THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

TEMPURA (chicago)

2017-03-15 17:47:48 | CHICAGO

masa's art chicago logo respect gallery

カラッと揚がった美味しそうなシカゴ天麩羅。

シカゴのメンバーも好物なのかなあ?

私は天麩羅ならば、何でも好物。

いくらでもいけちゃう口です(^ ^)。

私が今までに食べた天麩羅で最高に忘れられないのは

浅草寺雷門横の店で何気なく食べた一品!

めちゃ美味かったですよ!

あの味は芸術的なほどでした。

 

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オープン戦、対ベイスターズ2日目

2017-03-15 17:42:41 | free form space

WBCは前評判を伏して、益々凄いことになってますねー(^ ^)!

視聴率も。

連勝街道まっしぐら。今夜もガンバ!

昨日のファイターズも負けちゃいなかったですよ!

遂に一軍実戦に復帰しての大谷選手、いきなりフェンスへ矢のように突き刺さる二塁打。

そして特大ホームラン!!!

しかし、ベイスターズのエラーをついてホームインした大谷選手。

セーフとかよりも、右足首が心配でヒヤヒヤしましたよ!まあ、大谷選手は、7割程度に抑えて望んでいた感じです。やはり彼は器が違いますね。快勝でした。

客席の皆も、ファイターズの試合を目の前で観戦しながら、手持ちテレビに映るWBCに一喜一憂と大忙し。

しかし、サッポロドームへの36号線はなんて寒いのだろう😨…

まだまだ凍れますよ。

 

サッポロドームから見える月寒グリーンドーム(この名前が一番親しみあるよ)の土地もファイターズ球場候補になっています。あの会場は当時自宅から近く、無料パーキングがありお気に入りでした。

 

さあ!もうすぐオープン戦、対ベイスターズ2日目の開始だあ。

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VOL,135  MODAN TIME

2017-03-15 00:27:08 | Live Set List

 2017,3,12(SUN)

南区澄川ライブ・バー「モダンタイム」にて

S・T・A企画ライブ「リブレーション」も早VOL,40を迎えることとなりました。

これもひとえに皆様の応援、ご協力あっての賜物。

今回の場所は地下鉄南北線澄川駅から徒歩すぐ、ビル3階という絶好のポジションに位置する「モダン・タイム」

ココとのお付き合いも、相当に長い年月を経ています。STAライブ初期からずっと出入りさせてもらっているので、マスターもSTAの内情やメンバーの変遷を熟知していて、こちらがビックリするくらいです。

STA自主企画ライブ「リブレーション」の記念すべき第1回は、ここからはじまったので感慨深いものがあります。

しかし、諸事情により、しばらくSTA企画を休んでいたために、2年近くもご無沙汰していました。ごめんなさい・・・。

店内も、かなりリニューアルされていて、モニター&PAや、防音対策もグッとグレードアップ。

そうとうに、好条件でのサウンド・メイキングにバンドマン達からも好評を得ています。

その上、太っ腹なマスターの計らいで、超破格値での貸切料金も実現させていただきました。

時間もかなり押したのに嫌な顔ひとつせずに対応していただき感謝です!

本番当日はめっきりと春めいてきて、ポカポカ陽気で絶好のライブ日和。

気持ちも自ずとウキウキしてきますね。

午後3:50、早速マスター夫妻&マサは会場入り。

その後も、続々と集結する出演ミュージシャン達。

皆、アットホームなシチュエーションにニンマリ。

各自ご挨拶を交わしながら、セッティング開始。

リハーサルに取り掛かります。1月の夕張ジャズ喫茶「ファイブペニー」に引き続き、マサはここでもSTA特製ロゴ・ステッカー2種類を店内の一番目立つ箇所にペタペタ貼り付け。

もちろんマスター夫妻に、ベストな添付場所のアドバイスをもらったからご安心を。

あっと言う間に、入場時間が訪れました(午後5:30)。

これにてリハーサルは終了だけど、どんどんと温度は上昇。

マスター曰く「久し振りに熱気が充満したライブだね!」

この時間帯になると、会場近辺のパーキングが満車状態らしく、バンドマン達もかなり焦っていた様子。

色々な意味でも、開演前からジワツと汗ばんできました。

まあ、ここは気楽に冷えたドリンクでも飲んで、リラックスしましょうよ!「TAKE IT EASY!!」

テーブル席も徐々に埋まりはじめてきました。

マスター好みのいつものファンキーなBGMも、もうすぐはじまるライブへの高揚感を更に煽ってきます。

観客の中にはフェイスブックのみでの知り合いや、懐かしい顔、いつもの常連組などなどがあちこちでワイワイガヤガヤを賑わっています。

さあ!今回は6バンドの出演。マサとは気心も知れた偉大なるライブ仲間達ばかりです。ジャンルが一切かぶることもなく、バラエティにとんだ内容なのでだれることもなく一気にいけちゃうでしょうね。

皆、硬軟織り交ぜて、馬鹿テクとコダワリを持つベテラン勢ばかりなので、火花散る攻防が見れるかもです。

この機会に知り合って仲良くなれるのも、自主企画ライブの良いところ。

意気投合した者同士がラインなどのやりとりなどをしている間に、トップバッターの時間です。

恒例ともなった、「リブレーション」の仕掛け人マサによる司会進行。

まずはご挨拶を兼ねて今回のライブイベントの主旨を伝えつつ、出演バンドの紹介。

その最中に照明が落とされて、いやが上にも興奮を誘います。

観客がステージに向けて期待の視線を注ぐなか、満を持してバンド名がコールされます!

18:00~18:30

1、MURAKAMI☆TRIO

今年初のライブというこの3人組み。このバンド、ジャンルを説明するのがちょっと難しいのです・・・ジャズ・ポップロック歌謡???

オープニング・アクトという大役を、堂々いともあっさりと余裕でこなしてくれました。

去年の2月「小樽公会堂・雪明かり」でSTAとタイバンを組みましたが、今回はスペシャル・サポートとしてカオリ嬢を迎えてのライブです。

彼女は会場備え付けのアップライト・ピアノで全曲プレイ。

バンド名からもすでにおわかりでしょう!

