![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/50/094db6a1038ba968ad7c0b601b5efc32.jpg)
■メイン写真
「ようこそ さんちょうへ」のゲートが迎える蘇武岳
■今回のコース
万場・天神社→万場登山口→中ノ滝分岐→(巨樹の谷)→名色林道分岐→大杉山分岐→蘇武岳→
大杉山分岐→金山→大杉山→中ノ滝分岐→万場登山口
植村直己が高校時代に遠足で登り、加藤文太郎が故郷の浜坂に帰る際に立ち寄った山、
それが蘇武岳だ。多くのガイド本では「そぶだけ」だが、地元では「そぶがたけ」と呼ぶ。
稜線のブナ林と、巨樹の森に魅かれてやってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ce/f556213e84e57b55488fb15ea1518f12.jpg)
まずは万場スキー場の手前にある天神社の大トチノキにご挨拶。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/c8/521af9134be0bd0e2ae22451ef7941a0.jpg)
グリーンシーズンはオートキャンプ場となるゲレンデの横を通り抜け、万場登山口へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/b4/360388f84ef0f808fae3b3a24b4db1f3.jpg)
口ノ滝。鉄板が敷かれた橋は渡らず、右岸の道をまっすぐ行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/f3/d8b3b818c8508f0e18e9b13192887ec0.jpg)
中ノ滝。手前で渡渉し、左岸へ移るとすぐに、巨樹の谷ルートと大杉山ルートに分かれる。
この日は昼過ぎから雨の予報。下山時に谷ルートを降りるのは厄介だなと考え、巨樹の谷
ルートで登ることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/60/171e2adc7f06a0ae1112928e4ca02b8a.jpg)
巨樹の谷の名の通り、沢沿いにカツラ、トチノキ、オニグルミなどの巨樹が多くみられる。
まずは「夫婦カツラ」。秋独特のカツラの葉の甘い香りが、もう漂っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/48/dc717dbdeb91728cbf232efb9a0a7419.jpg)
続いて「カツラ親分」。面白い名をつけるものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/e2/8883d7f3af4b275993e648bfa35598c4.jpg)
そのすぐ上には「トチの巨木」。これはまた、全くストレートな命名。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/4a/be1932f7b27aaa2928bb91f3ccc2f7dc.jpg)
支尾根へ取り付くには、一直線の急斜面を登ることになる。
かつて木段があったようだが、ほとんど朽ちており、長いロープが一本、上部から
頼りなく下がっているだけだ。粘土質なので滑りやすくて困る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/16/1365a15062255a55aa3b2fd90a132351.jpg)
ブナが美しい支尾根に取り付いてしばらく進み、名色から続く林道との分岐に到着。
ひとときの休息。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/97/eff8593e953c296628bb9da28336e260.jpg)
ふたたび急登。両サイドのブナがあまりに綺麗で、急坂のつらさを忘れさせる。
尾根に上がってからは風が吹きつけるので、少し寒い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/4b/5455abc437a86e6193f390896f0c7270.jpg)
足元にイワカガミの大群落。春は壮観だろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e2/7092d2ff3f255d95ce135306ad760ea1.jpg)
比較的若いブナが多い中、たまにベテランのブナが現れる。
その荘厳な存在感に打たれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/e0/beb6bfc1f2e9844507c7a12f042766c0.jpg)
大杉山への分岐を左へ、蘇武岳の山頂をめざす。右に植林、左にブナ林の対照的な境界を
歩き、草原状の鞍部に出る。立派すぎる御影石の道標が立つ。
ここまで立派な標識を造るくらいなら、さっきの急坂の木道をちゃんと設置してくれたら
いいのにとの声も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/fe/88685e8c4c9ef7d5ddb90df8725e0b29.jpg)
蘇武岳の山頂は芝生が植えられ、ちょっとした公園のよう。
本来は絶景のピークだが、周囲は薄いガスに包まれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/20/2e6785d8774f9039c52324a3a1ab9542.jpg)
諦めていたら、少しガスが晴れ、わずかに展望を楽しむことができた。
