼻で休憩。テントは10張りほどに減っていました。
ここから「鳩待峠」まで戻ります。


川上川を渡り、以前9月に見た風景とは全く違う(葉がないから)風景の中、
人だかりを見つけます。

テンマ沢あたりのミズバショウ、こんな身近に咲いていたとは


しかも尾瀬ヶ原のより大きくてキレイ


右手に至仏山を見ながら結構汗かいて上り、あと少し。
おとといは、ここを歩いてきたんだっけ~。

木道はまだところどころしか出ていないので、結構歩きにくいです。
足を滑らすと、沢まで滑りそうな場所も2箇所ほど。
でも上の方に近づくにつれ、スニーカーやら軽装の観光客らしき人がちらほら。

後で着いた鳩待峠の駐車場でも「木道をちょっと歩きたいだけなんですけど」
と係員に詰め寄る軽装・サンダルの方達・・・
もう少し、調べてから来るのが常識でしょう?と思う私。

「木道はこの時期、雪の下なんですよ・・・」説明する係の方も大変そうです。
一日何回も説明するんだろうなぁ・・


山ノ鼻から1時間30分、やっと到着!ちかれた~。

楽しかった山歩きも終ってしまった!!
達成感もあるけど、やっぱり寂しいな・・・とりあえず「花豆ジェラード」

で乾杯です。

戸倉まで行き、今回は戸倉以外の温泉に行きたいけど・・・と入浴場所を悩み、
候補に挙げておいた(鳩待峠に割引券あり)所へ行ってみることに・・・

バス停で
「老神温泉バス停に停まるバスは次何時ですか?」と尋ねると、
「あと5分で出発します、そのバスですよ」とのことで慌てて飛び乗る。
温泉まで行くバスは1日8本しかないのでラッキー★


戸倉バス停から45分ほどで「老神温泉バス停」に到着、下車。
12,3人ほどの乗客でしたが、私たち以外は誰も降りない。

目指す日帰り入浴施設「湯元 華亭」までは急坂の下り。
橋を渡って・・・15分ほど歩いて到着。
でもこの渓谷の新緑がめっちゃキレイでした。


ここは大変混んでいましたが、自然に包まれた露天風呂がとてもいい感じ。
泉質も天然の湯花が浮くいいお湯でした。

ここで旅の終わりにビールと昼食。

舞茸天ぷら蕎麦・・・去年も食べたかも・・・

老神温泉は国道?よりずいぶん下がったところにあるバス停。
温泉まで来るバスがない場合は、もっと上の国道沿いのバス停まで行かないとダメなのです。
飲んじゃったらバス停までえっちらおっちら登っていくのが嫌になり、フロントの方に
「こんな近距離、タクシーなんて無理ですよね」
と聞くと、バスの時間を一生懸命調べてくれたり、タクシーも呼べるけど、GWだからすぐ来ないかも・・・
雨も降ってきているし・・・と心配してくれて・・・

結果「私が上まで送りますっ!」とこの日、埼玉から応援に駆けつけていたスタッフの方が
なんとバス停まで車で送ってくれました
なんて親切な!徒歩2kmのところ車なら5分(笑)ありがたい~。


バスに乗り若干の渋滞にはまりながらも沼田駅の接続に間に合い、
オマケに連休とかしか走っていない「EL&SL奥利根号」の停車にも偶然遭遇し、
すべてがまるで仕組まれていたかのようなドンピシャでGOODな山旅が、
2山登るゾ!という目標もクリアでき、無事終ったのでした。

あーーー、もう最高に楽しかったよぉ~
楽しすぎて・・・抜け殻です

・・・でも頑張りすぎた代償が待っていようとは・・
この時は全く思ってもいませんでした。

おしまい。

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★尾瀬といえどもこの時期、天候が悪化すれば遭難者も出る山です。
お出かけの際は私のレポを鵜呑みにせず計画してください。

★今回の旅の参考にさせて頂きました「気楽に山歩き」さん。
 ありがとうございました!

