ダニー・セラフィン率いる6人編成からなるフュージョン・バンド「CTA」のファーストアルバム「FULL CIRCLE」(輸入盤のみ)。
全13曲入り(ボーナストラック含む)。
ホーンセクションがいないかわりに、キーボード奏者が2人という編成です。
サウスポーギタリストのマーク・ボニーラはキース・エマーソンとのプロジェクトにも参加していてアルバムを発表、来日公演も行なっています(朝のワイドショーにも生出演、生演奏していました)。
ソロアルバムも出しているので、ギターフリークの間ではもうすでに有名人です(企画モノにも参加しています)。
いきなりチャック・マンジョーネのナンバーからはじまるこのアルバム、9曲がシカゴ、もしくは関連曲です。
もう涙なしでは聞けません。
またその斬新なアレンジもお見事の一言。
ダニーのドラミングも往年のフィーリングそのままに手癖も衰えることなくますますパワフルさが増していて若々しいです。
他のメンバーもさすがのテクニシャン揃いで随所に見せ場が用意されています。
フュージョンブーム全盛期のあのサウンドでシカゴを取り上げてみました!という感触で決して真新しいことはしていませんが、とりあえずは名刺替わり、ご挨拶程度に出してみました感覚のアルバムといった感じです。
しかしマークのオリジナルやオールマンブラザースの曲(グレック作)以外シカゴからの選曲が渋いし初期の頃を中心に繰り広げられているというのもマニア泣かせです。
「INTRODUCTION」「SOUTH CALIFORNIA PURPLES」「MAKE ME SMILE」「WEST VIRGINIA FANTASIES」「COLOUR MY WORLD」「HAPPY CAUSE I'M GOING HOME」「MISSISSIPPI DELTA BLUES」「I'M A MAN」「25OR6TO4」
どうです!ものすごいセレクションでしょう!!
ちなみに最後の「長い夜」はボーナストラックで2006年モダンドラマーフェスティヴァルからのライブ音源です。
こちらはDVDも出ています。
セカンドアルバムも完成したそうですし、本家シカゴ、ピーター、ビルと続いてここいらでCTA(カリフォルニアね!)初来日なんてどうでしょう!?
是非とも、生のステージで観てみたいものです。
ジャズフェスとかのイベントで呼んでくれないかなあ・・・・・。
いやいや、やっぱり単独来日希望します!!