しかし風があまりに冷たく、長時間の滞在はよくないと判断し、早々に引き返すことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a0/df435f778dd87e9980febf64fc1f782c.jpg)
途中で風を避けられる場所を見つけ、昼食を済ませた。
先ほど通った大杉山への分岐で、次に踏む大杉山へと尾根道を北へ。
この区間が「四ツ山越え」と呼ばれ、小一時間のコースタイムだが、4つの小ピークを
越えていく。小さなアップダウンが、ジャブのように足に効いてくる区間だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/36/102f953ce2cc004ff7986502d5c24d10.jpg)
最初のピークが金山(997m)。いずれのピークもブナの若い林に囲まれて、
展望はほとんど得られないが、落ち着いたたたずまいがいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/13/7e1d94499d93323b664cdb1f73752d88.jpg)
二ノ山付近は、なんとなく二重山稜のような地形になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/88/3c34947fb8b95ed976fdd61954b4ba40.jpg)
大杉山に到着。万場スキー場のゲレンデが見下ろせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/6b/d79f70fa932250708f9ff72b61d3957f.jpg)
山頂直下には、この山の名の由来になった大杉がそびえる。圧倒的な存在感。
このあたりで、とうとう雨が降り始めた。まあ、よく持ちこたえたほうだが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/a5/05f0eff7d8d04e5c239bb51237e024d7.jpg)
下山は、とにかくひたすら下り続ける。
雨がブナの幹を滝のように伝う「幹流」を見ながら、木の根に滑らないよう
気をつける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ff/3f64941d36e5687898b9dc72e37e335c.jpg)
岩場はこの場所を除き、ほとんどなかった。
もとの中ノ滝分岐に戻り、少し水量が増えた沢を渡渉。
大健闘のコースタイムで、登山口に帰り着いた。
神鍋のゆとろぎ温泉に入浴。身体はそれなりに冷えていたようで、なんとも
気持ちのいい湯だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c1/c92084317b3baaa2e910768048696f3e.jpg)
民宿に連泊して翌日、植村直己冒険館を見学してから家路についた。
「ようこそ さんちょうへ」のゲートが迎える蘇武岳
■今回のコース
万場・天神社→万場登山口→中ノ滝分岐→(巨樹の谷)→名色林道分岐→大杉山分岐→蘇武岳→
大杉山分岐→金山→大杉山→中ノ滝分岐→万場登山口
植村直己が高校時代に遠足で登り、加藤文太郎が故郷の浜坂に帰る際に立ち寄った山、
それが蘇武岳だ。多くのガイド本では「そぶだけ」だが、地元では「そぶがたけ」と呼ぶ。
稜線のブナ林と、巨樹の森に魅かれてやってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ce/f556213e84e57b55488fb15ea1518f12.jpg)
まずは万場スキー場の手前にある天神社の大トチノキにご挨拶。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/c8/521af9134be0bd0e2ae22451ef7941a0.jpg)
グリーンシーズンはオートキャンプ場となるゲレンデの横を通り抜け、万場登山口へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/b4/360388f84ef0f808fae3b3a24b4db1f3.jpg)
口ノ滝。鉄板が敷かれた橋は渡らず、右岸の道をまっすぐ行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/f3/d8b3b818c8508f0e18e9b13192887ec0.jpg)
中ノ滝。手前で渡渉し、左岸へ移るとすぐに、巨樹の谷ルートと大杉山ルートに分かれる。
この日は昼過ぎから雨の予報。下山時に谷ルートを降りるのは厄介だなと考え、巨樹の谷
ルートで登ることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/60/171e2adc7f06a0ae1112928e4ca02b8a.jpg)
巨樹の谷の名の通り、沢沿いにカツラ、トチノキ、オニグルミなどの巨樹が多くみられる。
まずは「夫婦カツラ」。秋独特のカツラの葉の甘い香りが、もう漂っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/48/dc717dbdeb91728cbf232efb9a0a7419.jpg)
続いて「カツラ親分」。面白い名をつけるものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/e2/8883d7f3af4b275993e648bfa35598c4.jpg)
