THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

CALIFORNIA TRANSIT AUTHORITY

2011-12-25 20:23:56 | free form space

ダニー・セラフィン率いる6人編成からなるフュージョン・バンド「CTA」のファーストアルバム「FULL CIRCLE」(輸入盤のみ)。

全13曲入り(ボーナストラック含む)。

ホーンセクションがいないかわりに、キーボード奏者が2人という編成です。

サウスポーギタリストのマーク・ボニーラはキース・エマーソンとのプロジェクトにも参加していてアルバムを発表、来日公演も行なっています(朝のワイドショーにも生出演、生演奏していました)。

ソロアルバムも出しているので、ギターフリークの間ではもうすでに有名人です(企画モノにも参加しています)。

いきなりチャック・マンジョーネのナンバーからはじまるこのアルバム、9曲がシカゴ、もしくは関連曲です。

もう涙なしでは聞けません。

またその斬新なアレンジもお見事の一言。

ダニーのドラミングも往年のフィーリングそのままに手癖も衰えることなくますますパワフルさが増していて若々しいです。

他のメンバーもさすがのテクニシャン揃いで随所に見せ場が用意されています。

フュージョンブーム全盛期のあのサウンドでシカゴを取り上げてみました!という感触で決して真新しいことはしていませんが、とりあえずは名刺替わり、ご挨拶程度に出してみました感覚のアルバムといった感じです。

しかしマークのオリジナルやオールマンブラザースの曲(グレック作)以外シカゴからの選曲が渋いし初期の頃を中心に繰り広げられているというのもマニア泣かせです。

「INTRODUCTION」「SOUTH CALIFORNIA PURPLES」「MAKE ME SMILE」「WEST VIRGINIA FANTASIES」「COLOUR MY WORLD」「HAPPY CAUSE I'M GOING HOME」「MISSISSIPPI DELTA BLUES」「I'M A MAN」「25OR6TO4」

どうです!ものすごいセレクションでしょう!!

ちなみに最後の「長い夜」はボーナストラックで2006年モダンドラマーフェスティヴァルからのライブ音源です。

こちらはDVDも出ています。

セカンドアルバムも完成したそうですし、本家シカゴ、ピーター、ビルと続いてここいらでCTA(カリフォルニアね!)初来日なんてどうでしょう!?

是非とも、生のステージで観てみたいものです。

ジャズフェスとかのイベントで呼んでくれないかなあ・・・・・。

いやいや、やっぱり単独来日希望します!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE ART OF JAZZ ROCK DRUMMING

2011-12-25 15:43:45 | free form space

いい時代です。

憧れのミュージシャンによるテクニックを本人の説明付きで懇切丁寧に見せてくれます、聞かせてくれるのですから。

ご多分に漏れず我らがシカゴからも2人のメンバーがリリースしている教則物。

なんとご両人共にドラマーです。

2010年に発売になったDANNY SERAPHINEのDVDは嬉しいことにピクチャーディスク2枚組(アメリカ製品)。

ボリューム満点、見ごたえたっぷりです。

ドラマーでもなく、ミュージシャンでもない方にも、シカゴをこよなく愛する方ならば十分に楽しめる内容となっています。

まず目をひくのがパッケージの表紙でスカイスクレーパーを模したタム群がドドーン!とそそり立つ中にDWセットにてポーズを決める渋いダニー(バスドラヘッドのCTAロゴがいかしてます)。

裏表紙にはバディ・リッチ、ピーター・アースキン、デヴィッド・ガリバルディ、グレッグ・ビソネット等により心温まるコメント。

さて、内容の方なのですが、微笑ましいのがダニー本人によるレポーターが故郷のシカゴに繰り出してデ・ポール大学構内、結成当初無名時代のシカゴのメンバー達が合宿共同生活をしてリハーサルに明け暮れたという当時の住まい、日夜熱い演奏を繰り広げたというクラブ等を巡ります。

フアン達にダニーが逆にマイクを向けてインタビューまでをもこなしちゃうシーンまであります。

肝心のドラミング・テクニック編の方はと申しますと・・・・。

まず、あのテリー・ボジオをホスト役に招いてダニーが対談を進めつつも解説を交えてテクニックを披露。

もちろんテリーとの迫力あふれるドラムソロジャムバトルも必見。

途中、ダニーがスティックを落としても何のその、余裕のプレイは続行します。

課題曲はシカゴ初期のナンバーが大半を占めます。

「イントロダクション」「メイク・ミー・スマイル」・・・・・

バックを務めるメンバー達はCTA。

とても贅沢な布陣によるプレイに時間の経過を忘れてしまうくらいです。

CTAの「長い夜」ライブ演奏もあり、通常の教則物と比較してみてもそのサービス精神に敬服してしまうほどです。

「イントロダクション」1曲にも時間をたっぷりとかけていて要所要所の注意点では体の部分をアップにしてわかりやすく叩いてくれます。

シンバルワーク、キックワーク、特に巧みなハイハット&スティックさばきにはおもわず唸ってしまいますよ。

アウトテイク映像も収録されていて、狭いスタジオ内で1対1にて教え子、生徒(?)の若者ドラマーと向き合って「メイクミースマイル」を一緒に叩いて指導する、なんていうホームビデオも見れます。

この羨ましい若者、よくもまあこうフレンドリーにダニーとニコニコ演奏できますなあ・・・夢のようなひとときなのに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする