これだけは見ておきたいと、行ってきました「スター・ウォーズ」の雪像へ。
なんたって「ルーカス・フィルム」公認・世界初雪像ですからね。
札幌雪祭りでも、ハリウッド映画をモチーフにこれだけ大掛かりなモノを作ったのは初めてだそうで、制作者サイドの力の入れ方も半端ではありません。制作日数のべ29日。
ダース・ベイダーとストーム・トウルーパーがその雄姿を誇示しています。
彼らは悪役ですが、人気は絶大。
本物のダース・ベイダーは真っ黒ですが「雪像だから真っ白になりますが、よろしいでしょうか?」と問い合わせたところ、ルーカスは「オーケー!」と快諾してくれたそうです(雪だから当たり前ですが・・・笑)。
欲を言えばR2ーD2,C3PO,ヨーダも並べて欲しかったとか、あの雄大なジョン・ウィリアムスによるテーマソングやダース・ベイダーの重厚なる音楽を大音量で流して欲しかった・・・なんて贅沢でしょうか。(雪像完成当時ダース・ベイダーとストーム・トウルーパーが雪像前のステージにノッシノシと登場しましたが)。
雪のライト・セーバーもライト点灯で光るのですが、そこを見れなかったのは残念。
今年公開の「スター・ウォーズ フォースの覚醒」にとっても最高の宣伝効果でしょうね。
ただ、連日の暖気や雨で雪像が溶け出してきたために、骨組みが露出。後方に陣取っている戦闘機は壊されたそうです。その他にも雪像や氷像が多数同様の処置を施されたようで、せっかく見学に来た人たちをがっかりさせていますが、数年前に雪像が一部倒壊して怪我人が出たことがあったので致し方ないと思います。
といっている間に明日で雪祭りも閉会です。
そして、札幌のお祭りとは別に小樽でも「雪明かりの路」が今年も開催されています。
その行事の一環として、恒例の「エンペラー・オールディズ・ナイト」も盛大に行われています。STAも6年連続6度目に出場。
そのための最終スタジオ練習もなんとか終了(ミユキは入り口でバリトンサックスのベルに傷をつけてしまった・・・・)。
お馴染みの顔ぶれにギリギリ駆け込み組、メール参加者、そして急遽見学者も加わり総勢10人で賑やかに。
練習開始前には、事前にマサにメールをくれていたヒコ(ラズベリー、テイクオフ、セブンス・ワン、ヒコ・バンド、マイ・ソウル電気楽団のギタリスト)が表敬訪問。3月の小樽ゴールド・ストーン・ライブの詳細用紙をわざわざ届けにきてくれました(これは彼の主催)。相変わらずアクティブな男です。その後はお互いの近況を語り合い「STAの練習時間になったのでおいとまします!」とヒコは帰宅。
今回のライブは早々に曲目も決定していたので、あとは音固め。ジュンが急用が入ったので遅れるとのことでケンとシンがその穴を歌って進行。ところがその肝心の演奏がどうも上手くまとまらず歯がゆい思いをしています。どうも今年に入ってからロウ・スターターだなあ・・・。
シカゴの楽曲に比べたら、比較的楽勝だと想像していたのですが、思いのほか手を焼いています。
ファンキーもソウルもどうもなじみがないせいなのか、しっくりきません。良い勉強の機会だと心がけてのぞみましょう。
メドレー部分もスムーズに繋がらないし、2回きりのリハーサルでは不安要素満載。事前に通達はしてあるんですがねえ。
エンディングの注意事項も数度のチェックである程度は理解してもらったようでここは一安心。
ただ先週はトランペット2人は見学のみでしたが、今回は揃って吹きまくってくれたのでブラス隊は生き生きとしています。人数の多いバンドですが、音圧や迫力不足は否めませんが。
過去に「STAは勢いだけのバンド」とまったく勢いの無い者に揶揄されたこともありましたが、その勢いが(勢い。これって大事なことでしょう。特にロックバンドには!)そがれてきたらさえないよね。
個人、個人が奮起しても空回りするだけ。全員が一丸となってかまさなければこのケミストリーは生まれませんよ、絶対に。マサが「全員が常に手が空いたら合の手やアクション、コーラスなどをしてぼおっとしないように」とハッパをかけて飛び跳ねます。
ミユキやタクミはじめブラス隊はニコニコと手拍子などを打ってふんいき良好。クニはコーラスにも参加。
でも笑っちゃうのが、やっぱりシカゴの曲に取り掛かると俄然ヒート・アップするのですから面白いものです。
しかしジュンとマサが半々に交互に努めるリード・ボーカル・ライブは初。喉にかかる負担は2人共にそうとうなモノですが空気の乾燥だけが大敵。風邪もひかないようにその日を迎えましょう。この時期が過去の経験中1番危険なのですよ。
そのジュンはスケジュールの都合でギリギリに息せき切ってスタジオに間に合いました(ほぼスタジオ入りは絶望視していたのですが、やっぱり熱意のある男はモノが違いますね!)。アルト・サックスは無しでボーカル担当の曲をステップ踏みながら即熱唱。
