いよいよ黄金週間の到来だ。かねてから計画していた南紀のナメ沢を2本
遡行する。その第1弾は、高田川栂谷。さしたる直瀑がないがものの、
絶壁のヤケベ岩やその直後に連続する美しいナメで知られる秀渓だ。
今回は、Mr.Dash、ともちゃん、Y井カメラマン、T橋クン、
そして、沢登りデビューとなるキッシーの5名でのぞむ。
キッシーは、まったく山は素人だったところから、過去1年、ロック
クライミングでひたすら基本をマスターしてきた。懸垂下降が得意技に
なり、満を持しての登場である。
前日は高田グリーンランド雲取温泉に素泊まり。
温泉は源泉かけ流しだし、併設の喫茶「つくしの」の洋食は、どれも絶品
だった。この宿、オススメ。
入渓点は、雲取温泉から南に進み、車でものの数分だ。
林道に橋がかかっていて、「とがのだいらばし」とあるのですぐに分かる。
ちょうど、フジの花が満開だ。
気温11度とちょっと寒いが、今日は暖かくなるはず。
昨夜、気持ちよく酒をあおって、ちょっと残っている。
気を引き締めて、沢靴を冷たい水に差し入れる。
最初は冴えない流れだが、200mほどで谷が左に曲がると、長い2段ナメ滝が
出現する。コケがついていて滑りやすいので、わずかな足がかりを頼りに、
あとはフラツトフッティングと気合で遡上する。まだ二日酔いは治まっていない。
Y井カメラマンが音もなくナメを滑り落ち、足の立たない深い釜で、早速、
春の行水を楽しむハメに(笑)。
幅広で末広がりの4~5m斜瀑は、右からの豊富なホールドでクリア。
小さな斜瀑やエメラルド色の釜をもつナメ滝をいくつかこなす。
3つ目の深い釜だったと思う。真夏なら泳いでもいいが、まだ寒いので、
左岸を小さくトラバースして巻こうと考えた。T橋クンは見事に登りきったが、
ちょっと微妙。Mr.Dashはフィックスを張りながら巻き始めたが、
あと少しというところで、セルフビレイをとる間もなくスリップ。そのまま
釜へドボン。GPSは無事だったが、しばらくカメラにレンズに水滴がついて
ピンボケ写真ばかりになってしまったし、両膝を打って内出血を作って
しまった(笑)。
ビクビクしながらナメを登っていくと、前方に巨大な垂直の岩壁が立ちはだかる。
ヤケベ岩だ(メイン写真参照)。
それにしても高い。ガイド本では70~80mとある。まったく
登れそうにもない柱状節理の垂壁で、壮観としか言いようがない。
こんな自然の造形が見られてラッキーだ。
今度は谷が右に曲がる。すぐの5m斜瀑は簡単。ここは地形図を見れば
その特異さがわかるが、S字形に谷がカーブしている。そして、そこから
ナメ天国が続く。振り返っても、ヤケベ岩はすごかった。
(次回に続く)
遡行する。その第1弾は、高田川栂谷。さしたる直瀑がないがものの、
絶壁のヤケベ岩やその直後に連続する美しいナメで知られる秀渓だ。
今回は、Mr.Dash、ともちゃん、Y井カメラマン、T橋クン、
そして、沢登りデビューとなるキッシーの5名でのぞむ。
キッシーは、まったく山は素人だったところから、過去1年、ロック
クライミングでひたすら基本をマスターしてきた。懸垂下降が得意技に
なり、満を持しての登場である。
前日は高田グリーンランド雲取温泉に素泊まり。
温泉は源泉かけ流しだし、併設の喫茶「つくしの」の洋食は、どれも絶品
だった。この宿、オススメ。
入渓点は、雲取温泉から南に進み、車でものの数分だ。
林道に橋がかかっていて、「とがのだいらばし」とあるのですぐに分かる。
ちょうど、フジの花が満開だ。
気温11度とちょっと寒いが、今日は暖かくなるはず。
昨夜、気持ちよく酒をあおって、ちょっと残っている。
気を引き締めて、沢靴を冷たい水に差し入れる。
最初は冴えない流れだが、200mほどで谷が左に曲がると、長い2段ナメ滝が
出現する。コケがついていて滑りやすいので、わずかな足がかりを頼りに、
あとはフラツトフッティングと気合で遡上する。まだ二日酔いは治まっていない。
Y井カメラマンが音もなくナメを滑り落ち、足の立たない深い釜で、早速、
春の行水を楽しむハメに(笑)。
幅広で末広がりの4~5m斜瀑は、右からの豊富なホールドでクリア。
小さな斜瀑やエメラルド色の釜をもつナメ滝をいくつかこなす。
3つ目の深い釜だったと思う。真夏なら泳いでもいいが、まだ寒いので、
左岸を小さくトラバースして巻こうと考えた。T橋クンは見事に登りきったが、
ちょっと微妙。Mr.Dashはフィックスを張りながら巻き始めたが、
あと少しというところで、セルフビレイをとる間もなくスリップ。そのまま
釜へドボン。GPSは無事だったが、しばらくカメラにレンズに水滴がついて
ピンボケ写真ばかりになってしまったし、両膝を打って内出血を作って
しまった(笑)。
ビクビクしながらナメを登っていくと、前方に巨大な垂直の岩壁が立ちはだかる。
ヤケベ岩だ(メイン写真参照)。
それにしても高い。ガイド本では70~80mとある。まったく
登れそうにもない柱状節理の垂壁で、壮観としか言いようがない。
こんな自然の造形が見られてラッキーだ。
今度は谷が右に曲がる。すぐの5m斜瀑は簡単。ここは地形図を見れば
その特異さがわかるが、S字形に谷がカーブしている。そして、そこから
ナメ天国が続く。振り返っても、ヤケベ岩はすごかった。
(次回に続く)