カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

初単独山歩き・坪山 その1

2008-05-18 | ヤマのこと

2008.5.17 坪山へ行ってきました。

【往路】JR上野原駅 富士急山梨バス8:08⇒八ツ田バス停9:00⇒9:10西ルート⇒坪山山頂11:00

まだ見たことのない「イワカガミ」を一度見てみたくて、最短でいけそうな「坪山」を春から候補に挙げていました。
が、なかなか予定が合わず、5月の第二週に行く予定が雨と腰痛の為流れてしまい、
もう、行くなら今週しかない!と月曜から「いくぞいくぞ・・・」
と心に決めておりました。

幸い私の腰痛は先週末、まだ寝るか!というくらい寝ていたら全く平常に戻り、
山にいけるカラダになっていました。
が!水曜日の朝ダンナのカラダに異変が・・・
どうも寝違えたらしい、というのだが、もう動きがロボット状態。
首から背中、腰に向かってピッキーン、という状況になってしまいました。

私は職業柄、首から背中の痛みはしょっちゅうなのでまたか、という感じなのですが、
ダンナの場合は10年位前も同じような症状になって、布団から起き上がることも、靴下を履く事もやっとな状態になり、
私がチャリンコの後ろにダンナを乗せて、鍼に連れて行ったという苦い思い出が(笑)

今回はそこまでひどくなく、本人も気持ちだけは行きたかったようですが、
これ以上悪化すると困るので、
「坪山は、私一人で行ってくる!」
という持ち前の男らしさを発揮して、元気に家を出たのでした・・・。
(スイマセン、いつも通り前置き長いです・・・)

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と強気で出たものの、初めての単独山!実は気の小さい私はとても緊張してました!

最近人気のこのエリア、上野原駅に下りるとバス停にいつものように列が出来ていた。
この日は久々に富士急山梨バス・上野原営業所の「長田さん」に会えた。
いつも通り一生懸命説明し、仕切り、登山者をバスに案内。
鶴峠方面は3台、飯尾止りは1台の計4台でした。

私は1台のほうに乗り、20人くらいの登山者と一緒に揺られます。
もちろんオンナ単独は私一人。年齢層もいつも通りです。
途中のバス停で一人降り、二人降り・・・と減っていきます。
50分ほどで目的の「八ツ田」バス停に到着。
がしかし、このバス停で降りたのはナント私一人
えー?人気のある山じゃなかったの?
絶対一杯居るから一人でもOK、と思ってきたのに!

がーーーん。不安・・・ダイジョウブ?


がココまでくれば仕方ない。
今日まで一応私なりに色々経験値を稼いできた、だからダイジョウブ、と自分に言い聞かす。


車道脇にキレイなトイレがあります。
ここで身支度を整え、いざ初めての単独山歩きへ出発!無事に下山できるのか?


いきなり人んちの畑の中を歩きます。


のどかな村の風景が広がります。


10分ほどで登山道へ。
ここで「御岳神バス停」で下車した場合のルートと合流する(はず)

とにかく道標が多いので、道に迷うことはなさそうです。
私は安全な「西ルート」へ。(東は危険箇所アリだそうです)


樹林帯の中、丸太橋を渡ります。


沢の水は透き通っていてとてもキレイです。

これを過ぎると登りに入ります。
どうせ一人なのでマイペースでゆっくり進みますが、登りばっかりです。

が、まだ誰にも会いません・・・
迷うような道じゃなくても、だーーーれも歩いてないのって不安なものなのですね。
誰も歩いていない、ってことはもう、目指す花は咲いてないのかな・・
とか、
ここで沢に落ちたら、やっぱり誰も気付かないよね・・・
とか、
単独の男性と会ったとしてもそれはそれで怖いよね・・・
などなど。


心を落ち着かせるために写真を撮ってみたりします。
森の中に象?パオ~ン。


すると登り斜面の前方に人発見!もうひとつの登山口から入ったんだ。
しかもさっきバスで一緒だった女性二人組み♪なんか嬉しい!

