![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/88/6180ef2c868be12b3ca0f8ffcf2e0a26.jpg)
■メイン写真
雪景色となったこの日、笠荒神の石段もいい雰囲気に。
■今回のコース
奥不動寺→巻向山→白岩の神域→高山神社→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→龍王山→
崇神天皇陵→柳本駅
古代日本のロマンを感じさせる里山から、「笠そば」で新そばを楽しみ、戦国の山城跡から
古代の古墳をたどるという、なんだかよく分からないけれど、見せ場が多いハイキングを
企画した。
昨年末も「笠そば」ハイキングを実施したのだが、今回は行きも帰りもルートを変更。
今回は桜井駅からタクシーで奥不動寺へ。
林道を進むにつれ、だんだん雪が出てきたので「行けるところまでで。そこから歩きますよ」と
言ったが、さすがはプロの運転手さん。「このくらいでしたら大丈夫です~」。尊敬。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b1/5c99dbf7dd68ffbd397a88cab3d3728d.jpg)
奥不動寺から、当初は白山経由で歩こうと思っていたが、ササのブッシュが雪で山道を
覆い隠していた。
この道では、いくらなんでもクリスマスイブ登山にはつらいなと思い、車止めしてある
林道のほうをセレクト。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3e/0426af3f653a56b3f5e3fb5af11e88ac.jpg)
まずは巻向山へ。展望なし、雑木に囲まれたピークに過ぎないものの、
このあたりは昔、弓月が岳とも呼ばれており(どのピークが弓月が岳であるかは諸説あるようだ)、
「穴師川川波立ちぬ巻向の弓月が岳に雲居立てるらし」
「あしひきの山川の瀬の響るなへに弓月が嶽に雲立ち渡る」
など、万葉集にも登場するのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/19/eeb1a3052afda585148b2f7e2f15953a.jpg)
林道を北へ進む。ずっと前から放置されたままの4ドアのカローラ。
さすがにだいぶ傷んできた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/a3/15a4b1e1544d2c9ddf2ef44fb63914b6.jpg)
次に林道の左側に水色の金網が現れる。奥に結界を示す縄が張られている。ここが「白石の神域」である。
ものすごい古代の遺跡で、管理は兵主神社がされているとの話もあるが、白石を敷き詰めた
円形の土俵のようなエリアだ。
ただ、この日は積雪のため全てが白く、神域もよく分からない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e9/0239bf569cb88b81d25569729a6d9ed7.jpg)
高山神社は、龍が住むという池に向かって建てられており、珍しい水色の祠だ。
池の名は白河迹驚淵(しらが・とどろきのふち)と呼ばれ、桜井市のパワースポット
100選のひとつである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/c9/da446339adf6a6c280681f5f529aae8f.jpg)
一度、車道に出て、笠荒神へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/67/13c6f61909f53ece9c27bd5d3e649fdf.jpg)
竹林寺と天満神社を過ぎると、笠荒神の入り口左手に、閼伽井不動明王がある。
空海が水業を行ったとされる聖地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b2/55f2bc7f9aa2e34bcc9e6961749c12d6.jpg)
石灯篭が並ぶ参道を上り、笠山荒神社に到着。日本三大荒神の一つだ。
仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様でもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/38/82dd1a46174c1b94d057a19aa184d27d.jpg)
笠荒神の北側すぐにあるのが、そば処本家「荒神乃里」。
付近は広大なそば畑で、地産地消のおいしいそばが人気である。
標高およそ500mの高原の気象条件がいいのであろう。
雪のあとのこの路面状況と、クリスマスイブとあってか、行列まではできていなかった。
ラッキー。
混んだら建屋の外まで長々と行列が続く店なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/b4/ad4c11a3462d7e90abf2819e25909862.jpg)
今年も、ふわふわの玉子に梅がトッピングされた「梅とじそば」を注文。これが温まるのだ!
