【5/4・二日目】山ノ鼻キャンプ場7:00⇒下田代キャンプ場9:30⇒見晴十字路10:00⇒
見晴新道⇒左曲がりの急坂手前13:20⇒燧ケ岳山頂14:20(昼食・休憩含む)
燧ケ岳山頂14:50⇒下田代キャンプ場16:20
本当は4:00起床、6:00出発の予定が周りが賑やかなのと興奮していたのか?
寒くはなかったがなかなか寝付けず、朝起きれない。
5:30頃やっと起き上がりました。
眠い目をこすりながらテントの外に出ると、周りは朝霧につつまれていた。
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慌ててカメラを持って、尾瀬ヶ原の入口まで行きます。
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幻想的でため息の出る素晴らしい風景・・・
日が昇ると、一瞬で消えてしまいました。なんて儚い・・・素敵な時間。
前回来た時は雨で見ることが出来なかったので、とても嬉しい。
景色に元気をもらってテントを撤収し、さあ出発です!
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この日は快晴です。
尾瀬ヶ原に入るとすぐ、ミズバショウが咲く場所発見。
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実は私、ミズバショウ初めて見ました。かわいいんですね。
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昨日登った「至仏山」がお見送りしてくれます。
まだ7:00だと言うのにジリジリ日差しが暑いです。
なんとなく首が痛いなぁ・・・と昨日日焼けしていたことに今頃気付きます。
顔は日焼け止め塗っていたんですが、首が焼けるなんて知りませんでしたー。
でも顔も日焼けですでに赤くなっていました。ありゃ~!
尾瀬ヶ原は雪が解け始めて、あちこち踏み抜きがあります。おそりおそる歩きます。
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誰が踏み抜くのか?当たりくじ引きたくない!
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やっと「竜宮」到着。でもまだエンジンがかかりません。カラダが重い。
ここで休憩をしていると、同じように山ノ鼻でテン泊していた単独の男性と一緒に。
「どちらへ?」
なんて話をしていると、尾瀬沼までまったりしに行くとの事。
私も燧ガ岳諦めて「三条の滝」あたりでまったりしようかな~、なんて会話をしていると、
「三条の滝は夏でも足場が悪いから、残雪時はちょっとねぇ・・・」
と教えてもらった。
人の忠告は聞くものと、私は素直にお言葉を頂きます。
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ここを抜けると福島県。
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燧ケ岳が正面に見えてきました。ああ、ここが父の見た風景だったのね。
前回失敗していたので嬉しいです、が、未だに私のテンションが上がりません・・・
なんだか移動だけで疲れてしまって、ホントに登れるのかどうか・・・
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とりあえずキャンプ受付を燧小屋で済ませ、最低限の荷物をまとめます。
今日は私はザックは背負わずウエストポーチにカメラを仕込んだだけ。
食料やカッパはダンナが背負います。
心配性の私は燧小屋の方に「見晴新道はこの時期登れますか?」と一応聞いてみます。
「木に赤ペンキがあるので、それを目印に行ってください。
でも今年は雪質が甘い?ので気をつけて」との事でした。
身体は疲れているけれど、とりあえず出発!すでに10:00・・・
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ゆるい登り、この時間だともう誰も登ってはいない様子・・・トレースと赤ペンキを頼りに進みます。
樹林帯に入ってきました。
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最初はまだ緩やかだったのですが、だんだん急に・・・
ただただ同じ風景の中登るだけ。展望もありません。
そして尾瀬ヶ原が見え始めたあたりから、更に傾斜がきつくなります。
日差しも強く暑くてバテ気味
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弱虫モード全開の私に
「こんな天気が良くて登れるチャンスはもうないかもしれないよ」
とダンナの喝が入る。
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後ろを振り返ると、木々の間から至仏山が見えてきました。
降りてくる人に聞いてみると「そうだな、あと1時間半くらいかな?」
聞くんじゃなかった
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足も上がらなくなってきたので、出発から2時間ほどの若干傾斜の緩んだ場所で昼食にします。
私が持っていたパンでも食べようか?と思っていると、なぜかダンナ、昼食の支度に取り掛かる。
こんなところでラーメン
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雪を溶かしてラーメンを作ります。
でもありがたいことにこれが元気の源になったようで、パワー復活!
食後たいして休まずに歩き始めます。
暑くて汗がポタポタ・・・と前方に「命の水」場発見!
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雪が解けた木の根っこ辺りから、冷たくて美味しい雪解け水がざーざー流れています。
思わず近寄り、ボトルに水を汲みます。お!おいしい!!なんておいしい水なんでしょう
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山の恵みに感謝。また元気を取り戻し、右手に赤ナグレ岳を見、左に曲がる急斜面へ突入。
息が上がったので立ったままひと休み。
上から元気な女子3人組が降りてきました。
「この上の右手にハイマツが合って、そこを潜り抜けると山頂はあと少し。
その上に雪はないですよ」
と教えてもらいました、ありがとう。
彼女達はキャーキャーいいながら楽しそうにシリセードしていきます。
元気一杯な彼女達から少し、元気をもらいました!
