THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

SPINNING WHEEL

2010-05-15 17:03:16 | STAのレパートリー
ブラスロックを語る上で決して無視することのできない、シカゴのライバルバンドと当時、話題を振りまいたblood sweat&tearsの代表作。
ジャズっぽい演奏を繰り広げています。
ブラスロックとしても、ニューロック界においても、BS&T自身にとっても傑作の誉れ高いセカンドアルバム「blood sweat& tears(邦題:血と汗と涙)」からのセカンドシングル。
このアルバムより加入したリードヴォーカリストdavid clayton thomas作詞、作曲。
当初、アメリカでは「more&more」がA面、「spinning wheel」はB面だったのですが、意に反してB面がヒットチャートを上昇したそうです。
でも「more&more」も申し分のない名曲であります。
1969年6月シングル盤として発売。
他にもペギー・リー(1969年5月)、ジェームス・ブラウン(1971年)がカヴァー、ヒットしています。
アレンジはfred lipsius,トランペット・ソロはlew soloffです。
lewは現在、manhattan jazz orchestraでも大活躍中。
来日も数多く、ギル・エヴァス・オーケストラへも参加。
ソリストとしても、セッションのリード役としてもニューヨークのトップペッターの一人として高い評価を得、
ハイテク&パワフルな演奏は多くのファンを魅了しています。
日本では昔のテレビ番組「ウィークエンダー」(泉ピン子がここからブレーク)での挿入リフとして、あの有名なブラス隊の強烈なフレーズが有名になりました。
音源としては2チャンネルとquadraphonic(4channel stereo)があり、数多くの相違点が見受けられます。
前者では、エンディングのフェイドアウト部分ではリコーダーがブラス隊のリフと交互に演奏され、後者においては中間部でのベース&ドラムにおける疾走感溢れるライン部でギターソロが挿入されています(音色やフレーズが時代を感じさせますが・・・)。

STAではBS&Tのライブ映像を参考に前半部分ではノブがカウベルを叩きすばやくギターに移行しています。
そして、なんとエンディング先述のリコーダー演奏をトロンボーン担当のミツが吹いています。
最後はシゲがミュートを装着し、マサがマラカスを振りボーカルが口笛を吹き終了。
4:06の曲ですが、まったく無駄のない濃い内容の個性的楽曲です。
余談ではありますが、プロデューサーは、ジェームス・ウィリアム・ガルシオ。
彼はchicagoをコロンビアレコードに売り込んでいたのですが、セカンドアルバムで起死回生を狙っていたBS&Tのプロデューサーを担当する条件で合意を得たそうです。
そのかいあって、BS&Tのセカンドは大ヒット、chicagoもめでたくデビューと相成りました。
chicagoサイドにとっては、複雑な思いだったでしょうけれど・・・。
コメント
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