東京の川 谷端川

2012年08月06日 | 徒然
東京は、下町だけが東京ではなくて
実際には古代から武蔵野と呼ばれる丘陵地帯
つまり「山手」には人が住んでいて
縄文時代や旧石器時代の遺跡も発掘されている。

山手には谷が多い。
これは、箱根や富士が噴出した火山灰による
「関東ローム層」を水の流れが削った跡であって
もちろん今でも川として流れている他にもあれば
近代以降に暗渠になってしまったもの
中世以降の流路変更で、すでに流れていないものなど
いろいろ存在している。

山手の谷を大きく分けると
北から石神井川系、神田川系、渋谷川系、目黒川系にわけられる。


谷端川は、その谷の北側の尾根を流れる千川上水と
椎名町の淡島神社の池を水源として
池袋本町、下板橋、滝野川谷端、大塚三業地、小石川と流れ
水道橋で神田川と合流する川。

途中、名もない支流をいくつも集めていたようで
川筋の道を歩いているといくつも
おそらく小さな流れがあったであろう跡の細い路地が
「自然な」かたちで合流してくる。

今では全区間暗渠となっていて、下水の幹線としても
水害防止の役割を果たしている。

JR板橋駅のホームの中程の谷は
この谷端川の侵食によるものである。
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