一日目・至仏山編へ  二日目・燧ケ岳編へ


GW残雪の尾瀬・燧ケ岳その2

2008-05-08 | ヤマのこと

【5/4・二日目】山ノ鼻キャンプ場7:00⇒下田代キャンプ場9:30⇒見晴十字路10:00⇒
見晴新道⇒左曲がりの急坂手前13:20⇒燧ケ岳山頂14:20(昼食・休憩含む)
燧ケ岳山頂14:50⇒下田代キャンプ場16:20

本当は4:00起床、6:00出発の予定が周りが賑やかなのと興奮していたのか?
寒くはなかったがなかなか寝付けず、朝起きれない。
5:30頃やっと起き上がりました。

眠い目をこすりながらテントの外に出ると、周りは朝霧につつまれていた。


慌ててカメラを持って、尾瀬ヶ原の入口まで行きます。


幻想的でため息の出る素晴らしい風景・・・
日が昇ると、一瞬で消えてしまいました。なんて儚い・・・素敵な時間。
前回来た時は雨で見ることが出来なかったので、とても嬉しい。

景色に元気をもらってテントを撤収し、さあ出発です!


この日は快晴です。

尾瀬ヶ原に入るとすぐ、ミズバショウが咲く場所発見。


実は私、ミズバショウ初めて見ました。かわいいんですね。


昨日登った「至仏山」がお見送りしてくれます。

まだ7:00だと言うのにジリジリ日差しが暑いです。
なんとなく首が痛いなぁ・・・と昨日日焼けしていたことに今頃気付きます。
顔は日焼け止め塗っていたんですが、首が焼けるなんて知りませんでしたー。
でも顔も日焼けですでに赤くなっていました。ありゃ~!

尾瀬ヶ原は雪が解け始めて、あちこち踏み抜きがあります。おそりおそる歩きます。

誰が踏み抜くのか?当たりくじ引きたくない!


やっと「竜宮」到着。でもまだエンジンがかかりません。カラダが重い。
ここで休憩をしていると、同じように山ノ鼻でテン泊していた単独の男性と一緒に。
「どちらへ?」
なんて話をしていると、尾瀬沼までまったりしに行くとの事。
私も燧ガ岳諦めて「三条の滝」あたりでまったりしようかな~、なんて会話をしていると、
「三条の滝は夏でも足場が悪いから、残雪時はちょっとねぇ・・・」
と教えてもらった。
人の忠告は聞くものと、私は素直にお言葉を頂きます。


ここを抜けると福島県。


燧ケ岳が正面に見えてきました。ああ、ここが父の見た風景だったのね。
前回失敗していたので嬉しいです、が、未だに私のテンションが上がりません・・・
なんだか移動だけで疲れてしまって、ホントに登れるのかどうか・・・


とりあえずキャンプ受付を燧小屋で済ませ、最低限の荷物をまとめます。
今日は私はザックは背負わずウエストポーチにカメラを仕込んだだけ。
食料やカッパはダンナが背負います。

心配性の私は燧小屋の方に「見晴新道はこの時期登れますか?」と一応聞いてみます。
「木に赤ペンキがあるので、それを目印に行ってください。
でも今年は雪質が甘い?ので気をつけて」との事でした。

身体は疲れているけれど、とりあえず出発!すでに10:00・・・


ゆるい登り、この時間だともう誰も登ってはいない様子・・・トレースと赤ペンキを頼りに進みます。
樹林帯に入ってきました。


最初はまだ緩やかだったのですが、だんだん急に・・・
ただただ同じ風景の中登るだけ。展望もありません。

そして尾瀬ヶ原が見え始めたあたりから、更に傾斜がきつくなります。
日差しも強く暑くてバテ気味・・・
弱虫モード全開の私に
「こんな天気が良くて登れるチャンスはもうないかもしれないよ」
とダンナの喝が入る。
仰るとおり、もうチャンスはないかもしれない。とがんばりますが足が進みません。


後ろを振り返ると、木々の間から至仏山が見えてきました。
降りてくる人に聞いてみると「そうだな、あと1時間半くらいかな?」

聞くんじゃなかった・・・

足も上がらなくなってきたので、出発から2時間ほどの若干傾斜の緩んだ場所で昼食にします。
私が持っていたパンでも食べようか?と思っていると、なぜかダンナ、昼食の支度に取り掛かる。
こんなところでラーメン?!そんな重いの持ってたんだ・・・

雪を溶かしてラーメンを作ります。
でもありがたいことにこれが元気の源になったようで、パワー復活!