登山口から40分ほど、息の上がったところで休憩。
先に座っていたその方達とお話して気持ちも落ち着きました。

すると下からまた2組くらい上がってきて・・・
安心すると同時に、なーんだせっかくの単独だからゆっくりしたかったのに・・・
なんてさっきまでの弱音は?・・ゲンキンなものです。


私は今日は花が目当てなので、上も足元もキョロキョロしながら歩きます。
ご丁寧に案内板があります。「岩ウチワ」は当たり前ですが完全に終っていました。


ヒカゲツツジもかろうじて1本だけ残っていました。
ミツバツツジはあちこち咲いていました。

登山道も段々岩が増えてきます。
立ち止まらないとすれ違えないほどの狭い登山道、もともと地元の方が使っていたような感じ?の道が山頂まで続きます。


所々、眺めの良い場所に出ます。


看板はあちこちにあるのですが、花がない。


「イワカガミ」らしい葉は見かけるのですが・・・花が・・・ない。

やっぱり終ってしまったんだろうか・・・
「一人でも行く!写真撮って来て見せてあげるから!」とエラソーに言っちゃったんだけどな・・・

と少し元気なくキョロキョロ足元ばかり見て歩いていると・・・
後ろから声を掛けられた。
同じく単独で歩いてこられたオネイサマ。
「お一人なの?」「ハイそうです」「意外と人が少ないのね~」「そうですね~」
「大きなカメラ・・あ、お花を探しにきたの?」「ハイ、でももう終っちゃったんですかねぇ」
とそんな会話を交わしたのがきっかけで、しばらく一緒に歩きます。
これが・・・後に続いていくとはこのときは知る由もない。

オネイサマが先を歩き、上のほうから「あったわよーーーーーーーっ」
と声がした。
「イワカガミ」を見つけてくれたようだった。
・・・普通に歩いていれば見つけられますけど(笑)人の親切は素直に頂きます。


「あー、ほんとだ、よかった~」登山道側にはなかなか向いてくれません。
そっぽ向かれてます。

「上のほうがもっとあるわよーーーーっ」と上から声が。
「はーーーい」
と返事だけして、写真を撮りたいのでマイペースに戻ります。


かろうじて残っている感じで、もうだいぶ花も落ち、イマイチ元気もなくなっていましたが、
初めてのご対面に感動です♪


予想通り、小さい~、カワイイ~!

そこで「写真を撮ってみせる」と約束したダンナの為に秘密兵器登場!


そ、そこのしっぽの出てる方・・・


「にゃ?」
はい、そうです、アナタです。

スイマセン・・・大昔に作った自作の「たらこネコ人形」です。
今日は単独なので寂しいから、写真に登場させようと思っていたのですが、
途中から人が増えて出番なし・・・さすがに恥ずかしくてポケットから出せません。
みんなが先に行ったところで、


やっと登場

イワカガミの大きさが良く解りますね!
え?解らない?


たらこねこの大きさは・・・ポケットテッシュ位です。

と・・・横道にそれましたが、念願のイワカガミに会えてすでに目的達成。
ほっとしました~


先に行った3組ほどの方に追いついてしまいました。
山頂までは更に急な岩の斜面を登ります。
でもどこもロープがかかっているので怖いところはありません。
四肢を使って登ればダイジョウブです。


ひょいっと、山頂到着~。

まあまあ狭い山頂。
20人も居たらいっぱいでしょうか?


権現山とか見えるらしいですが、朝は天気だったのに安定しない空模様。

この日もあまり気温は高くないので、寒くなって30分で撤退。
支度をしていたら・・・さきほどの単独のオネイサマがいらして、
「もう降りる?じゃわたしも。ご一緒しましょうか」

と断れるはずもなく、結局この後ずーーーっと二人で降りることになりまして・・


山頂にはダンナと来てたら佐野峠方面に行き、松姫温泉というところで入浴しようと思っていた、
そこの看板がありました。
単独なので一番人の多そうなルートに変更していたので今回はパス、うーん、残念。

「びりゅう館」方面に下山開始。下りも結構急ですが、ロープあり。
オネイサマとおしゃべりしながら降りていくと、後ろから何組も抜かれていきます。
でもどのみち急いで降りたところで、帰りのバスが14:40までないのでゆっくり行きます。

1時間ほど降りたところで、地図にはなかった分岐に出ました。
右が「びりゅう館」方面で約1時間10分、左が「農産物直売所」方面で約40分、
と書いてあります。

オネイサマは「野菜が買いたい」とのことで左へ行きたい、と。
後ろからはもう、しばらく誰も降りてくる気配なし。

ま、私も野菜を買うのは賛成なので「じゃ、行って見ますか~」
と、素直に左へ進んだのが間違いの始まりだったのです・・・


・・・つづく


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