STAのトランペッター、ファニーのリーダーバンド。

でも今回は自身のバンドのみにて集中出演です。

アップライト・ベーシストは、おなじみのシロクマさん(アリアを使用。ボディは空洞で、PUはマグネットとピエゾも内臓。ピエゾはオフ状態に設定しているそうです)。

そのシロクマさんは、ウッドブロッカーズとして今までSTAとタイバンを組んでいます。その時には黒いサングラス着用というコワモテ姿でウッドベースをスピンさせるという小技まで繰り広げてくれますが、ここではいたってクールな佇まいで黙々とイントロを先導。

「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク(スティング)」

斬新なる幕開け。

ファニーはミュートを装着して、帝王マイルス・ディヴィスばりにニューヨークの情景を演出して渋く迫ってきます。

シロクマ氏のグリッサンドやミュート・タッチ音が、生々しく響いてきて効果覿面。

中間部分でのベース&ピアノ・ソロも、本家以上にジャズ・テイスト満載で軽快。

でも全体的にじらし気味、グッと抑えているところがアダルト・ミュージック。

MCもファニーが兼任。

「はじめまして!いつもこのような感じで場所によって臨機応変に演歌、映画音楽、スタンダード・ジャズなどを織り交ぜて披露しています。

今の曲は・・・・アメリカ人はコーヒーばかり飲んで紅茶を飲まないとか、雨の日も傘を持たないとか、愚痴ってる歌です(ええ!!?そうなの~!?と客席から笑い声が起こる。これで掴みはオーケー!)

英語だから、かっこいいんですよね。

次の曲はマリーナ・ショーやロバータ・フラックで有名な曲で・・・・フィール・ライク・メイキン・ラブ。よろしくお願いします・・・1・2・3・・・・」

ファニーここでは、トランペットからフリューゲルホーンに持ち替えての独壇場。

ムーディーな心地良さに満ち溢れていて、グッときます。

琴線をビンビンに震わす、ナイス・セレクションだね。

観客も、皆酔いしれています。

ピアノとベースは、さりげなくバッキングにまわって盛り立てています。

後半はピアノ・ソロにバトンを渡して、ブレイクの連発からファニーのしっとりとしたエンディングへ・・・・。

「という感じで、ネットリとした曲をお送りしました(笑)。

私は今年からコミュニティFM札幌村ラジオで、毎週土曜日午後2時からムラカミアキラの楽しい音には福来る!という1時間生番組をDJ担当しています。

独断と偏見でコレクションの中から音楽を紹介していますが、STAマサさんもゲストで出演してくれました。で、記念品として粗品もプレゼントします(欲しい!の声)。ブランド物ゼブラのボールペン(爆笑)!滑り止めのゴムまで付いている!(大爆笑)

世界中でこの番組でしか入手できないという、激レアな一品。

皆さんも是非出演してください。イベント企画、ライブ告知で番組を占拠して30分は喋っていただきます。

昨日も私の大好きな、バート・バカラックの特集をしました。プロデューサー、作曲家、アレンジャー界の大御所。

彼の曲をカーペンターズが歌って大ヒットした曲をこれからやります・・・・クロース・トウ・ユー・・・・」

ここでもベースがイントロを奏でて、ピアノがサビのパートを追随。

ファニーがメインの歌メロを、再びトランペットで吹き鳴らす。

咽び泣くアレンジセンスが粋だね。

マサがファニーに、先述の貴重なるボールペンを手渡す。

「いいでしょ!」再アピール。

「先日、勤務先の社長から会議のために連絡がきて、ジンギスカンを食べながらいきなりその場で演奏してきました。

では、そんな流れから・・・ウィスキーがお好きでしょ(石川さゆり)・・・・お聞きください・・・・」

ピアノに、さりげなく絡むミュート・トランペットが官能的で、思わずウィスキーが飲みたくなっちゃいます(私は下戸だけどね)。

ベース・ソロでスポットライトを浴びた、シロクマ氏もMCに加わります。

「カレーの美味しそうな匂いがしてきたあ!!あとで頼もうっと!!昨日もカレー食べたけど・・・・まあいいや!」

メンバー紹介にうつります。

「昨日もここにウッドブロッカーズで出演したシロクマさん!ラテン・ピアノ界の女王カオル嬢!そしてファニー!イエイ!!」

今後のライブもしっかりと告知。

来月23日の丸山ノクターンでは、ドラマーが加わりカルテットになるのだとか。

なかなかやる機会のない、スタンダード・ジャズをやるそうです。

追加で、今さっき「シティ・ジャズ」への参加も決定。

「次の曲は・・・コーヒー・ルンバ(西田佐知子)」

ファニーの十八番ですね。序盤はボサノヴァの巨人セルジオ・メンデスの代表作品「マシュケナダ」ではじまるというサプライズなる豪華オマケ付き。アップテンポな鍵盤タッチで面目躍如。

そして昭和歌謡へと繋がっていきます。

和気藹々のマニアックな空気感は、このバンドが持ちうる最大の武器でしょう。

「ラスト・ナンバーをお届けします。手拍子をヨロシク!・・・・恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)!!」

趣向を凝らした通受けを狙ったかのようなしたたかさ、ありとあらゆる箇所にオタク心をくすぐる味付けが笑いも交えつつ施されていて、素晴らしい。

最後はミュートを装着したファニーによる、リアルすぎるくらいのロング・トーン吹き鳴らしでフィニッシュ。

万雷の拍手を一身に浴びていました。

18:40~19:00

2、四入囃子

急遽、直前にバンド都合により順番を入れ替えて(申し訳ありませんでした・・・・)、マニアのツボをダイレクト直撃するかのごとき、バンドの登場です。

バンド名を聞いて膝を叩いたあなたは、筋金入りのプログレッシブ・ロック・ファンでしょう。

伝説のジャパニーズ・プログレ「四人囃子」を、完コピ再現する北海道屈指の猛者達4人組です(全員男性)。

個人的な話ですが、私が高校生の時、第一回ワールド・ロック・フェスティヴァルで「四人囃子」のコンサートを体験しました。その時の模様は今でも鮮烈に焼きついています。

だから、今回それらを忠実にプレイしてくれるということを聞き、ずっと胸ときめいていたのです。

そして、その時がやってきました。

わかる人はわかると思いますが、実験的要素が膨大に含まれたプログレゆえに1曲の演奏時間が異常に長いです。よって全4曲。

でもねえ、全然そんなこと問題外。

わずかの隙もないほど、緻密に組み立てられた、濃厚なるヒトトキを思う存分に堪能できましたよ。

メンバーの編成は・・・・DR・みょうてん氏(サウスポードラマー。アビーロードのTシャツ着用)、BASS・とさっち(MOONのジャズベース。黒ボディにローズ指板)、KB・TK(プロフェッT6の2段構え。札幌シティジャズのTシャツ着用)、そしてG&VO・GAS氏(フェンダーUSAのストラトキャスター。鮮やかなるメタリックブルーのボディカラーにローズ指板。BOSSのマルチ・エフェクター)。

