Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年10月9日(土) [但馬]蘇武岳、いろんな巨樹と、美しいブナ林を楽しむ!! 

2022年10月11日 | 山登りの記録
■メイン写真
「ようこそ さんちょうへ」のゲートが迎える蘇武岳


■今回のコース
万場・天神社→万場登山口→中ノ滝分岐→(巨樹の谷)→名色林道分岐→大杉山分岐→蘇武岳→
大杉山分岐→金山→大杉山→中ノ滝分岐→万場登山口


植村直己が高校時代に遠足で登り、加藤文太郎が故郷の浜坂に帰る際に立ち寄った山、
それが蘇武岳だ。多くのガイド本では「そぶだけ」だが、地元では「そぶがたけ」と呼ぶ。
稜線のブナ林と、巨樹の森に魅かれてやってきた。



まずは万場スキー場の手前にある天神社の大トチノキにご挨拶。



グリーンシーズンはオートキャンプ場となるゲレンデの横を通り抜け、万場登山口へ。



口ノ滝。鉄板が敷かれた橋は渡らず、右岸の道をまっすぐ行く。



中ノ滝。手前で渡渉し、左岸へ移るとすぐに、巨樹の谷ルートと大杉山ルートに分かれる。
この日は昼過ぎから雨の予報。下山時に谷ルートを降りるのは厄介だなと考え、巨樹の谷
ルートで登ることにした。



巨樹の谷の名の通り、沢沿いにカツラ、トチノキ、オニグルミなどの巨樹が多くみられる。
まずは「夫婦カツラ」。秋独特のカツラの葉の甘い香りが、もう漂っていた。



続いて「カツラ親分」。面白い名をつけるものだ。



そのすぐ上には「トチの巨木」。これはまた、全くストレートな命名。



支尾根へ取り付くには、一直線の急斜面を登ることになる。
かつて木段があったようだが、ほとんど朽ちており、長いロープが一本、上部から
頼りなく下がっているだけだ。粘土質なので滑りやすくて困る。



ブナが美しい支尾根に取り付いてしばらく進み、名色から続く林道との分岐に到着。
ひとときの休息。



ふたたび急登。両サイドのブナがあまりに綺麗で、急坂のつらさを忘れさせる。
尾根に上がってからは風が吹きつけるので、少し寒い。



足元にイワカガミの大群落。春は壮観だろう。



比較的若いブナが多い中、たまにベテランのブナが現れる。
その荘厳な存在感に打たれる。



大杉山への分岐を左へ、蘇武岳の山頂をめざす。右に植林、左にブナ林の対照的な境界を
歩き、草原状の鞍部に出る。立派すぎる御影石の道標が立つ。
ここまで立派な標識を造るくらいなら、さっきの急坂の木道をちゃんと設置してくれたら
いいのにとの声も。



蘇武岳の山頂は芝生が植えられ、ちょっとした公園のよう。
本来は絶景のピークだが、周囲は薄いガスに包まれている。



諦めていたら、少しガスが晴れ、わずかに展望を楽しむことができた。
しかし風があまりに冷たく、長時間の滞在はよくないと判断し、早々に引き返すことにした。



途中で風を避けられる場所を見つけ、昼食を済ませた。
先ほど通った大杉山への分岐で、次に踏む大杉山へと尾根道を北へ。
この区間が「四ツ山越え」と呼ばれ、小一時間のコースタイムだが、4つの小ピークを
越えていく。小さなアップダウンが、ジャブのように足に効いてくる区間だ。



最初のピークが金山(997m)。いずれのピークもブナの若い林に囲まれて、
展望はほとんど得られないが、落ち着いたたたずまいがいい。



二ノ山付近は、なんとなく二重山稜のような地形になっている。



大杉山に到着。万場スキー場のゲレンデが見下ろせる。



山頂直下には、この山の名の由来になった大杉がそびえる。圧倒的な存在感。
このあたりで、とうとう雨が降り始めた。まあ、よく持ちこたえたほうだが。



下山は、とにかくひたすら下り続ける。
雨がブナの幹を滝のように伝う「幹流」を見ながら、木の根に滑らないよう
気をつける。



岩場はこの場所を除き、ほとんどなかった。
もとの中ノ滝分岐に戻り、少し水量が増えた沢を渡渉。
大健闘のコースタイムで、登山口に帰り着いた。

神鍋のゆとろぎ温泉に入浴。身体はそれなりに冷えていたようで、なんとも
気持ちのいい湯だった。



民宿に連泊して翌日、植村直己冒険館を見学してから家路についた。

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