アスカルゴ

2015年07月16日 | 徒然
飛鳥山公園は、JRや都電、地下鉄の王子駅から、急な坂道から階段を登らないと
たどり着くことができない。
ところが、この公園は江戸時代から今日に至るまで、多くの行楽客を集める名所で
高齢化の進む現代、公園にたどり着くことが難しい人も多くなっている。

そこで作られたのが、跨座式モノレール「スロープカー」(株式会社嘉穂製作所)の
北区営飛鳥山公園モノレールである。

「あすかパークレール」という(いまひとつ知られていない)愛称を持つ施設に
「アスカルゴ」という(広く知れ渡った)愛称の車両が
明治通りに沿った斜度24度全長48mの斜面を、運賃無料片道2分で行き来している。

モノレールとは行っても、法律上はエレベーターに属するアスカルゴ。
開業は平成二十一(2009)年。明日7月17日に6歳の誕生日を迎える。

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病院からお寺へ

2015年07月15日 | 徒然
暗い話ではなく…
単純に、今日退院して、家までの帰り道に菩提寺があって
お盆なので、退院報告を兼ねてお墓参りをしたという話。



帰りのタクシーの運転手さんが、近距離なのに嫌な顔ひとつせず、
なおかつ料金の端数をオマケしてくれようとしたので
いつもより多めに、「お茶代」といって小銭を渡しちゃいました。
そうしたら、ものすごく恐縮されちゃった上に、
「退院おめでとうございました」とまで言ってくれましたよ。

久々にいい運転手さんに巡り会えました。

そんな母の新盆でもある新暦盆、中元節です。
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初蝉

2015年07月14日 | 徒然
今日、今シーズン初の蝉の声を
石神井川沿いの、加賀学園通りで耳にしました。

学生たちも、もうじき夏休み。
今年はどんな夏になるんでしょうか。

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向山庭園

2015年07月13日 | 東京のお散歩
練馬区、としまえんプールと、西武線の駅に挟まれた谷戸に
向山庭園という庭園があります。



ここは、加藤高明内閣での司法大臣、若槻内閣で鐵道大臣を歴任した
江木翼(えぎ たすく)の邸宅地でした。



昭和五十一(1976)年に練馬区が購入し和室や茶室を整備し
三年後半後の昭和55年に区立庭園として、開園しました。



平成二十三(2011)年の震災で庭園が損傷し、二年間の閉園・改修期間を経て
平成二十五年に再開園しました。



庭園は、石神井川の谷から枝状に広がる小さな谷戸の谷頭に位置しています。
大名庭園のような、壮大な滝組や趣向を凝らした造りではありませんが
地形を活かした流れは、瀟洒な雰囲気を醸し出しています。
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救命救急センター

2015年07月12日 | 徒然
夜の病院。



それは、一般のイメージは「怪談」とか、静かで薄暗い廊下という
いわゆる「陰」や「負」のイメージだろう。

高次救急の患者を扱う救命救急センターは、そんなイメージとは裏腹の
ーとはいえ、そこにはやはり「死」が付きまとうのだがー
煌々と照らされた廊下と、せわしなく行き来するドクターやナース、
時には警察官も、脇役としてそこに登場する。

救急救命士(今気づいたが、救命救急センターと救急救命士、
急と命の位置が逆の言葉である)たちの手によって運ばれた患者は
専門医たちの手によって、その死の淵から生還する。


もちろん、それは100%ではないが、本来救われない命が、
24時間待機している彼らの手によって、また患者本人の生きたいという意思によって
三途の川の手前で引き返して来ることができるのである。

(ハイリスク出産でも搬送される場合があるが、この場合も
新生児の救命という、通常の救急以上に難しい状況も発生する)

助かった者の多くは後方病棟、一般病棟へ移り、やがて退院してゆく。
それは安堵であり希望でもある。

助けられなかったとしても、「死」の悲しみを受け止める暇もなく
新たな搬送患者への対応の慌ただしさによって、
救命に専念する前向きな気持ちに上書きされてしまう。

そして、「悲しみ」や死の現実は遺族たちとともに帰宅し、
病院には虚しさだけが残る。
次の瞬間には、それはスタッフたちの心の中で、
次の難局へ立ち向かうための奮起へと書き換えられる。

救命救急センター。
今夜は、その曇りガラスの向こうに、いくつの赤色灯が光るのだろうか。
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手水の井戸水