1曲目はメルヘンチックなタイトルで「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」

四人囃子で私が一番好きな曲です。札幌で四人囃子を見た時、新曲として演奏。シングルにもなりました。

その曲からはじめてくれるとは、なんて罪なバンドでしょうか。

決して大袈裟な話ではなく、感動に打ち震えて、感涙に咽び、延々鳥肌モノです。

曲の構成は、複雑なイントロの塊から伸びやかなギターソロに移行。GAS氏の官能的なギターが浮遊感に満ちていて美しい。グッとテンポを落として静かにボーカルがはじまり徐々にパワーを増幅。

歌詞もストーリー仕立ての様相を呈してます。

小さな兄弟が夜の丘で空飛ぶ円盤に遭遇。

円盤に乗る権利は映画出演した過去があること・・・と申し訳なさそうに円盤が兄弟に言います。ところが驚いたことに弟は一度だけ映画出演経験があり、めでたく円盤に搭乗した!という可愛らしいSF映像が目に浮かんでくるような完成度の高い曲です。

漫画日本昔話のプログレ・バージョン。歌詞の最後に「後にはススキが揺れるだけ・・・」という和風テイストも粋です。

GAS氏がボーカル以外にMCも担当。

「ありがとうございます!四人囃子のオリジナルギタリスト森園勝敏時代の曲ばかりをやります。彼が脱退してオーディションの末に加入した、ここ札幌出身のギタリスト・佐藤みつるさん時代の曲はやりません」

ウンチクをひとつ・・・・先述のワールド・ロック・フェスには地元札幌からもアマチュア3バンドが出演しました。

そのひとつがプログレッシブ・ロック・バンド「クロス・トウ・ジ・エッジ」

いかにもイエス好きを公言したかのようなバンド名ですが、シンセの電子音から開始したライブを鮮明に覚えています。

そこのギタリストだったのが、女性ファンの人気を独り占めしていた佐藤みつる氏。

つまり私は森園&佐藤両ギタリストを、同日ステージにて目撃していたわけであります。

GAS氏「次の曲は最大の難曲・・・・北極ではありません・・・・オヤジギャグ(笑・・・・曲とトークとのギャップもある意味では魅力ですな)今日はとちるかも??!!皆、知ってるかな?なすの茶碗焼き」

変拍子バッシバシで、インパクト絶大の迫真サウンドであります。こいつは心臓によくないねえ。

一瞬たりとも目が離せないとはこのこと。メチャ入り組んだパズルのような展開に、お口あんぐり状態。

プレイヤー一人でもぐらついたら崩壊間違いなしだけど、皆たいした気負いもなく淡々と演じきっています。恐るべし。

ウンチク2・・・北海道では放映されていなかったけど、関東地方で若者達に絶大なる人気を誇っていた「銀座ナウ!」という生番組が40年以上前にありました。

四人囃子もスタジオライブで出演。故・佐久間正英氏が「新曲です。ナスの茶碗焼き」と紹介して演奏していたのを私は見ました。

佐久間氏は、たしか白のプレシジョンベースを使用していた記憶があります。この方はJ・POPの仕掛け人として膨大なるバンドを育て上げた重鎮でしたね。

「え~とりあえず、こんなに音がでかくてもいい??(マスターからオーケーサイン)じゃあ、もっと大きくしよう!(ちょっとノイズ・トラブル・・・)レディ・ヴァイオレッタ!」

ここでは、ぐっと落ち着いた曲調へ。4人が4人とも主役クラスの意気込みでトライ。

ギターのトーンが流麗でハッと息を呑むほどにスペイシーでスリリング。エフェクターの使いこなしが特性をフルに活用いていてナイス。

GAS氏に負けず劣らず、キーボードTKも、鍵盤さばきや知性漲る音作りで、甘く切なく迫りつつも異次元空間へと誘ってくれます。

タメの効いたベース&ドラムのバッキングも、さりげなく全体を引き締める。

凄腕ミョウテン氏は、ボンゾばりの重くグルーヴィーなドラムが注目の的。

ベーシスト・トサッチとはちょくちょくスタジオやライブで会うけど、そのたびに違うバンドでプレイしているという売れっ子。

どっちかというとポップ・ロック系かと勝手に思っていたけど、まさかプログレまでをもたしなむとは御見逸れしました。貴重な男です。

「はい!ありがとうございます。静かで苦痛な時間の次は最後の曲。我慢してね。四人囃子の代表曲13分あります。本当に疲れるんだ・・・・腹減った・・・・お願いします・・・・・一触即発!!」

スリリングでノイジーなイントロから戦闘開始。

アヴァンギャルドで攻撃的。文句のつけようなどないほどにヤバイ。

ドラマティックなパートからヴォーカルへと移行。滑らかなるアーミングとハイポジションでのギターソロはヒリヒリするほどにテンションマックス。

随所にEL&P,ディープ・パープル、イエスなどのエッセンスが散りばめられていて、もう何も言う事なしの大満足。

ちょっとやそっとの付け焼刃で対応しようものならば、対応不可能。重厚なるしっかりとしたバックボーン無しではね。大火傷しちゃうくらいの危険性をはらんだ崇高なる音絵巻。

