THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

superstition

2010-01-10 02:34:44 | STAのレパートリー
stevie wonderの代表作。
1972年10月24日リリース。
ジェフ・ベック参加の「talking book」に収録。(最高位ランク3位)
邦題「迷信」(キャッシュ・ボックス誌&ビルボード誌&ソウルチャートにて1位!)
当時、まだトラボルタのフィーヴァーブーム以前のこと。
ディスコにてこの曲や、レア&アースの「ゲット・レディ」,KC&ザ・サンシャイン・バンド「ザッツ・ザ・ウェイ」、クール&ザ・ギャング「ジャングル・ブギー」等のサウンドに乗って若者達は踊りまくっていました。
盲目のスティービーがコンポーザー、歌、さらには驚いたことにドラムまで担当していることを知って驚いたものです。(ジョン・レノンのNYライブでの演奏やテレビ出演時にてその華麗なるドラミング姿を確認できます)
また、強烈なクラビネットのリフ。
全世界のリスナーにクラビという楽器音を印象づけたのもこの曲でしょう。
STAでは1代目キーボード故M君のクラビがいかしていました。
現在はノブがギターにてあのリフを担当。
この曲は数多くのミュージシャンがスティービーに敬意を表してカバーしています。
故SRVのハードブルースなテイクもお勧め。
プロモでは詩の内容ヨロシク西洋での不吉な映像満載。
御丁寧にラストには黒猫(!)を呼ぶスティービー本人が登場。

「迷信」の誕生までにはいろいろとやっかいな経緯があります。
ロンドンでジェフ・ベックとスティービーが会った際にベックが自分のアルバムにスティービーの曲をカバーしたいと申し入れ同意に達したとの事。
ところがNYで再会した時にスティービーの気が変わり、「その曲は自分がレコーディングしたい。その代わりに迷信をレコーディングしたらどうか?」と持ちかけた。
(ベック曰くあの曲のグルーブ誕生のきっかけは自分であり、スティービーのドラムセットで遊んでいる時に思いつき、迷信を貰ったそう。ベックはそれ以前にも「ベックス・ボレロ」のことでペイジと意見が対立した過去アリ)。
しかし、またまたスティービーはそのベック・バージョンの「迷信」を聞き心変わり・・・自分でもレコーディング。
このことを知ったベックのレコード会社はそうとう激怒したようだ。
さらにまずい事にモータウンがこの「迷信」をシングル・リリースするという始末。
スティービーは「面倒な事になるからサンシャインあたりをシングルにしたらどうだろうか?」と申し入れるも聞き入れられずジェフ・ベックは落胆・・・・。(BB&Aに迷信を収録)
ベックの次回作「blow by blow」(クロスオーバー~フュージョンの夜明け、ペイジは「このアルバムはギタリストの教科書」と絶賛)にスティービーは2曲提供(そのうちの1曲は今も必ずライブで披露される泣きの「哀しみの恋人達」)

私は「ワールドロックフェス」時にジェフ・ベックがトーキング・モジュレーターを駆使して「迷信」を演奏する姿を拝みました。


コメント
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