2015年07月11日 | 徒然
手水舎の水は昨今、水道水が増えていますが、やはり井戸水がいいですね。
井戸水でも、センサーで水が出始めるのもありますが
地下水の水位が下がっているという事情もあるのでしょうが
ちょっと味気ないですね。

私の家には、今でも井戸水があって、私も産湯は井戸水でした。

水道水は、殺菌という意味では清められていますが
やっぱり穢れを浄めるためには、その土地で湧いた水がいいな、と思っている
贅沢(というか我儘)な私です。
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雨上がりの川

2015年07月10日 | 
梅雨の晴れ間、川には昨日降った雨が音を立てて流れる。



いつもより水量の多い川は、涼しい風を夏の太陽の下に運ぶ。

石神井川は小金井市を端にして神田川へ注ぐ川。
流れる水は流域の西東京市や練馬区、板橋区の水を集めて北区へ流れる。

水の旅って、なんとなく冒険心をくすぐる。

(石神井川稲荷橋から)
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板橋の文殊院

2015年07月09日 | 東京のお散歩
旧中山道板橋宿、現在の板橋区仲宿にある幡場山大聖寺は
真言宗豊山派の寺院で、江戸時代初期から板橋宿本陣であった飯田家の菩提寺として、
飯田家隣接の地で発展してきました。
中山道整備前の中山道古道の頃から信仰を集めていた
延命地蔵の境内を、飯田家が寺院として拡張したとされています。

ご本尊は文殊菩薩で、文殊院と呼ばれていますが
安政の頃から住職を置かず、仮住職が赴任してきては
すぐに大寺に転任していったことから、智慧山出世寺とも言われていました。

三門横にはいまでも延命地蔵が祀られ、墓地には板橋宿の遊女たちの墓もあります。
また、足腰の神である「子の権現」や、閻魔像、奪衣婆像が祀られています。


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上空から見た箱根と富士

2015年07月08日 | 徒然
噴火がこの先どうなるのか注目の箱根火山ですが
上空からみると、箱根と富士山はまったく性格のことなる火山です。





単独峰で成層火山の富士山に対して、箱根は大きなカルデラと複数の中央火口丘、
二重の外輪山を持つ複成火山となっています。

東京発の飛行機から眺めることのできた、この火山たち。
今後が心配です。
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都内で滝浴み 権現の滝

2015年07月07日 | 東京のお散歩
王子七滝のひとつ、権現の滝は現存してはいませんが、
旧石神井川水路に作られた音無川親水公園に
小さめに復原された
“ミニ”権現の滝が親水公園に涼を与えています。



夏場は濾過したポンプ循環の水が河床を流れるので
水に入って遊ぶことも可能です。



この辺りは江戸時代からの景勝地だった場所で、
春は飛鳥山の桜、夏は滝浴み、秋は紅葉、冬(初春)は初午の凧市と、
一年中江戸市民を楽しませた一角です。

多くのバス路線や通勤電車が行き交う王子駅前とは思えない
都市公園100選にも選ばれた公園です。
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朝顔

2015年07月06日 | 東京のお散歩
朝顔の季節です。
朝顔市といえば、入谷のものが有名ですが、都内では他にも
巣鴨高岩寺や池袋氷川神社、小石川伝通院など色々な場所で開かれます。

日本では江戸時代から品種改良をして色々な朝顔の花を楽しんできました。
観察日記の題材としてメジャーな花ですが、風流な旬の花でもあります。

こういう旬のものは、その時期ならではの天気が似合います。

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都内で滝浴み 名主の滝

2015年07月05日 | 東京のお散歩
王子七滝として、江戸時代から滝浴みの名所のひとつだった名主の滝。
もともと、王子村名主畑野孫八の敷地で、崖線に滝を開き、茶を栽培し
一般に開放したのがはじまりの、根っからの庶民の憩いの滝なのです。





明治時代には貿易商垣内徳三郎が所有者となり、那須の風景を模して再整備されました。
昭和初期には精養軒が買収し、食堂やプールを営業しますが戦災に遭い
戦後、東京都の公園となったのち、北区へ移管されました。

園内には4つの滝と渓流、池や湧井があり、ホタルも放流されています。

(ホタル池)

(湧井)

(渓流)