結果としては、長尺なんて微塵も感じなかった次第です。

このバンドを見れるのを、ずっと楽しみにしていた観客が最前列にてウルウル注視していました。

ちなみに、ここのメンバーは他にもウィッシュボーン・アッシュ、ピンク・フロイドなどもプレイしています。

「温故知新」を身を持って体現してくれている羨ましき存在。独創的手法にて青春時代へタイムスリップさせてくれたことに感謝します。

 19:20~19:50

3、UNCLE CATS

5人編成のこの邦楽バンドについては、もはや説明は不要でしょう。

ここのところ、ずっとS・TAとはありとあらゆる会場でタイバンを組んでいる、ファミリー的バンドとなりました。

気心も知れた仲間達。

ただ違うことといえば、ニューフェイスの「エレキオヤジ」ことマサキさんが加入したこと。フクさんとのツインギターならば鬼に金棒でしょ。

元メンバーだったギタリスト、マサキヨ君も応援に駆けつけてくれましたよ。

STAに負けないくらいに最近のアンクル・キャッツも、ライブのたびに微妙にメンバー入れ代わりが目立ってきましたが、不動のメンツがガッチリとスクラムを組んでいる限り安泰でしょ。

編成は・・・・フクさんG(DON GROSH USA白ボディにメイプル指板&黒のフェンダーストラップ),フミオ君VO,マサキさんG(フェンダーUSAストラトキャスター3トーンサンバースト・ボディ&ローズ指板。ラージヘッド),ササ君B(ミュージックマン・スティングレイ。ナチュラルボディ&ローズ指板),ヤスヒコ君DR。

1曲目は「サジタリアス・アクエリアス」

元ヘヴィーメタル・アーミーのメンバーだった中嶋優貴氏の作品。中嶋氏は札幌出身のミュージシャンです。

開巻直後から寸分の狂いもないほどに、ツインギターが華麗に天空を舞う。

アンクルキャッツのオリジナル黒Tシャツを着た、ササくんのサム・ピッキングも冴え渡る。

いつものことながら、惚れ惚れするほどに煌びやかなフミオくんのボーカル。

「ありがとうございます!うちのバンドのテーマ曲のようなオープニングでした。」

ここでやはりフミオくんの衣装について、賞賛の声が飛んだ!「それどこで売ってるの??」

「こんなのどこにも売ってないですよ(笑)。これは自分でミシン使ってバーッと作ったんです」

観客からは当然感心の声。

「これでもスパンコール少な目。いつもは全身がもっとハデなんだけど、今回は初めての場所だからやや控え目にしました(十分に見栄えは群を抜いているよ)。なんだ、このトークは・・・(爆笑)。次の曲は・・・白い小鳩です(椎名林檎バージョン)」

アップ・テンポのリズムから一転、ベースがへヴィーな歪みで唸りをあげて効果倍増、本編突入。

フミオくんは黒を基調とした衣装に透け透けのガウン、そしてもはやトレードマークと化した羽付きマフラー・ファッションで、バックバンドと堂々、且つしなやかに渡り合っています。

「ありがとうございます!白い小鳩なのに黒い羽衣装・・・・毎回あわない着こなし・・・・次の曲はうちのバンドのオリジナルで・・・夢再び・・・・お願いします」この日に出演したバンド中、唯一のオリジナル。

リーダーのフクさんが作曲、そしてフミオくんとフクさんとの共同作詞という力作。

それと知らずに聞いていたら、絶対に誰かの曲をカバーしていると思い込んじゃいそうなくらいに、クオリテイの高いものとなっています。

起承転結の組み立てが見事。

ヤスヒコくんのリムショットが先導する序盤から、抑え気味のサウンドでヴォーカルを前面にフューチャー(ベースのシールドが音切れするトラブルが勃発しましたが・・・・)。

アンクル・キャッツの手の内を、ほとんどわかっているつもりでも、やっぱりいいものはいいねえ!。

「次は、はじめてやる曲なのでちょっと緊張しています・・・・よろしくお願いします。宙船!」

男性アイドルグループ・ジャニーズの中でも、もはやベテランの域に入るトキオの大ヒット曲です。

めちゃくちゃにキーの高い曲だけど、フミオくんにしてみれば余裕の守備範囲。あいかわらず驚異的な声域。

オーラも全開で振り撒いていますよ。フクさんのコーラスも絶品で、いい仕事しています。

ヤスヒコくんのドラム・ビートも、安定感抜群で侮れない。

大熱演のササくんも、滴る汗をしきりに拭きつつもベース・プレイを続行。

「イエイ!ホッとしました。ありがとうございます。次はアン・ルイスの六本木心中という曲を歌いたいと思います!」

そうです、遂に出ました!この曲を演奏しないとアンクルキャッツは、ステージを降りることは許されないよん!

言葉を失うほどのフミオくんの表現力。なんか上手くいえないけれども、逞しくもミステリアスな女性の切なき心情をこうも言葉巧みに演じられると脱帽モノ。

なかなか、こんなシンガーっていないでしょう。

出演順番の入れ替わりで迷惑かけたことを、誠意込めて謝罪した後「最後です!ラボエーム!!(中森明菜)」

皆、見納めとなるフミオくんのパフォーマンスに釘付け。

ヤスヒコくんも燻し銀のスティック捌きで、バックから好サポート。

フクさんは、さすが昔取った杵柄、とばかりに貫禄漲る佇まいで支えています。ススキノでハコバンを努めていただけに、臨機応変に対応できるギターワークは別格。

フミオくん「また、どこかで会うこともあるかと思います。」ほのぼのと締めくくり。

熱烈なる追っかけファンから、花束を受け取っていました。後にはヒラヒラと舞い落ちた羽が数枚、床に横たわっていました・・・。

20:00~20:30

4、進化系ガールズ

ここで半分のバンドが終了したので、折り返し点。

後半戦は全てのバンドが往年の極上洋楽を踏襲。

この日、唯一女性がリードシンガーをつとめる5人組バンドが、満を持しての登場。男性3人、女性2人という編成。

ムラカミ☆トリオ同様にS・T・Aとは、去年の2月に小樽公会堂「雪明かりの路」でステージを共にしました。

その時にも圧倒的なるステージを繰り広げてくれましたが、バンド名が物語るとおり更なる進化を遂げていますね(あの時は意外にもカウベルからはじまる、ホンキートンク・ウーマンがオープニングでした)。

メンバー構成は・・・・ボーカル・ヒロリン、ドラム・パンチ君(1タム仕様。黒手袋&黒スティック)、ベース・ヒロ君(ナチュラルボディのエピフォン。ブラックパーツ。ローズ指板)、ギター・インギー(ローランド、JUNO-G)。

女性2人は他のバンドでも人気を博している実力派。ヒロリンはマイ・ソウル電気楽団(通称・味噌田楽ね!)、ハナちゃんも乙!帝國ゆるゆる団などあちこちのバンドで引っ張りだこ。

ヒロリンは味噌田楽でロック・クィーンさながらに、はち切れんばかりの魅力的お色気を煌びやかに発揮していますが、ここでは逞しき骨太ロッカーに変身。

このヒロリン&ハナちゃんによる、パワフルヴォイスが目一杯に炸裂した「ハートブレイカー」からスタート。

本家パット・ベネターも華奢な体から発せられるストロングスタイルのボーカルが話題の的でしたが、ここでも負けず劣らずパット真っ青の喉を轟かせてくれました。

この曲をセレクトするのって、そうとうに自信と勇気がなければできないでしょう。

それを嬉々として歌い上げている様を見ていると、空恐ろしいくらいの奥深さを感じざるを得ませんよ。

ツイン・セクシー・シンガー炸裂の後方では、パンチくんが1打1打ごとにスティックを頭上高く掲げてダイナマイト・サウンドで猛アピール。

イングヴェイ・マルムスティーン大好きなその名もインギー君は、突き刺さるような迫力の光速ソロをバッチリと決めまくる(マサがスキャロップ指板のギターは持ってないの?と聞いたら自宅にあるそうですよ。やっぱり!!)。

「こんばんは!進化系ガールズです。懐かしいロック・ナンバーをやっています。私たちも笑顔で楽しみますので、

皆さんも楽しんでください!!・・・・ライディング・ハイ!」

この曲は草刈正雄主演、角川映画「汚れた英雄」主題歌。

こちらも強靭なる喉でなければ対処できないほどの過酷なパワーチューン。バイクレースの映画だけに、そうとうに過激で挑戦的な音がハードに構築されています。

各メンバー達のノビノビとしたノリノリなプレイスタイルをみていると、バンドコンセプトが垣間見えてきましたよ。

ここでもヒロリンのボーカルが吠える、突き抜ける・・・濃厚なるひとときをこれでもかというほどに、堪能させてくれます。

3曲目は「ハイロード・イージー(サス・ジョーダン)」

ブロンドのロングヘアを振り乱して歌う姉御肌のサスにならって、ここではちょっとソウルフルなテイストで迫ってきます。

インギーもジミヘンからの多大なる影響を感じさせるワウペダルで応戦。芸が細かい。

ハナちゃんも、鉄壁のコーラスワークで華を添える。

とにかく全体から醸しだされる音のひとつひとつがグルーヴィー&サイケデリックなので、臨場感がたまりません。

続けざまに「ロックンロール・フーチークー(リック・デリンジャの代表作)・・・1・2・3・4!!」

ロック史上数多く存在するかっこいいリフの中でも、確実にベスト3に食い込むほどの説得力と憧れを抱かせ、ライブ映えする永遠のロックスタンダード。

インギー&ヒロ君によって延々うねりまくる、リフに痺れちゃいます。

それを極上の爽快感と突き抜けるほどの魂の咆哮で、一気に熱を帯びて演じきっちゃうんですよ。

ため息交じりの悩殺フェイクでエンディング。

ヒロリンMC「ありがとうございます。熱気でちょっと暑い・・・・ありがたいです。今日はモダンタイム初出演のバンドが多いみたいですね。私も観客としては来た事があるんだけど、ライブ出演は初めてです。

一度は出たいと思っていたので今日はシアワセです!

次の曲はドイツのバンド、ネーナのロックバルーンは99。パンクバンド、ゴールドフィンガーのカバーがかっこいいので、取り上げてみました。

この曲って反戦ソングなんですね。

何かちょっとした噂話がキッカケで、お金のある悪人が嗅ぎ付けて本当に戦争になる恐ろしい世の中。私たちの近辺でも起こりえることです。

そんな思いを、風刺も込めてやってみたいと思います」

こちらのアレンジも斬新だね。

オリジナルは時代を感じさせるチョッパーベースやシンセサイザー音が光っていたけれど、こちらのバージョンは理屈抜きストレートにぶっ飛びまくり。

ヒロリンは手を天井に向けて突き出して、よく通る男顔負けのシャウトでメッセージを届けます。

途中の日本語歌詞はヒロリン自らのペンによるもの。今後も英語詩がよりスムーズに伝わるような工夫を、他の曲にも精力的に考えていきたい!と元気よく述べていました。すごく楽しい作業だったらしくて、イキイキしていたよ。モチベーションを維持し続けてチャレンジしてね。

「ありがとうございます!最後はメンバー紹介!!」それを終えた途端にジャストなタイミングでドラムが聞いたことのあるリズムを刻みはじめます。

「皆さん、知っていると思います。ジャニス・ジョプリンのムーヴ・オーヴァー!」

こちらもヴォーカルとギターによるユニゾンがゾクゾクと震えがくるほどに迫ってくる曲。

これってスレイドのバージョンなのかな?よりロック度が強く感じられます。

ヒロリンはまるでジャニスが乗り移ったかのような錯覚を覚えるほどに、振り絞る叫びがリアルに確実に会場中を覆っています。

レッドゾーンなんかとっくに振り切れています。余力を使い果たすかのごとく最後とばかりにエネルギー全開。

ドラマーのパンチくんはその破壊力あるドラミングから睨んでいたとおり、ラウドネスの故・樋口宗孝信者でありました!!

それにしても男性メンバー達は、両手に華なんだから羨ましいねえ。

インギー君とマサはバンドの入れ替え中に、お互いのベースやギターのことでプチ座談会を催してみました。

ポール・ギルバート、インペリテリ、リッチー・ブラックモア、もちろんイングヴェイ・マルムスティーンの話題もね!!

20:40~21:10

5、産業ROCK LIMITED

BGMにホール&オーツ「プライヴェート・アイズ」が流れる中、いよいよトリ前のバンドが現れました(このバンドもモダンタイムは初出演)。

6人編成で、バンド名が示すとおりに一世を風靡した珠玉の大ヒット洋楽ロックを、たんまりと演奏してくれましたよ。

たまりませんね~!本当にこの日の出演バンドはどれをとっても見逃せない、聞き逃せないほどに極上なツワモノばかりだ!

この場に同席できたオーディエンスは、本当ラッキーですね。

編成を紹介します・・・・紅一点のコーラスガールに、茶髪のローングヘアがとてもお似合いのマコト嬢。

ベースはバンマスのワッキー(黒のヘッドレス)。ギターにマクリン(アイバニーズのメタリック・レッドボディ。機種はデストロイヤー。2ハムバッキングP・U。ゴールド・パーツ仕様。ブリッジはケーラーをマウント。アイアン・メイデンのエイドリアン・スミスが大好きなんだそうですよ)。2段積みキーボード・プレイヤーはササ様。ドラムがケイスケ君。そして脅威のスクリーミングシンガー・スガちゃん(ギターも兼任。手にするは噂の赤いギブソン・フライングⅤ。)。

マサは過去にスガちゃんとはぶっつけ本番で「ハイウェイ・スター」、リハーサルだけだったけど「アームド&レディ」を共演した仲。

だから、彼の並外れた歌唱力は十分承知しているつもり。

1曲目からフォリナー初期の代表作品をぶちかましてきたよ。1977年のヒット「フィール・ライク・ザ・ファースト・タイム」

邦題が「衝撃のファーストタイム」というだけあって、初っ端からまさしく衝撃。

産業ロックって、たぶんフォリナーあたりから生まれた言葉のような気がします。だからこれはとても説得力のある選択肢。

唸りをあげるギターがトリルを連発する中で繰り広げられる男女ツイン・ボーカルが、うるさ型のロックファンをも凌駕するほどに疾走する。

ワッキーは後方から黙々と、地響きのごとき重低音で全体を支えています。

「ありがとうございます!店内は熱気と混雑がすごい。近所の大型店舗マックスバリューはパーキングが1時間半までは無料なので、時間切れギリギリに一度車を出してきて、もう一度駐車利用してきました(笑)」「さすがだあ!!」「余計なことは言わない様に!WBCの試合が今真っ最中ですね。得点はどうなってるんだろう・・・・?」

ここですかさずマサが伝達「5対6で侍ジャパンが勝っているよ!!」「おお!!それでは次の曲にいきます。

1986年のヒット曲で・・・・ビー・グッド・トウ・ユアセルフ(ジャーニー)」

取り上げるバンドは超有名でも、取り上げる曲が拘りぬかれたモノばかりなのが嬉しいねえ。

キーボードのクリアな響きが心地よく、シンプルなバックビートにのってギターがソロで「これでもかあ!」というほどにネック上を上下伸びやかに滑らかに駆け抜ける。

どこまでも果てしなくハードロック精神を貫いていても、必ずメロディが中心を貫いているので耳触りがスムーズで誰もがニコニコと口づさめるところが売り。

 その利点を熟知しているからこそ、真骨頂を発揮できるのですね。

「僕は80年代のハードロックを他のバンドでも色々とやっています。

最近、次々に亡くなってゆくミュージシャンの事が話題になるんだけど、僕と他の人達とは微妙に好みが違うんだよね。

では、この人も惜しまれつつ亡くなりました・・ジョン・ウェットンが在籍していたエイジアからドント・クライ!」

おお!またもや琴線を無性にくすぐる曲がはじまったあ!

エイジアの初来日公演を私は武道館で見たのですが、ちょうど「アルファ(セカンドアルバム)」がリリースされて、この曲がシングルヒットした直後の事。でもギタリストのスティーヴ・ハウがこの曲を嫌っていた為に演奏されなかったのですよ!信じられないでしょう。しかも来日前にジョンは脱退してしまい、グレッグ・レイク加入でビックリしました・・・・。

だから尚更の事、個人的にもこの選曲は特別なのです。

リード・ボーカルはギターのマクリンくんが担当。ジョンのダンディズムに満ちた声には彼が一番フィットしたからご指名がかかったのかな。

ワッキーのちょっとトレブリーで歯切れの良いピッキングがほど良いアクセントになっています。

皆で一緒に「ドント・クライ!!」

ジョンもグレッグも、天国から太鼓判を押してくれるかな。

「暑いですね・・・・普段はあまり汗をかかないほうなんだけど、ギターを持って歌うと緊張します。さあ、残すところは3曲・・・・(と、ここで何やらメンバー同士その場で打ち合わせが始まった・・・)ワチャワチャでごめんなさい・・・・他ではディープ・パープルなんかでハイトーン織り交ぜて歌っているんだけど、実は楽器のソロとかも頻繁に入るから半分くらいは歌っていなんですよね(笑)。でもこのバンドでは歌いっぱなし。

あ!!今さっきも話題になったWBCを僕は以前にサンディエゴで観ました!韓国戦とキューバ戦(すごい!羨ましい!!)

ではタイムリーこの上ない曲をやります!再びジャーニーから・・・・セパレート・ウェイズ!」

大歓声に迎えられて展開された演奏は、随所まで忠実に再現されていて唖然としてしまいました。

フレーズのコピーはもちろんのこと、音質やガッツ溢れるソロにいたるまでお見事のひとことに尽きます。

最大のヤマ場がここにやってきましたね。息をもつかせぬふてぶてしき迫真のプレイに食い入るように見つめる観客。

「WBCに使用されて有名になった曲ですが、CMに入る前のア~!!だけを流すのはやめて欲しいなあ(笑)。

それでは最大のプロジェクト」

ここでスガちゃんがヘッドセットマイクを装着。

真横に陣取るシンセサイザー奏者のササ様と打ち合わせ。

「ただ今、マイクのテスト中。ドウモアリガトウ・・・・・・!!」

満を持して遂にここで飛び出した!

