1,TURNING POINT
16:30~17:00
オープニングアクトは、女性が多めの9人編成バンド。
札幌からの参戦。
主催者の彦ちゃんやクマくんらも知らないバンドだとのこと。
どうやら歌姫ミーちゃんのお友達バンドだそうですよ。
彼女は顔が広いもんなあ。
な、な、なんとあの伝説の「チャゲ&飛鳥」本格派カバーバンドだ。
相当な実力がなければ成立しないジャンルだ。
そして、このバンド名を聞いただけで通の人ならば思わずニンマリモノでしょうよ。
1986年4月21日発売、7作目のオリジナル・アルバムタイトルから命名したのだ。
10曲目に収録されている曲のタイトルでもあります。
力の入り具合が半端じゃない。
「フルコース」のベーシスト、マリちゃんもチャゲアスはお気に入りらしく、メンバーらとロビーでめっちゃ盛り上がっていたよ。
事前に唯一のリハーサルが許されていたバンド。
その段階からじっくりと聞かせていただきましたが、本番さながら熱心に取り組んでいて感動的ですらありました。
編成は・・・・もちろん男性2人がフロントセンターにチャゲ&飛鳥役で陣取る。
コーラスガールが2人。
キーボードガールも2人。
ドラムスの女性(バスドラムヘッドにはTAMAの文字。でも登録されている設置のセットはパール製品)。
ベースにギターという布陣で占めています。
ギターの方と袖でチラッと会話をしましたが、てっきりアイバニーズだと思っていたサンバーストのギターはテイラーでした!
これって高級なメーカーだよ。
この愛器を7~8年弾き込んでいるそうです。
どうりで歪み系も、ナチュラル・サウンドも巧みに演じていたわけだ。
感服の極み。
ベースも、これまた渋いナチュラルボディカラーのプレシジョン(メイプル指板)。
・・・・でもね、曲によってはパート・チェンジがあります。
それはリードボーカル以外にも、コーラスがキーボードに移動したり三日月型タンバリンを連打したり、時にはギタリストがブルースハープを吹いたり・・・と様々。
とにもかくにも多才な集団で贅沢な見せ場が盛りだくさん。
で、ちょっと気になっていたのがメンバーらが着ていた黒Tシャツ。
背中には「氣心」の文字。真横には「本格焼酎」
袖口には「ふじきや」と書かれている。
これは福岡で経営している酒屋さんの名称らしく、ビックリしたのは飛鳥が命名したこの店限定の焼酎「氣心」が売られているとのこと。
そのTシャツなんですね。よほどのコアなファンでなければ、ここまではこだわれないよん。
もしかしたら、本当にその店まで行ってきたのかなあ・・・・・?
今度会った時にでもジックリと聞いてみよう。
だってマサもマリちゃんも実質的には札幌最後のチャゲアス・コンサートを月寒グリーン・ドームで見ているんだよ。
そういうわけでして、チャゲアス愛に満ち溢れたライブのスタートです。
いきなりのオープニングはチャゲアスデビュー曲「ひとり咲き」から
1979年8月25日リリース
オリコン週間チャートでは24位を記録
アルバム「風舞」に収録
私は原体験している一人として感慨深いものがある。
しみじみと泣けて心に染み入る名曲。
チャゲアスってアマチュア時代は7人編成のバンドスタイルだったんだよね。
結局は2人でのデビューを打診される、なんていう話はよくあること。
最初にこの曲を歌っている2人をテレビで見た時は、初々しい姿でフォークギターを手に切々と熱唱していた。
とにかく骨太なSTRONGヴォイスでの魂ほとばしる歌声に圧倒された。
表現力もピカイチだったし。
で、ターニングポイントは忠実にそれらを再現していた。懇切丁寧すぎるくらいにね。
いやはや何とも大したものだ。
だってゴージャスすぎるくらいの編成だけに至れり尽くせりだ。
さりげなく絡みついてくるギターソロもいぶし銀。
「それではボーカルが入れ替わります(笑)」
メンバー移動にちょっと時間をさく。
全員が黒1色に統一された衣装も目を引くね。
ハーモニーもバッチリと決めまくり、ドラマチックな展開にこれまた琴線を思いっきり震わせてくれる
「はじまりはいつも雨」
これはアスカ3作目のシングル。
1991年3月6日発売。
オリコン週間チャートでは2位を記録。
アルバム「SCENEⅡ」に収録。
驚いたのはお世辞抜きにボーカルがアスカにそっくりだということ。
声質から節回し、ビブラートの付けたから抑揚の起伏に至るまでね。
まるでアスカが憑依しているかのようだ・・・・とまで言ったら大袈裟かなあ?!