ともちゃんは、小きつねそばと、蕎麦団子入りのぜんざいをオーダー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/9c/92aecbc7f8bf49f06f3689e9ebac1521.jpg)
腹を満たしたあとは、天理の龍王山へ針路をとる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/7a/4fac7d34c70d45392b1087433b796bc1.jpg)
林道の途中にあるのは、享保年間の標石。
雪を払うと、普段は読みづらかった文字が白く浮き出て見やすくなった!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/dd/15b19c1275809e6ee8463faf95801e4c.jpg)
さしたる苦もなく、龍王山に着いてしまう。パワーを失った雪雲が空を覆う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/72/bed41b0e279b15c098b90a1efe2a537d.jpg)
龍王山は戦国時代、地元の十市氏が築いた城。南城、北城があった本格的な別城一郭の
山城だった。
松永久秀に攻められ落城。のち織田信長の一国一城主義により廃城となる。
現在の山頂は南城跡であり、大和盆地、金剛山、葛城山、生駒山などが一望できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/18/1b1cd3b69614cbb3941a776b6851460b.jpg)
これは山頂直下にある柳本龍王社。こんな山頂近くにも水が湧くのは不思議。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e5/515d09227d11d6a3f0dcb1092157a9d1.jpg)
柳本へ下る。長岳寺奥の院跡には、彫りの深い不動明王像がある。
調べたら鎌倉時代の作という。よくぞ、こんなきれいな形で残っているものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/28/a1acdb62fa24365bee9892513246ef47.jpg)
下山路は、登山道のすぐ脇にいくつもの小規模な古墳がある。
横穴式石室をもった円墳300基、横穴だけのもの300基もあるという。
6世紀前半から7世紀後半の築造で、8世紀まで追葬が行われたという。
龍王山は当時、「引手の山」と呼ばれていたそうで、柿本人麻呂が妻を葬った山が
引手の山だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/81/0017d4c1f40c5f1ecf4ad40126610197.jpg)
路傍には、ところどころ冬イチゴの実。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/ec/d911600535f58b8224cfb29cab2d99b2.jpg)
崇神天皇陵に下りてきた。柳本駅へはもう少しだ。
雪景色となったこの日、笠荒神の石段もいい雰囲気に。
■今回のコース
奥不動寺→巻向山→白岩の神域→高山神社→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→龍王山→
崇神天皇陵→柳本駅
古代日本のロマンを感じさせる里山から、「笠そば」で新そばを楽しみ、戦国の山城跡から
古代の古墳をたどるという、なんだかよく分からないけれど、見せ場が多いハイキングを
企画した。
昨年末も「笠そば」ハイキングを実施したのだが、今回は行きも帰りもルートを変更。
今回は桜井駅からタクシーで奥不動寺へ。
林道を進むにつれ、だんだん雪が出てきたので「行けるところまでで。そこから歩きますよ」と
言ったが、さすがはプロの運転手さん。「このくらいでしたら大丈夫です~」。尊敬。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b1/5c99dbf7dd68ffbd397a88cab3d3728d.jpg)
奥不動寺から、当初は白山経由で歩こうと思っていたが、ササのブッシュが雪で山道を
覆い隠していた。
この道では、いくらなんでもクリスマスイブ登山にはつらいなと思い、車止めしてある
林道のほうをセレクト。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3e/0426af3f653a56b3f5e3fb5af11e88ac.jpg)
まずは巻向山へ。展望なし、雑木に囲まれたピークに過ぎないものの、
このあたりは昔、弓月が岳とも呼ばれており(どのピークが弓月が岳であるかは諸説あるようだ)、
「穴師川川波立ちぬ巻向の弓月が岳に雲居立てるらし」
「あしひきの山川の瀬の響るなへに弓月が嶽に雲立ち渡る」
など、万葉集にも登場するのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/19/eeb1a3052afda585148b2f7e2f15953a.jpg)
林道を北へ進む。ずっと前から放置されたままの4ドアのカローラ。
さすがにだいぶ傷んできた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/a3/15a4b1e1544d2c9ddf2ef44fb63914b6.jpg)
次に林道の左側に水色の金網が現れる。奥に結界を示す縄が張られている。ここが「白石の神域」である。