「スティクスのミスター・ロボット」

よくぞまあ、こんなに面倒くさい曲を(!?)選んだもんだねえ。

クリアでスペイシーなシンセ・サウンドのイントロから、無機質なロボット風ヴォイスが歌われる。

もうただただ拍手、拍手を送るのみ。

演奏中、最前列の友人代表のスタッフがツマミを調整していたシーンが微笑ましい。

残念なことに曲が長いから、エディット・ヴァージョンで終了。

すかさずメドレーで同じくスティクスから「ブルー・カラー・マン」

オープニングといい、クロージングといい超絶技巧派集団らしいセットリストにイチコロです。

どの曲もボーカルはもとより、コーラス、各パートの重責が並外れているだけにね。

これだけ売れ線ロック連発で度肝を抜かれちゃった後は、80年代洋楽ヒット時代がオンパレードでフラッシュバックしてきましたよ。

21:20~21:50

6、the sapporo transit authority(S・T・A)

大幅に時間押しちゃったけれど、泣いても笑ってもトリの時間です。

このイベントを立ち上げたSTAリーダーのマサが率いる問答無用の華々しきブラスロックバンドが締めくくり。

なんと今回のメンツでライブをやるのは初。しかもスタジオ練習ではスケジュールの都合でフルメンバー集結が叶わず、先月に引き続きトランペット・プレイヤーのタツは本番ギリギリに駆けつけてぶっつけ本番。

即、その場でクニとブラス・スコアのやり取りを立ったままで行い短時間ミーティング。

こんな芸当(口頭リハーサル?)タツにしかできないでしょう、きっと。

STAメンバーの中にもモダンタイム初体験の者が在籍しているので、さぞかし新鮮に映ることでしょう。

さあ、何が飛び出すか・・・・ファニーは会場後方にて客観的立場にてのんびりと鑑賞と洒落込んでいます。

とっても面白かったらしいよ!ついでに写真撮影までしてくれました。

9人編成のうち、5人が管楽器というまことに賑やかなるメンツ。

いつものことながら、毎回が崖っぷち状態のテンション高き取り組みに加えて、マサが無理難題を吹っかけるものだから「STA版トラの穴ライブ」と最近呟くメンバーもいるほどです。

ステージに立って、まず最初に考えるのが各自のポジション。

もうこの決定事項だけでも、ドタバタとあっち行ったりこっち行ったり、譲り合ったり。

楽器を構えつつもマイク、譜面台を固定。

そしてウォーミングアップ、ストレッチ、チューニングにと勤しみます。

徐々に面構えや動きが引き締まってくるものですよ。

準備完了!オーケー!!全メンバーとマサの目配せ。そしてミキシング・ルーム内にアイコンタクトを送ってのゴー・サイン!

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO PER

KUNI・・・TP VO CHO PER

SHIN・・・KB VO CHO

NOBU・・・G

TAKU・・・TB PER

JUN・・・AS CHO PER

SEKKIE・・・DR

KOH-CHAN・・・TS PER

TATSU・・・TP PER

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、I’M A MAN・・・CHICAGO

3、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO

4、~SO MUCH TO SAY、SO MUCH TO GIVE(言いたい事がたくさん)・・・CHICAGO

5、~SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

6、GETAWAY・・・CHICAGO

7、~25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

ノブが不気味なコードカッティングを刻み付ける中、マサが高らかにバンド名をコールします。

「イントロダクション」がいつものご挨拶ソング。

こう言うとソフトな感触に取られがちですが、実際には誤解を恐れずに告白しちゃうとクセになる拷問のような曲です。

絶好調のコーちゃんは、すでに飛び跳ねながらのテナーサックス・プレイ。

他のメンバー達にも感染したのか、次々にオーバーアクション気味に体をくねらせています。

シンのハモンド・サウンドが響いていると、やっぱりヴァリエーションが膨らんで相乗効果抜群。

ギリギリ限界までの疾走感も手伝って圧巻。

ヒット曲でもないのに、この曲、そうとうに浸透してきたようで展開を把握している観客も最近は見受けられます。

マサのボーカルから延々と繰り広げられる迷路のごとき超変態的変拍子、いきなりのブレイクを経てタクのトロンボーン・ソロが第一関門。

彼にとっては久し振りのSTA合流だけど、涼しい顔してエモーショナルに吹きまくっているじゃんか。

阿吽の呼吸で、トランペッター・タツにソロの引継ぎ。

タツも不安要素皆無。綺麗で乾いたロングトーンを高らかに決めてくれました。まあ、彼の実力は先月のライブでも実証済み。

要所要所ではクニがトランペットを速やかに置いて、ウィンドウ・チャイムやクラベス、タンバリンで的確なるリズムアクセントをつけています。

一番役目が多いだけにクニには頭が下がる思い。八面六臂の大奮闘。

全員が男性で、しかも5管、キーボードも加わったのだから、そこから生み出される音は言葉では言い表せないほどに骨太で強力(当然この日一番の大所帯)。

ノブは唸りをあげる燻し銀のサイケデリック・ギター・ソロで、対抗してきます。

セッキーの手数多きドラムフィルインも、こなれてきましたね。

皆、個人個人で鍛錬してきた足跡がくっきりと見え隠れしていますよ。

「ありがとうございます!改めまして・・・the sapporo transit authorityです。皆さん、楽しんでいますか!!??

今日はどのバンドも練りに練り上げ趣向をこらしてきたみたいだから、我々も負けてはいられませんよ。100%シカゴをお届けしましょう!!

最後まで楽しんでいってください!よろしく!!」

珍しくマサが爪弾くベースがブイブイと主張するイントロがタイミングよく先導。

おっとと・・・・シカゴ・トロント・ライブでのハプニングと同じことが勃発して、マサとコーちゃんおもわず目が合い苦笑い。

この曲はブラスセクションお休み。でも当然楽はできませんよ。

ブラスセクション全員がここではパーカッショニストに大変身。

クニが振り分けた打楽器を皆で振ったり、叩いたりしてラテン系の世界を演出。

その情景はSTAとしてはレアで壮観ですよ。

ハモンド・オルガンとギターによるコンビネーションも、異色のコードワークで個性を発揮しています。

ボーカルはシンとマサが交互に担当。それぞれに声の特性をかもし出すように、陰と陽のコントラストを意識してもいます。

そして高低自在に操るクニのコーラスも見逃せませんよ。時と場合によってはボーカリストが食われ気味になるほどの突き抜け感。

中間部分に待ち構えているのが、セッキーによる最大の見せ場でもある凄まじきドラムソロ。

ノブもワウペダル多用で彩を添えています。

エンディングでもダメ押しのドラムソロを、マサのベース・ネック振り下ろし4連発で猛追。

マサもバスドラに片足乗せて、シンバルにキックをぶちかまします。

「さあ、次は数ある初期シカゴの組曲でも最高峰に位置する第1楽章と第2楽章のみを演奏したいと思います。本当は第7楽章まであるんだけど、産業ロック・リミテッド同様に時間の関係で割愛させていただきます。四入囃子の一触即発完全版のように、いつかはフル演奏もやりますよ・・・・・ぼくらに微笑みを・・・・1・2・3・4!!」

今回からマサがカウントをこなすようにしました。

タクいわく「最近のSTAは益々楽曲の難易度が高くなってきて四苦八苦」とのこと。

この曲なんて、その言葉を象徴するような複雑極まりないモノ。

でも、そんな時に、より力を発揮するのが今の頼もしきSTAなのです。

よく練り上げられた各パートのプレイも大したものだ。

まとまりの度合いも手前味噌ではありますが、想像以上ではないかい? 

