Mr.Dashのぶろぐ館

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2018年11月8日(木) [山城三十山]梶山(童髯山)から大原へ、倒木だらけの道を行く!

2018年11月10日 | 山登りの記録
■メイン写真
川迫谷にかかる音無滝(一ノ滝)。

■今回のコース
野村別れバス停→(東海自然歩道)→仰木峠→小野山→梶山(童髯山)→音無滝→
三千院→大原バス停

この日の登山教室は、山城三十山で童髯(どうぜん)山として紹介された梶山へ。


(写真は昭文社の登山地図より)

「梶山」の横書きが「大尾山」と間違えて国土地理院の地形図に載ったことから
久しく「だいびさん/おおびさん/おおおやま」などと間違えて呼ばれて
しまった山だ。今では国土地理院の地形図も「梶山」に訂正されているが、
未だに間違って呼ばれることの多い山である。



既に1970年代後半には「大尾山」とされている(写真は昭文社の登山地図より)から、
かなり定着していたようだ。

そもそも大原の三千院の名は明治になってからで、それ以前は「梶井門跡」と
呼ばれていたという。ならば三千院の背後にそびえる山が梶山と呼ばれたのも
自然の成り行きだが、面白くも尾根の向こう側、大津市南庄で「梶山」と
呼ばれていた説もある。


(写真は昭文社の登山地図より)

また、童髯山の語源は、ドーゼン谷にあるといわれる。
ドーゼン谷は音無滝より上流を指すらしいが、確証を得ていない。



地名の由来はこのくらいにしておいて。
野村別れバス停から少し戻った信号を渡り、細道に入る。
これは東海自然歩道なのだが、入口にはそれを示す標識はない。



獣除けのゲートを過ぎると小さな神社があり、スギの植林地に入る。



おっ、サワガニがいる!



はじめは快適に歩けたが、いよいよ出てきたぞ、倒木帯。
今年は3回も台風がやってきた近畿地方。中でも京都北山周辺は大いに打撃を受けた。
今回、事前にある程度の情報は得ているが、こりゃ苦労するな。



「緑を大切に」って、この状況で(笑)!



ところどころ雑木林があるが、本格的な色づきはまだのようだ。



仰木峠に着く。かつて滋賀県側の仰木と、京都の大原を結ぶ交易の峠だった。



比叡山から北へ延びる稜線に乗ると、滋賀県側が伐採されていて琵琶湖が見える。



ヒサカキの実が熟していた。



稜線にもところどころ倒木がある。
まったく無事なところもあるのに、ひどいところは目も当てられないほど。
風の通り道ということか。



途中にある小野山(670m)のピーク。ピーク感をあまり感じられない場所だ。



ほどなく作業林道に合流する。
ぽかぽか陽気の中、ここでランチタイム。



コシアブラの黄葉が太陽の光に透けるようだ。



カエデもきれいなグラデーションに。



赤テープのところで林道から稜線に戻り、ほどなく今日の目的地・梶山(童髯山)に
到着。東側にわずかに眺めが得られ、琵琶湖が"チラ見"できる。



大原へ向けての下山ルートは、激下り。
ゆっくりペースで、確実に下っていくのがコツ。



川迫谷に下りてきた。



三ノ滝へは、鎖場とハシゴを下る難所だ。



三ノ滝。水量は少ない。



倒木の嵐となっていたのが、三ノ滝から二ノ滝の間。
とにかくひどかった。一歩一歩、足の置場を指定し、安全を確かめながら下る。



気を抜けないところほど、綺麗に色づいている木があったりする。



このあたりは美しい流れだったのに、土砂や流木などで若干、ガサガサした
雰囲気に変わっていた。



苦労のかいあって、音無滝(一ノ滝)に到着。
天台声明や融通念仏宗を興した良忍上人が、この滝で声明の修行をしていたとき、
この滝の音と声明の声が和して、ついには滝の音が聞こえなくなったという。



三千院に下りてきた。カエデの紅葉はちょうど見頃を迎えていた。



平日ならではの光景。これが土日なら観光客でごった返していることだろう。



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