今でも多くの湧水が認められる崖線(ハケ)にあるものの、
残念ながら現在はポンプ汲み上げの水をバルブ制御で放水しています。

王子駅から徒歩約10分。
JRの主要幹線が行き交う線路際とは思えない入園無料の公園です。

(男滝)

(女滝)

(独鈷の滝)

(湧玉の滝)

(池)

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東郷邸と東郷神社

2015年07月04日 | 東京のお散歩
元帥海軍大将従一位大勲位功一級侯爵東郷平八郎命は、
日本を列強入りさせた提督として世界的にも知られている軍人でもあります。

東郷平八郎は、麹町区上六番町(現在の千代田区三番町)に居を構えていました。

邸宅も庭も残ってはいませんが、その場所は東郷公園として整備され
その脇の坂には東郷坂と名付けられています。

(東郷公園)

公園には、かつて東郷邸に置かれていたライオン像が保存されています。

(ライオン像)

晩年の東郷は、自身の神格化に否定的だったようですが、
没後、陸軍の乃木に対抗するように神格化され、
東郷神社が池田侯爵別邸のあった原宿竹下町に創建されました。
現在の竹下通りに隣接する場所です。

(東郷神社)

拝殿には、日露戦争の時に旗艦三笠に掲げられたように、Z旗が掲げられています。

(Z旗の掲げられた拝殿)

これは「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ(後略)」の意を持って掲げられたもので
(本来、単独使用では「タグボートを欲する」もしくは「投網中」の意)
このZ旗自体にも、祭神と同じく勝運へのご利益があるとして崇敬されています。

東郷平八郎は、日本海軍・海上自衛隊のみならず、かつての敵国である
アメリカ合衆国海軍などからも崇敬されていて、ニミッツ元帥などは
旗艦三笠の保存にも尽力したほどの崇敬者として知られています。

またエジプト人で国連事務総長であったガリ(ガーリ)氏も
崇敬者として知られています。

境内社として海の宮が鎮座しており海軍、海事、水産業など、
海にまつわる人々の霊を合祀しています。

(海の宮)
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乃木神社と乃木邸

2015年07月03日 | 東京のお散歩
正二位勲一等陸軍大将乃木希典を祀る神社が、乃木坂に鎮座しています。
乃木坂という地名自体が、乃木希典に由来していますので
乃木神社が鎮座する場所に乃木坂があるというべきでしょうか。

(乃木坂)

(乃木神社鳥居)

乃木希典は学習院院長として、のちの
昭和天皇である迪宮裕仁親王殿下の教育係であったことでも知られています。

明治天皇が崩御された際に乃木希典は自宅で殉死しますが、
乃木神社はその自宅の隣地に鎮座しています。

(拝殿)

祭神はもちろん乃木希典と、その妻である静子夫人です。

境内社として、乃木の師である玉木文之進(正韞)と、
その甥である吉田松陰を祀る正松神社、



乃木夫妻が崇敬していた王子稲荷を勧進した赤坂王子稲荷神社が
ともに鎮座しています。




邸宅は、簡素ながらどっしりと構えた、フランス陸軍兵舎を模した外観で
厩舎は煉瓦造で建てられるなど、乃木らしさ溢れる邸宅となっています。



また、庭も華美や優雅なものではなく、崖線を利用して、
最低限の植栽で飾る質素な庭ですが、それが邸宅と合わさって
美しさを際立たせています。


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成子天神社

2015年07月02日 | 東京のお散歩
延喜三(903)年に太宰府で薨去した菅原道真の家臣で、東国にいた佐伯と斎宮が
道真公の生前の徳を慕って、京から道真公の像を東国に持ち帰り
柏木村と呼ばれた現在の西新宿に菅公神社として祀ったのが、
成子天神社の由緒とされています。



柏木という地名は、現在の北新宿一丁目、西新宿八丁目あたりの地名で
高度成長期まで、柏木という住所が残っていました。

この地にはもともと天照大御神を祀る大神宮があったとされ
柏木や松が生い茂る神域だったとされています。

江戸時代に焼失しましたが、春日局が家光より柏木村鳴子の地を賜り
春日局が焼失した菅公神社を勧進し、成子天神社として再建されました。

その後、戦災などを経て昨年平成二十六(2014)年に
現在の社殿が造営されました。



高層ビルやマンションの谷間に鎮座する天神様ですが
御神木や井戸が祀られている境内は、そんな西新宿の街中にある事を
感じさせないくらいに清々しい神域となっています。

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