メンバー達も心の中では引き攣りながらも、表向きではポーカーフェイスを気取っています。百戦錬磨のしたたかなるミュージシャンの共同体。

第2楽章の「言いたい事がたくさん」では、完全コピーしたセッキーのフィルに他のメンバーが一瞬ずれたけど、そこはご愛嬌ということで・・・・。

一転して深刻さを表現するかのように、ミディアムテンポでズンズンとユニゾンでプレイされるバッキング。でも1バス・ドラムを信じられない速さでキックし続けるセッキー。ここも完コピなのです。真面目な性格ゆえに、妥協点を見出せないほどにストイック。

ボーカルとコーラスも交互に歌われるのだけど、前半と後半では立場が逆転する発想がユニーク。

1分ほどなんだけど、わずかな無駄もない佳曲。

いきなりぶつ切りのように曲が終わると、シンの斬新なるアイディアで「サタディ・イン・ザ・パーク」へと雪崩れ込む。

さっきまでの重苦しい曲調から、パアッと陽光が差し込んできたかのように、プレイヤーも観客も表情が和らいでいます。

全員いっせいに手拍子。

2番目の歌詞に差し掛かったところでは、タクがコンダクターに扮しておどけています。

シカゴ初のミリオンセラー・ソングだけに、万人受けするからライブでは必須アイテム。

世界の平和を願うシカゴ版「イマジン」と呼んでいます。

「日曜日なのに土曜日の曲をお送りしました。」

遂に最終局面。

先月はじめてライブ演奏した「ゲッタウェイ」ですが、今回からシンが加わったのでピアノによるソフトで澄んだ音色を追加。

ここで、この日最大の事故が勃発してしまいました・・・・・

観客にはあまりばれていなかったようだけど。いつもSTAが込み入ったプログレッシブ・ソングを演奏しているから、そういうものだと思われていたのかなあ。

やはりステージには魔物が潜んでいて、たまにこのようなイタズラを仕掛けてくるのですよ・・・・。いくらスタジオ練習でパーフェクトに固めてもライブはナマモノ。ハプニングありきのライブ。

不思議とそのまま、貫いてしまった面の皮の分厚いメンバー達(笑)。

まだまだ練りこみが足りないという事を痛感した次第。しかし、この曲も1分に満たないのによくもまあ、これだけの高度なるブラスアレンジを施したものです。ホーン隊、ご苦労様。

「ラストです!極上のミッドナイト・ソングで締めくくってみたいと思います!25OR6TO4!!」

ガガガガガーン!!

STAがライブで最多演奏しているであろう、過激なるシカゴの顔ともいえるアイコン。

シンのアイディアにより、とんとご無沙汰気味だったフルバージョンでお届けしました。

だけどギター・ソロは、時間がないので淡白に纏め上げ。

コーラス隊が3人で、3声ハーモニーをつけてくれるので見事に分厚い!

マサは陽気にステップを踏んだり、ジャンプしたり、フロントに歩み出て両膝ついての仰け反りポーズ。

ヘッドバンキングしながら回転して、ベース・ネックもグルグルと回す。

ジュンもヒステリックな必殺技いななきトーンをアルトでぶちこんできます。徹頭徹尾サックス(A&T)2本、トランペット2本、トロンボーンで押し通す様はある意味ウォール・オブ・サウンド。

決めのポーズはベースを肩から外して、豪快な気合と共に振り下ろし!

拍手に包まれる中、マサによる恒例のタイバン紹介、マスター夫妻と最後まで残ってくれて盛り上げてくれた観客の皆様へ感謝のお言葉。

これで無事にフィナーレ。

照明がともされて現実世界に引き戻されました。

後片付け中も、それぞれのバンドマン達があちこちで談笑。

握手したり、ラインの交換。STAのメンバー達もほとんどがまだ会場に残っていて、カウンターごしに今回のライブ反省会を大爆笑の中で展開。

「自分にできることはやりきって充実している。完全燃焼!」というメンバーも。

いやはやなんとも、なんだかんだいってもやっぱりライブに取り付かれた者にとっては、抜け出せない麻薬のような不思議なモノがありますね。

一度味をしめたらドンドンとはまっていって病みつき。

それと共に、益々シカゴの奥深い技術力とスタミナ、音楽性に頭を抱えるメンバー達であった。

まあ、今回のライブでもあちこちに毎度毎度のラフでワイルドなるほころびが見受けられたけど、こんな曲ばかりをドッサリと10年以上にわたって毎月ライブ演奏しているバンドって、なかなかいないんじゃあないかい?

お互い気心の知れた仲間同士で同じ目標に向かって邁進する・・・・そう考えただけでも快感。

追伸・・・・今回から革パンがマサ&ノブ&セッキーの3人になりました!

 

帰宅してノンビリとWBC試合結果を見ようとしたら・・・・まだ終わっていない!!??延長でタイブレーク!!??

死闘の末に我等がファイターズ中田選手のバットが火を噴き、値千金の勝利を掴み取りました!やったあ!!

WBC初の11回タイブレーク、そして最長試合時間だったらしいですね・・・・さぞかし疲れたことでしょう。

 

very special thanks to・・・・fukao-kun&MR、ohbayashi&coca-cola&rice ball&hitomi&MR,myouten&MR、gas&wacky&hirorin&fuku-san&fumio-kun&sasa-kun&masakiyo-kun&MR、shirokuma&ingwie&suga-chan&WBC&wheat tea&maxvalu!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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