イントロやギター・ソロの回数を確認しながら数回歌い込み。
ライブ用練習以外にも、シンのピアノ&久しぶりのミユキによるフルート・ソロが流麗なバラードを。そしてシンの完成度抜群なオリジナルソングにも再度着手(この頃シンの鍵盤がちょっとご機嫌斜めだそう)。
ミキ不在なので、ケンがイントロのカウベルを叩いてカウント。
アクセントが噛み合わずに何度もやり直し。
結局、エンディングまでたどり着いたのは情けなくもシンとマサのみ。シンもマサがベースラインを弾きこんできたので喜んでくれました。
シンによるベースラインはキーボードによって生み出されているので(他のパートも同様)一種独特で素晴らしい。ベース奏者の頭からではなかなか発想できないようなフレーズが次々と飛び出してきて感動的。シンは「自分でアレンジしていいよ」と言ってくれたけど、出来うるかぎり、シンの構想に沿って尊重しつつも独自の解釈を加味してみました。まだまだ成長過程ですが毎日嬉々としてフレージングをピッキングしています。
バッキング・ベーシック・トラックが完成しないとソロやブラスがのれないので、もうひと月経過していますからそろそろ次のステップに移行しなければ。やること満載です。クニはホーン・セクションのスコアまとめを一手に引き受けています。実際にこのスタジオでもクニとタツはデモっぽくトランペット参加。
おぼろげながらもそちらは形が見えてきました。ミユキはこの曲の演奏シーンをミツに動画で実況中継(まだ恥ずかしくて聞かせられるレベルじゃあないってば)。
デモ音源が4ヴァージョンも製作してくれたシン。STAのロバート・ラム!とマサは呼んでいます。彼の並々ならぬ才能は天才的ですが、それを微塵もひけらかさないところがお見事。全てのパートのアレンジ組み立てまでこなしてくれているので、我々はそれをコピーするだけの楽な作業に従事するだけでよいのです。
各フィルや決めの箇所、ブラス・リフやエンディングのギター・ソロと非の打ち所のない内容。
マサは「とてもわかりやすいガイドライン」と理解していましたが、「ここでブラスのソロが入るんでしょ」との問いに、もっと深く突っ込んで解説してもらったら「4小節づつのホーン3種のソロで」とのこと。
さすがにそこまでとは思わなかったので、「お見それしました」です。マサはいついかなるときにも常にデモCD-Rを肌身離さずに聞いていたので、すでに体内BGMと化し、無意識のうちに口づさんでいるほどです。
さあ、頭の中にある音像を今後どのように煮詰めていくか、STA力の見せ所です。
シンいわく「要するに楽曲を好きになってくれるかによって、思い入れに差が出て、まとまりの具合も大きく変わるからネエ」
マサもこの間書いたけど、常々「リスナーではなくプレイヤーにならないと駄目。100回聞くよりも10回演奏すること。そうしないと身につかない」
一日も早くライブで披露したいものです。
今回のスタジオでの練習シーンもミユキは写真撮影。
ロビーではミユキの盟友ヒロリン(マイ・ソウル電気楽団VO)も交えて歓談。
シンとマサはちょっとマニアックで高尚な音楽対談。
スティーリー・ダン、ドナルド・フェイゲンのこと。
ジャケ買いしたり(当たりは少ないけど)、プロデューサーのクレジット名でアルバムに注視したりして(フィル・ラモーンやデヴィフォス、トム・ダウドら)、そこから音楽の製作過程、成り立ちを研究したという逸話も語り合う。
シンはプレイヤー、ボーカルはもちろんのこと、コンポーザーやプロデュース・ワークにも興味津々。この辺がそこいらのミュージシャンとは一線を画すところ。なにもかもお見通しなのですよ、本人はよほどでなければ口にはしませんけどね。
***アンケート。あなたにとって琴線を震わすフレーズやリフは??***(このお題目なのに結局、お気に入りソングを回答した者も「いました)
マサ・・・サムシングのベース・ライン(ビートルズ)
ノブ・・・ベスト・ヒットUSAのオープニングテーマでもあるヴェイパー・トレイルズの「DON’T WORRY BABY」
ヒロリン・・・ヘンリー・マンシーニ「ピーターガン」の有名なリフ
タツ・・・チェイスの「黒い炎」衝撃のあのトランペット
クニ・・・スティービー・ワンダー「愛するデューク」における派手な間奏ユニゾン
シン・・・シカゴ「長い夜」でのあのギターイントロフレーズ
ケン・・・高中正義「サマー・タイム・ブルース」サビ
ミユキ・・・「ビッグ・スィング・フェイス」の頭
タクミ・・・スティービー・ワンダー「迷信」クラヴィネット・リフ
ジュン・・・スクェア「オーメンズ・オブ・ラブ」
ミツ・・・リフだけでは曲は語れない(メールにて)