Mr.Dashのぶろぐ館

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2022年11月16日(水) [嵯峨野]遍照寺山、長尾山、朝原山をお手軽周回!

2022年11月17日 | 山登りの記録

■メイン写真
三角点が埋まる長尾山は、南側が刈り払われて眺めがよい


■今回のコース
嵯峨嵐山駅→兒神社→広沢池→長刀坂→遍照寺山→長尾山→京見峠→朝原山→嵯峨天皇陵→
大覚寺→嵯峨嵐山駅


今月の「らくらく山歩きの会」は、京都の嵯峨野。この時期、どうしても嵐山のほうに
目が向きがちだが、今回は広沢池や大覚寺の北側をぐるっと囲んでいる低山塊、
遍照寺山、長尾山、朝原山をめぐってきた。最高点の長尾山でも標高296mという
超低山である。

嵯峨嵐山駅を出て住宅街を抜け、まずは広沢池畔の兒(ちご)神社へ。
兒神社の祭神は、遍照寺を建てた大僧正・寛朝の侍児だ。
寛朝の死を悲しみ、広沢池に身を投じた侍児を、近所の人たちが哀れに思い、神社が建てられた。



境内にあるハート形の石。



石の椅子。寛朝が座禅している間、侍児が腰を掛けて待っていたという。
現在は、この石に座って一心祈願すれば、長命・安産・縁結びにご利益があるという。



広沢池のほとりに、鮮やかに色づいたカエデがあった。



広沢池は、989年に寛朝が遍照寺を建立する際に、本堂の南に庭池として造営したと
伝えられる。寺はその後衰え、現在の遍照寺は場所を変えて江戸時代に復興したものだ。
灌漑用にも使われた広沢池は、鯉の養殖にも使われ、年末には鯉揚げという行事も行われる。



山道に入る。アカマツやソヨゴ、コナラ、クヌギなどの雑木林である。



少し上がったところから、広沢池を見下ろす。



路傍に直径5mほどの小池がある。ヌタ場にしては大きすぎる。炭焼き窯跡に水が
溜まったのかな?



最初の分岐は尾根に直進せず左のトラバース道をとり、次の分岐を南に進むと、
あっという間に遍照寺山に着く。広沢池側から見ると端正な三角形をしているので、
別名を嵯峨野富士という。鯉をあしらった私製のプレートがかわいい。
残念ながら展望はない。



林道分岐に出ると、イロハモミジのグラデーションが輝いていた。



歩きやすい山道。



石仏群その1。



石仏群その2。



個人の菜園のような場所の横をすり抜け、コシダが茂る道を行く。



長尾山へは、最後にちょっとだけ急登がある。



本日の最高点、長尾山に到着。樹木が切り払われ、ベンチが作られ、いい休憩場所に
なっている。京都市街の南部から嵐山あたりが一望できる。



京都タワーもハッキリ見えた。



道祖神祠がある京見峠。四つ辻になっており、北へ下ると菖蒲谷池から高雄へ、
南に下るとダイレクトに大覚寺の北側に出る。我々は尾根道を進み、朝原山へ。



朝原山の山頂には、歴史的風土特別保存地区である旨を示す倒れかけの看板があるが、
看板そのものは特別に保護されていないようで、文字は薄れて読みづらくなっている。



山頂の少し先からは、北西にどっしりとした愛宕山が眺められる。
よく見ると嵐山パークウェイを走るクルマまで見える。



ほどなく嵯峨天皇陵に到着。
嵯峨天皇は、桓武天皇(平城京から平安京に移った天皇)の子息で、大覚寺は嵯峨天皇の
離宮を寺に改めたものである。



リッチに整備された坂道を下る途中、大覚寺の心経宝塔と大沢池が見えた。
大覚寺は時代劇のロケにもよく使われ、心経宝塔も画面によく登場する。



里道に下りてくると、ホトケノザがまだ咲いていてくれた。



最後に大覚寺をちょっとだけ覗いて、小さな山旅を終えた。


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