ものすごい古代の遺跡で、管理は兵主神社がされているとの話もあるが、白石を敷き詰めた
円形の土俵のようなエリアだ。
ただ、この日は積雪のため全てが白く、神域もよく分からない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e9/0239bf569cb88b81d25569729a6d9ed7.jpg)
高山神社は、龍が住むという池に向かって建てられており、珍しい水色の祠だ。
池の名は白河迹驚淵(しらが・とどろきのふち)と呼ばれ、桜井市のパワースポット
100選のひとつである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/c9/da446339adf6a6c280681f5f529aae8f.jpg)
一度、車道に出て、笠荒神へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/67/13c6f61909f53ece9c27bd5d3e649fdf.jpg)
竹林寺と天満神社を過ぎると、笠荒神の入り口左手に、閼伽井不動明王がある。
空海が水業を行ったとされる聖地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b2/55f2bc7f9aa2e34bcc9e6961749c12d6.jpg)
石灯篭が並ぶ参道を上り、笠山荒神社に到着。日本三大荒神の一つだ。
仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様でもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/38/82dd1a46174c1b94d057a19aa184d27d.jpg)
笠荒神の北側すぐにあるのが、そば処本家「荒神乃里」。
付近は広大なそば畑で、地産地消のおいしいそばが人気である。
標高およそ500mの高原の気象条件がいいのであろう。
雪のあとのこの路面状況と、クリスマスイブとあってか、行列まではできていなかった。
ラッキー。
混んだら建屋の外まで長々と行列が続く店なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/b4/ad4c11a3462d7e90abf2819e25909862.jpg)
今年も、ふわふわの玉子に梅がトッピングされた「梅とじそば」を注文。これが温まるのだ!
ともちゃんは、小きつねそばと、蕎麦団子入りのぜんざいをオーダー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/9c/92aecbc7f8bf49f06f3689e9ebac1521.jpg)
腹を満たしたあとは、天理の龍王山へ針路をとる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/7a/4fac7d34c70d45392b1087433b796bc1.jpg)
林道の途中にあるのは、享保年間の標石。
雪を払うと、普段は読みづらかった文字が白く浮き出て見やすくなった!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/dd/15b19c1275809e6ee8463faf95801e4c.jpg)
さしたる苦もなく、龍王山に着いてしまう。パワーを失った雪雲が空を覆う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/72/bed41b0e279b15c098b90a1efe2a537d.jpg)
龍王山は戦国時代、地元の十市氏が築いた城。南城、北城があった本格的な別城一郭の
山城だった。
松永久秀に攻められ落城。のち織田信長の一国一城主義により廃城となる。
現在の山頂は南城跡であり、大和盆地、金剛山、葛城山、生駒山などが一望できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/18/1b1cd3b69614cbb3941a776b6851460b.jpg)
これは山頂直下にある柳本龍王社。こんな山頂近くにも水が湧くのは不思議。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e5/515d09227d11d6a3f0dcb1092157a9d1.jpg)
柳本へ下る。長岳寺奥の院跡には、彫りの深い不動明王像がある。
調べたら鎌倉時代の作という。よくぞ、こんなきれいな形で残っているものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/28/a1acdb62fa24365bee9892513246ef47.jpg)
下山路は、登山道のすぐ脇にいくつもの小規模な古墳がある。
横穴式石室をもった円墳300基、横穴だけのもの300基もあるという。
6世紀前半から7世紀後半の築造で、8世紀まで追葬が行われたという。
龍王山は当時、「引手の山」と呼ばれていたそうで、柿本人麻呂が妻を葬った山が
引手の山だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/81/0017d4c1f40c5f1ecf4ad40126610197.jpg)
路傍には、ところどころ冬イチゴの実。
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崇神天皇陵に下りてきた。柳本駅へはもう少しだ。