北斗星

2015年08月23日 | 
昭和六十三(1988)年の青函トンネル開業とともに運行を開始した
東京と札幌を結ぶブルートレイン「北斗星」号が、
今朝、上野に到着した上り8008列車を最後に、その27年間の運行を終えました。



運転開始当初は、1日3往復(定期便2、季節列車1)が設定され、
そのほかにも臨時列車が運転されるなど、ブルートレイン斜陽期においても
集客力のある列車でしたが、東北新幹線の延伸やそれに伴う東北本線北部の3セク化、
航空業界の自由化による新千歳便の低価格化などで、北斗星も便数を減らし
青函トンネルの新幹線化工事と客車の老朽化もあり、運行終了となりました。



昔日の上野発着の夜行列車のような、「夢を抱いて上京」とか
哀愁のこもった列車ではなく、北の大地への夢を運ぶ「贅沢な旅」という
そんな雰囲気列車だったような気がします。

近年は、全室個室のまさに「豪華寝台列車」カシオペア号も運行され
北斗星は前述のように車両老朽化という追い打ちもありましたが
それでも、いつでもチケットの取りにくい人気列車でありました。

北斗星の運行終了は、ひとつの時代、おそらくそれは昭和という時代の
残照が消えた瞬間なのかもしれません。

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