食後たいして休まずに歩き始めます。
暑くて汗がポタポタ・・・と前方に「命の水」場発見!


雪が解けた木の根っこ辺りから、冷たくて美味しい雪解け水がざーざー流れています。
思わず近寄り、ボトルに水を汲みます。お!おいしい!!なんておいしい水なんでしょう

山の恵みに感謝。また元気を取り戻し、右手に赤ナグレ岳を見、左に曲がる急斜面へ突入。
息が上がったので立ったままひと休み。

上から元気な女子3人組が降りてきました。
「この上の右手にハイマツが合って、そこを潜り抜けると山頂はあと少し。
その上に雪はないですよ」
と教えてもらいました、ありがとう。
彼女達はキャーキャーいいながら楽しそうにシリセードしていきます。
元気一杯な彼女達から少し、元気をもらいました!


頂上を夢見て、急斜面を登ります。
水っぽい雪は崩れやすく、キックステップで3歩進んで1歩ずり下がる、状態
それでも一歩一歩登り、ハイマツの場所に到着。
ザックが引っかかるほどの高さのハイマツトンネル。
ハイマツから顔を出し向こうを覗くと、同じようにこちらを覗いている人と目が合った(笑)
潜り抜けると、とんがり岩のある、人が4人くらい座れる場所にでた。

そこには3人組がいらして、
「あー!こっちなんですね!道間違えちゃったよ。こっちにさっき一人降りていったけど・・・。」

「頂上はこの上に上っていくんだよ。だましだまし行けばアイゼンは必要ないから大丈夫」
とラッキーなことにまたも教えてもらい、ここにザックもストックもアイゼンもデポして山頂を目指す事にしました。

そこへまっすぐ行った仲間がちょうど上がってきて、
「なんだよー!行けないよー!ひどい目にあったよ!」と大汗かいて上がってきた。
夏道らしいのですが、どんな道(とんがり岩から山頂を見て右手下り)だったんだろう・・・

彼らに礼を言ってさて、山頂方面を見上げると、高所恐怖症の虫が騒ぎ出す私。
私で大丈夫なんだろうか・・・?
ダンナに少し見てきてもらい、「どんな感じ?」と尋ねると「大丈夫だから上がって来い

勇気を振り絞って登っていくと・・・そんな勇気を振り絞るほど怖くなかったです(笑)
でも緊張していたようで、後で気付くと写真を一枚も撮っていませんでした。


デポしたところから15分ほどで温泉小屋分岐、そして山頂が見え・・・


14:20、やったー!燧ケ岳山頂到着!嬉しいっ
(でもちょっと墓石っぽくない?)

360度の大展望!なんて素晴らしい眺めなんでしょう!
やっぱり諦めず来て良かった、と思う瞬間でした。
荷物を持たずに来たから登頂できたかな?
色んな人に出会って、色々教えてもらったからここまで来れたかな?
全ての偶然に感謝したい気持ちで一杯です。


向こうに俎板が見えます。人も大勢います。
でもアチラに行くには一旦雪道を降り、また上り返す道。
がさっきの場所にアイゼンを置いてきてしまった為、今回はアチラに行くのは止めておきます。
また来ればいいじゃない~。(登っちゃうとなぜかそう思えるから不思議


尾瀬沼が見えます。


平ケ岳方面?


昨日はあっちから眺めていたんだね。


山頂は思ったより広く、お昼寝が出来そうなほど。
ただ、日差しが肌に突き刺さり暑い暑い!日焼けた肌が痛い!
でもなによりこんな天気の良い日に、ここに来れたことに感謝です。
何も持って上がってこなかったので、景色だけをご馳走に休憩。
そしてお名残惜しいですが下山です。

下りは若者男子三人組と降りていきます。
彼らはスノーシューを背負ってました。

山頂のすぐ下、なんとこんなところにテントが2張。ワイルドだ~!

