烏森神社

新橋駅の飲屋街の多い出口側は、烏森口と呼ばれています。
これは、今でも飲食店の間に鎮座する烏森神社に由来しています。





天慶三(940)年の平将門の乱の際に、鎮守府将軍藤原秀郷が稲荷神に戦勝祈願をしました。

その時に現れた白狐から与えられた白羽の矢によって、乱を鎮めることに成功したので
秀郷は、そのお礼として稲荷神社を創建しようと発願しました。

その時、秀郷に件の白狐が現れ、神鳥の集まる場所が霊地であると告げました。
秀郷が桜田村へくると、そこに烏が森に集まっていたために
この場所こそが霊夢に現れた狐が言う霊地であるとして
この地に稲荷神社を創建したのが由緒とされています。

烏は、もともと神の遣いとされています。
この、烏が集まっていた森があったことから烏森と呼ばれるようになりました。

また桜田は現在では桜田門付近のイメージの強い地名ですが
もともとは新橋駅烏森口あたりから愛宕山、霞ヶ関付近にかけての集落の名で
烏森口近くには桜田公園など、その名残りを留めた場所も残っています。