そのすぐ上には「トチの巨木」。これはまた、全くストレートな命名。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/4a/be1932f7b27aaa2928bb91f3ccc2f7dc.jpg)
支尾根へ取り付くには、一直線の急斜面を登ることになる。
かつて木段があったようだが、ほとんど朽ちており、長いロープが一本、上部から
頼りなく下がっているだけだ。粘土質なので滑りやすくて困る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/16/1365a15062255a55aa3b2fd90a132351.jpg)
ブナが美しい支尾根に取り付いてしばらく進み、名色から続く林道との分岐に到着。
ひとときの休息。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/97/eff8593e953c296628bb9da28336e260.jpg)
ふたたび急登。両サイドのブナがあまりに綺麗で、急坂のつらさを忘れさせる。
尾根に上がってからは風が吹きつけるので、少し寒い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/4b/5455abc437a86e6193f390896f0c7270.jpg)
足元にイワカガミの大群落。春は壮観だろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e2/7092d2ff3f255d95ce135306ad760ea1.jpg)
比較的若いブナが多い中、たまにベテランのブナが現れる。
その荘厳な存在感に打たれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/e0/beb6bfc1f2e9844507c7a12f042766c0.jpg)
大杉山への分岐を左へ、蘇武岳の山頂をめざす。右に植林、左にブナ林の対照的な境界を
歩き、草原状の鞍部に出る。立派すぎる御影石の道標が立つ。
ここまで立派な標識を造るくらいなら、さっきの急坂の木道をちゃんと設置してくれたら
いいのにとの声も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/fe/88685e8c4c9ef7d5ddb90df8725e0b29.jpg)
蘇武岳の山頂は芝生が植えられ、ちょっとした公園のよう。
本来は絶景のピークだが、周囲は薄いガスに包まれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/20/2e6785d8774f9039c52324a3a1ab9542.jpg)
諦めていたら、少しガスが晴れ、わずかに展望を楽しむことができた。
しかし風があまりに冷たく、長時間の滞在はよくないと判断し、早々に引き返すことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a0/df435f778dd87e9980febf64fc1f782c.jpg)
途中で風を避けられる場所を見つけ、昼食を済ませた。
先ほど通った大杉山への分岐で、次に踏む大杉山へと尾根道を北へ。
この区間が「四ツ山越え」と呼ばれ、小一時間のコースタイムだが、4つの小ピークを
越えていく。小さなアップダウンが、ジャブのように足に効いてくる区間だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/36/102f953ce2cc004ff7986502d5c24d10.jpg)
最初のピークが金山(997m)。いずれのピークもブナの若い林に囲まれて、
展望はほとんど得られないが、落ち着いたたたずまいがいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/13/7e1d94499d93323b664cdb1f73752d88.jpg)
二ノ山付近は、なんとなく二重山稜のような地形になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/88/3c34947fb8b95ed976fdd61954b4ba40.jpg)
大杉山に到着。万場スキー場のゲレンデが見下ろせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/6b/d79f70fa932250708f9ff72b61d3957f.jpg)
山頂直下には、この山の名の由来になった大杉がそびえる。圧倒的な存在感。
このあたりで、とうとう雨が降り始めた。まあ、よく持ちこたえたほうだが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/a5/05f0eff7d8d04e5c239bb51237e024d7.jpg)
下山は、とにかくひたすら下り続ける。
雨がブナの幹を滝のように伝う「幹流」を見ながら、木の根に滑らないよう
気をつける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ff/3f64941d36e5687898b9dc72e37e335c.jpg)
岩場はこの場所を除き、ほとんどなかった。
もとの中ノ滝分岐に戻り、少し水量が増えた沢を渡渉。
大健闘のコースタイムで、登山口に帰り着いた。
神鍋のゆとろぎ温泉に入浴。身体はそれなりに冷えていたようで、なんとも
気持ちのいい湯だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c1/c92084317b3baaa2e910768048696f3e.jpg)
民宿に連泊して翌日、植村直己冒険館を見学してから家路についた。