ザックをデポしたところまで戻り、またアイゼンを履いていると、
上から俎板から来たらしい6人ほどの団体さんが降りてきました。
やはり、下山時右手のハイマツの中をくぐるなんて思っていなかったようで、
左の雪道を降りようとしていたので、そっちはダメらしいですよ、と伝えます。
トレースがそっちにも出来てしまっているので、何も知らなければ普通に降りて行きますよね。
すごく解りづらいです、ココ(写真がなくて残念)
もし行かれる方はお気をつけて。


俎板との鞍部から山スキーの方が滑っています。すごいなぁ。

私たち登山組は先ほど登ってきた急斜面を、みんな楽しみながら転がるようにシリセード。
この先は樹林帯なので転げ落ちることもない。
私もカッパズボンを履いて安心してシリセードできました。


やってみると楽しい♪すっかりハマってしまい、滑れるところはすべて無理やり滑っていきます。
おかげで1時間で下まで降りてきました。
3時間半もかけて登ったところを・・・(笑)

ここも初めてだったので比較が出来ませんが、
結局、雪道のほうが夏道より歩きやすかったのでは?と思いました。
帰りは滑るだけでいいしね。えっちら降りると膝に来そうです・・・


16:20、ようやくテント場に到着。この日は10張りほど。
ひろくて静かな下田代キャンプ場です。
テントに戻り、色んなものを乾かしながら夕食の支度(ダンナ担当)

落ち着いたところで初めての下田代、小屋の周りを一周散策。


弥四郎小屋のテラスも素敵。


そして前に広がる尾瀬ヶ原のなんて美しい風景!
尾瀬ヶ原の雪が夕日を受け水面の様にキラキラ輝き、
私はクイリマ辺りのビーチで寝転んでいる錯覚に(笑)ここはどこ?状態です。

ベンチに腰掛け、何時間でも眺めていたい風景が広がります・・・
尾瀬ってやっぱりきれいですねぇ・・・刻一刻と変化する自然時間。言葉を失うほど素晴らしい・・。


ひのえ小屋の脇から、先ほど登っていた燧ケ岳が夕日に染まるのが見えます。

ひとしきり尾瀬の美しさに浸った後、燧小屋にビールを買いに行くと(500ml¥600)
「キャンプ場利用の方も¥500で入浴できます」の文字発見!
聞いてみると今女子の時間だからOK、とのことで早速入れてもらうことに!
まさかここで入浴できるとは思いませんでしたー。
湯船は木でできていて2人で一杯。
こじんまりとしたお風呂ですが2日間汗をかいたカラダにはありがたいです。
泊まりに来ていた方とゆっくりお風呂の中で会話して温まりました。

明日はもう帰るだけ。
あんなにがんばった時間も、過ぎてみれば愛おしい。
GWにも関わらずここ尾瀬にはやはりゆったりとした尾瀬時間が流れていて、
本当に心地よい。
もっと混雑しているものと思ったけど、一般の観光客はまだいなくて、
スキー・登山・写真目的の人がほとんど。
山と自然を楽しむルールを知っている人だけが、訪れているような気がしました。


この夜のテント場は実に静か
寒くもなくゆっくりと眠りに着くことが出来ました。

こうして二日目も無事に暮れて行くのでありました・・・

つづく。。。


一日目・至仏山編へ。


GW残雪の尾瀬・至仏山その1

2008-05-06 | ヤマのこと


【5/3】高崎のビジネスホテル⇒JR高崎駅6:23(始発)⇒JR沼田駅
関越交通バス:沼田駅7:20⇒戸倉8:49 戸倉8:55⇒鳩待峠9:30

鳩待峠9:50⇒オヤマ沢田代⇒小至仏山(巻き)12:45⇒至仏山頂13:15~13:50
⇒山ノ鼻15:20⇒山ノ鼻キャンプ場15:30

今年のGWの第一目標は「残雪の尾瀬」
天気次第で決行のつもりだったが、私たち電車移動派は当日の朝に始発の新幹線を使っても、
どんなに早くても鳩待峠へ着くのが10:55だった。

さすがに登山口に11:00は遅いだろう・・・と考えた結果、高崎市内に前泊することに。
仕事が終ってからたどり着ける限界が沼田であったが、宿泊施設がない(笑)
高崎市内の格安ビジネスホテル(¥3000)の予約だけは3月中に入れておいた。

当日の群馬県天気予報は雨のち曇り。日曜は晴れらしい。
この日、ホテルを出るときも傘をさしていた。
雨の中「至仏山」に登れる自信はあまりなかったので、今日は移動日だけにして、
残りの二日に望みをかけようかな?と思い、駅を出た。