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頂上を夢見て、急斜面を登ります。
水っぽい雪は崩れやすく、キックステップで3歩進んで1歩ずり下がる、状態
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それでも一歩一歩登り、ハイマツの場所に到着。
ザックが引っかかるほどの高さのハイマツトンネル。
ハイマツから顔を出し向こうを覗くと、同じようにこちらを覗いている人と目が合った
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潜り抜けると、とんがり岩のある、人が4人くらい座れる場所にでた。
そこには3人組がいらして、
「あー!こっちなんですね!道間違えちゃったよ。こっちにさっき一人降りていったけど・・・。」
「頂上はこの上に上っていくんだよ。だましだまし行けばアイゼンは必要ないから大丈夫」
とラッキーなことにまたも教えてもらい、ここにザックもストックもアイゼンもデポして山頂を目指す事にしました。
そこへまっすぐ行った仲間がちょうど上がってきて、
「なんだよー!行けないよー!ひどい目にあったよ!」と大汗かいて上がってきた。
夏道らしいのですが、どんな道(とんがり岩から山頂を見て右手下り)だったんだろう・・・
彼らに礼を言ってさて、山頂方面を見上げると、高所恐怖症の虫
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う
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ダンナに少し見てきてもらい、「どんな感じ?」と尋ねると「大丈夫だから上がって来い
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勇気を振り絞って登っていくと・・・そんな勇気を振り絞るほど怖くなかったです(笑)
でも緊張していたようで、後で気付くと写真を一枚も撮っていませんでした。
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デポしたところから15分ほどで温泉小屋分岐、そして山頂が見え・・・
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14:20、やったー!燧ケ岳山頂到着!嬉しいっ
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(でもちょっと墓石っぽくない?)
360度の大展望!なんて素晴らしい眺めなんでしょう!
やっぱり諦めず来て良かった、と思う瞬間でした。
荷物を持たずに来たから登頂できたかな?
色んな人に出会って、色々教えてもらったからここまで来れたかな?
全ての偶然に感謝したい気持ちで一杯です。
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向こうに俎板が見えます。人も大勢います。
でもアチラに行くには一旦雪道を降り、また上り返す道。
がさっきの場所にアイゼンを置いてきてしまった為、今回はアチラに行くのは止めておきます。
また来ればいいじゃない~。(登っちゃうとなぜかそう思えるから不思議
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尾瀬沼が見えます。
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平ケ岳方面?
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昨日はあっちから眺めていたんだね。
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山頂は思ったより広く、お昼寝が出来そうなほど。
ただ、日差しが肌に突き刺さり暑い暑い!日焼けた肌が痛い!
でもなによりこんな天気の良い日に、ここに来れたことに感謝です。
何も持って上がってこなかったので、景色だけをご馳走に休憩。
そしてお名残惜しいですが下山です。
下りは若者男子三人組と降りていきます。
彼らはスノーシューを背負ってました。
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山頂のすぐ下、なんとこんなところにテントが2張。ワイルドだ~!
ザックをデポしたところまで戻り、またアイゼンを履いていると、
上から俎板から来たらしい6人ほどの団体さんが降りてきました。
やはり、下山時右手のハイマツの中をくぐるなんて思っていなかったようで、
左の雪道を降りようとしていたので、そっちはダメらしいですよ、と伝えます。
トレースがそっちにも出来てしまっているので、何も知らなければ普通に降りて行きますよね。
すごく解りづらいです、ココ
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もし行かれる方はお気をつけて。
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俎板との鞍部から山スキーの方が滑っています。すごいなぁ。
私たち登山組は先ほど登ってきた急斜面を、みんな楽しみながら転がるようにシリセード。
この先は樹林帯なので転げ落ちることもない。
私もカッパズボンを履いて安心してシリセードできました。
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やってみると楽しい♪すっかりハマってしまい、滑れるところはすべて無理やり滑っていきます。
おかげで1時間で下まで降りてきました。
3時間半もかけて登ったところを・・・(笑)
ここも初めてだったので比較が出来ませんが、
結局、雪道のほうが夏道より歩きやすかったのでは?と思いました。
帰りは滑るだけでいいしね。えっちら降りると膝に来そうです・・・
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16:20、ようやくテント場に到着。この日は10張りほど。
ひろくて静かな下田代キャンプ場です。
テントに戻り、色んなものを乾かしながら夕食の支度(ダンナ担当)
落ち着いたところで初めての下田代、小屋の周りを一周散策。
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弥四郎小屋のテラスも素敵。
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そして前に広がる尾瀬ヶ原のなんて美しい風景!
尾瀬ヶ原の雪が夕日を受け水面の様にキラキラ輝き、
私はクイリマ辺りのビーチで寝転んでいる錯覚に(笑)ここはどこ?状態です。
ベンチに腰掛け、何時間でも眺めていたい風景が広がります・・・
尾瀬ってやっぱりきれいですねぇ・・・刻一刻と変化する自然時間。言葉を失うほど素晴らしい・・。
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ひのえ小屋の脇から、先ほど登っていた燧ケ岳が夕日に染まるのが見えます。
ひとしきり尾瀬の美しさに浸った後、燧小屋にビールを買いに行くと(500ml¥600)
「キャンプ場利用の方も¥500で入浴できます」の文字発見!
聞いてみると今女子の時間だからOK、とのことで早速入れてもらうことに!
まさかここで入浴できるとは思いませんでしたー。
湯船は木でできていて2人で一杯。
こじんまりとしたお風呂ですが2日間汗をかいたカラダにはありがたいです。
泊まりに来ていた方とゆっくりお風呂の中で会話して温まりました。
明日はもう帰るだけ。
あんなにがんばった時間も、過ぎてみれば愛おしい。
GWにも関わらずここ尾瀬にはやはりゆったりとした尾瀬時間が流れていて、
本当に心地よい。
もっと混雑しているものと思ったけど、一般の観光客はまだいなくて、
スキー・登山・写真目的の人がほとんど。
山と自然を楽しむルールを知っている人だけが、訪れているような気がしました。
この夜のテント場は実に静か
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寒くもなくゆっくりと眠りに着くことが出来ました。
こうして二日目も無事に暮れて行くのでありました・・・
つづく。。。
一日目・至仏山編へ。