いやそれはともかくも、チャゲアスって今更言うのもなんだけど、名曲目白押しだよね。
こんな風に歌えたらさぞかし気持ちいいことだろう。
ハッピーモード全開だ。
「ありがとうございました。
それでは次、ボーカルが替わらない代わりに、キーボードが替わりました(笑)」
忙しく配置転換。
「男と女」
これはチャゲアス5作目の曲
1981年10月25日リリース。
アルバム「黄昏の騎士」に収録(蛇足ながらこの大都会の夜に聳え立つビルディング・ジャケットは明らかにシカゴ13のパクリでありまする!!)。
オリコン週間チャートでは28位を記録。
これはマニアックなセレクション。
イントロはシンセサイザーとピアノが効果抜群に彩ってくれます。
地味目だけど聞き込むほどに良さが徐々に伝わってくるのだ。
歌詞の一語一語が切ないほどに伝わってきます。
情景描写が見事というほかないね。
「はいここで先ほどのボーカルが戻ってきます。」
キーボードとコーラスが入れ替わる。
「盛り上がる時間がやって参りました!え~~、チャゲアスが好きな連中がカラオケだけでは飽き足らずにバンド結成に至りこのステージにやってきました。
皆さん、チャゲアスはいかがですか!?好きですか??(拍手の嵐を浴びまくる)
私は40歳になりますが、時々痛風の発作に襲われるので動きに制限があります。
もういっそのこと、痛風神起というバンドでも結成しようかなあ、なんて考えてもいます(笑)
メンバーとして加入したい方がいらっしゃいましたら大歓迎であります!!
こんな感じでいかがでしょうか!?」
場面一転してドラムのビートが始まった。
「僕はこの瞳で嘘をつく」
それまでの雰囲気とは違い、ただひたすらにハードに迫ってくる。
これってもうライブも終盤に差し掛かってきたよ、というさり気ないアピールなのかなあ。
チャゲアス28作目のシングル
1991年11月21日発売
アルバム「TREE」に収録
オリコン週間チャート堂々の1位を記録
後方に陣取っていたギタリストがフロントに立つ。
とにかくこのバンドは歌うメンバーが多くて羨ましくなるよ。
低く囁くようなコーラスもいれば、ハイトーンシャウト気味なメンバーもいるし。
いやが上にも音の壁が分厚くなって荘厳だ。
常になんらかのアンサンブルパートの補充に務めている。
役割分担が的確で功を奏している。
セットリストも全体的進行の起承転結を考慮しての組み立てで好感が持てます。
訴えかけてくるようなボーカルスタイルもお手のものさ。
先ほどまでリードボーカルを担当してたメンバーは、三日月型のタンバリンを打ち鳴らしながらコーラスに専念。
ダメ押しとばかり一気呵成に怒涛のメドレーへと雪崩込み。
「YA-YA-YAH」
チャゲアス31作目のシングル
1993年3月3日発売
アルバム「レッド・ヒル」に収録
オリコン週間チャートでは2週連続1位を記録
ラストソングはもうこれしかないでしょう!
これをやらなければ彼らはステージから降りることを許されないよ。
会場全員に手拍子を要求。
「さあ、皆さんご一緒に!!」
もう一体となってノリノリのインタープレイ。
拳を突き上げる者。腕を振り回す者。大合唱を繰り広げる者。
大爆発。
青春プレイバック状態。
各自が甘くほろ苦かった若き時代にタイムスリップしているのでしょう。
ステージ上ではほとんどのメンバー達がユニゾンで歌っている。
全身汗まみれで、喉が張り裂けんばかりに。
「ラスト~~!」
リードボーカルが客席にダイブし、グルグルと走り回って煽りまくる。
焦らしに焦らしながらも延々と引っ張る・・・・。
ジャンプ一閃でめでたくフィニッシュ!
あれ!?勢いあまってボーカルの方のカツラがポーンと吹き飛んだ?
目の錯覚!?
狙っていたの?突発性の事故!?
とにもかくにも随所に目の離せないパフォーマンスが、癖になるほどに盛りだくさんでした。
すこぶる面白かったなあ。また見たいよ。
レパートリーもふんだんに用意してあるはずだからね。
お疲れさまでした!!!
追記・・・・開演前にメンバーの女性の方から「もしこれよろしければ付けてもらえませんか?」と4時間光続ける腕輪をプレゼントしてくれた。ありがとう!
光物はなんでも大好物さ。
****ライブレポートは更に続く!!乞うご期待!!!****