地学と京浜東北線

2016年01月22日 | 東京のお散歩
大宮から上野、東京を通り大船まで走る京浜東北線。
実際には、大宮から浦和、赤羽、田端、上野を通って東京までは東北本線、
東京から品川、川崎を通って横浜までが東海道本線、横浜から磯子を経由して大船までが根岸線という
3つの線の運転系統上の通称となっています。

この京浜東北線、地学的には縄文海進期の海岸線をなぞる鉄道でもあるのです。

赤羽から上野までは本郷台の崖下を走り、上野から品川までは淀橋台下を
六郷の土手までは目黒台、荏原台、久が原台と、河川が刻んだ小さな谷で区切られた
一連の武蔵野台地の崖下辺縁を走っています。

(日暮里の崖下を並走する山手線と京浜東北線)

開業当初の土木技術や、土地取得の問題もあってのルートですが
このルートのおかげで大森貝塚の発見や、中里貝塚の発見も実現しました。

多摩川の谷を越えて以南は、下末吉台の下を走り、磯子の岬を周って大船まで到達します。

色々な鉄道路線と並走する京浜東北線ですが、車窓を楽しむなら
南行(大宮→大船)の右側、北行なら左側で、崖線を眺めるのも楽しいものです。
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