がしかし!予想に反して戸倉に向かう途中、日が差して青空が広がってきた。
信じられない・・・(どちらかと言えば雨女な私)


9:30、鳩待峠に着いたら「さあ、行きなさい」と言わんばかりの青空がお出迎え。
至仏山も見えています。

15キロ背負っての雪道歩きは初体験。さあ、出発です。


最初はかんじき履いていたのですが歩きにくくてすぐはずす。
ツボ足でも歩けますが私は怖がりなので着けて行きます。
ほとんどがスキー&スノボの方達ばかりの中、それなりに人も多く赤テープもあり、見通しが良いので迷うことなく進んでいきます。


1時間ほどで尾根に出ました。晴れているので景色が良いです。


目指すはあの方向。快調に歩きます。


みんな上がってきます。後ろを振り返ると鳩待峠が見えます。


「小至仏山」が見えてきました。
がだんだんガスが出てきます、お願い、天気よもって


前方にアリのように人が渡っているのが見えます。

一番緊張したのがこの「小至仏山」をトラバースするところ。
怖がりな私はこういう場所がかなり苦手です。
右斜面をチラ見して・・・無言で進んでいきました。


傾斜の緩んだところで渡ってきた(赤矢印)後ろを振り返ります。
フムフム・・・出来たじゃない、がんばれ私

その後もう一箇所トラバース気味に歩きましたが、でも思ったほど怖くなく、
最後の一登りで山頂に飛び出しました。


やったー!至仏山に着いちゃった!
後ろは谷川連峰。

雲は立ち込めていますがまずまずの天気。絶景が広がります。


新潟方面?


どこがどこやら??わかりません・・


燧ケ岳と尾瀬ヶ原。


ほとんどが山スキーの方々。
ここから滑っていくのは気持ちがいいだろうなー、スキー板すら履いたことのない私はちょっと羨ましい。

山頂は予想外に狭く、どんどん人が上がってくるのでおにぎりを食べて下山します。
せっかく登ったのにもったいなくなりますね・・この絶景。


お名残惜しいですが、下山開始。
ちょっと下がるとすぐ雪がなくなり、木道の「高天ガ原(たかまがはら)」に。

アイゼンをはずして歩くと・・・ベンチの先に雪が見え、覗いてみると急坂・・・
え、こんなところ降りれるの?転げ落ちるしかないのかなぁ・・・
とまたアイゼンを履きます。

先に一人下山者がいらしたので様子を伺い、後に続きます。

ここでダンナがシリセードしよう!というので準備をしますが・・
敷物をてっきり私の分まで持ってきてくれたと思いきや、自分の分しかないとのこと!喧嘩勃発


仕方なくダンナだけ滑り落ちていきます。
でも実は私はシリセード経験がなく、先が見えない急坂だったので止まれなかったら転がっていくのが怖くて、
躊躇していたので実はホッとしてたりして


私はズボズボ降りていきますが、山頂が見えないほどの急下降。
こっちを登るのかなりしんどそうです。

ぼてぼて歩いているうちに樹林帯の中に入り、水を飲んでいると、
なぜかしらここで携帯のアンテナが立ち、モブログ出来た。(山頂はダメだった)
元気の出るメールも受信できて私は勇気100倍に!(気持ちだけね)
少し歩くと見覚えのある山ノ鼻の風景が見えた。


下から見上げる「至仏山」そんなに急には見えないのが不思議。


やっと着きました~。

希望としては明日の燧ケ岳登山に向けて見晴まで移動しておきたかったのですが、
緊張感がなくなってしまったのか?疲れてそんな元気はなくなり、
予定通り山ノ鼻で1泊することに決定。
重かったザックを下ろし、テント受付を済ませます。


この日は20張りほどあり、とても賑やかな山ノ鼻。


ビジターセンターも開いてました(展示のみ)

好天に恵まれた1日と無事登れたことに乾杯し、
(ビール500ml至仏山荘¥580・山の鼻小屋のほうが30円安かったような・・)
明日は多分天気になりそうな星空を眺めながら眠りに・・・

・・が周りが賑やかだ~・・耳栓をして寝ます

さて、明日はちゃんと登れるのでしょうか・・・?

つづく