THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

CHICAGO XXV

2013-12-05 03:48:54 | free form space

クリスマス・ムードで盛り上がっている今時期、お約束のように音源棚から取り出す1枚があります。

1995年にビッグ・バンドのカバー集「ナイト&ディ(22)」、1997年と1998年には新曲を含む2枚のベスト盤「ザ・ハート・オブ・シカゴ(23&24)」をリリース。

そして通算25作目が全14曲入りの1998年に発表されたシカゴ初のクリスマス企画アルバム。

CDジャケットだと当たり前すぎるので、今回は店頭告知配布用フライヤーを載せてみました!。

毎度おなじみの曲から、日本人にはちょっと馴染みの薄いクリスマス・ソングまでを網羅。

6曲目には久しぶりにペンをふるったリー・ロックネインの曲「チャイルズ・プレイヤー」も収録されています。(3:24)

メンバー達の子供たちをスタジオに招き入れての大合唱もフューチャー。(オリジナルはこれのみ)

プロデューサーはブルース・スプリングスティーン率いるE・ストリート・バンドの名キーボード・プレイヤー、ロイ・ビタン。

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暦の上ではディセンバー

2013-12-04 04:16:03 | リハーサル

若き頃は、夜な夜な札幌中心街をうろちょろして地下鉄終電のお世話になったものですが、ここのところはまったくといっていいくらい御無沙汰です。

久しぶりに一人で大通のイルミネーション、地下街、テレビ塔近辺を散策、そして常連だった蕎麦店で冷やしタヌキに舌鼓。

あいにくデジカメを忘れてしまったのでスマホで撮影したのですが、どうも上手く使いこなせないなあ・・・。

まあ、いずれにしてもイルミネーションは直に観たほうが断然感動的です。

 

ここのところ、連日MR・EKB&B・N・Pのギタリスト、てっちゃんとの音楽談義を楽しんでいます。あの若さであらゆるジャンルにわたって盛り上がれるなんて素晴らしいし、こっちも嬉しくなって調子に乗り例によってドンドンとコアな話題にはまり込んでしまい周囲がドン引きしそうな勢いです(笑)。

 

数多くのバンド仲間達からちょくちょくライブ出演のお誘いを受けますが、こちらは大所帯なので月に1~2本が限界。メンバー全員のスケジュール調整、確認が直前のオファーだと非常に難しい・・・。

ライブ大好き人間の集団なので都合がつけば喜んでどこでも演奏したいのですが現実問題としては厳しい・・・。

誘ってくれたみんな、ごめんなさいね。これに懲りずまた根気よく声掛けてください。

また、各バンドのリーダー達とも最近はよく活動運営についてのノウハウを語り合ってもいます。皆さん、いろいろと大変みたいですね。

なにせミュージシャンはエゴと個性の塊みたいな生き物ですから、そいつらを束ねて前進していくのは至難の業。とてもじゃあないけど、ノーマルな感覚でまとめ上げるのはまず無理。

そこをやりくりしてライブにまでもっていくのは目に見えないストレスとの戦いでもあります。でもやっぱりなんだかんだ言ってもあのスポットライト輝く中でのサウンド、拍手に酔いしれる味を知っちゃうと嫌なことも消し飛んで病み付きになっちゃいますね。脱退も解散も活動停止も簡単なことです。「や~めた」と一言言えば楽になるのですから。

STAが8年以上、ずっと活動し続け現在の時点で87回毎月ライブを行ってきたことを知り驚かれる方々がよくいます。(結成以来、練習&ライブ皆勤賞はマサのみ、その後、加入以来の皆勤賞はケンのみ)これもひとえに現在の素晴らしいメンバーたちの力と影ながら応援してくれている仲間たちの温かい励ましの言葉に囲まれているからなのです。

 

12月初のバンド練習です。さすがに師走ともなれば多忙の者も続出、体調不良者もいて6人が集合(ゲスト含)。皆さん予防接種しましょうね。

2時間のスタジオ練習程度ならば休憩なしでぶっ通しでプレイに徹したほうが集中力が途切れなく効果テキメン、体力強化にももってこいです。(ポール・マッカートニーやジョン・ウエットンらはあの年齢で演奏&歌を長時間休みなしでこなしながらも水分の補給をしないそうですよ。ミツ曰くポールはバックのメンバー達にも同様のことをやらせているそうです。リンダ存命中は夫婦揃ってベジタリアンなのでメンバー以外にもスタッフまでも飲食、喫煙などにとても厳しい規制が施されていたとか)

前半の1時間はブラスなしの5人でゲスト中心に3曲を延々リフレインで演奏。今までにないくらいに濃厚なひとときです。

コーラス、エンディング部分、リフから歌い出し部分のタイミングをチェック。

しつこいくらいに連発するブレイク部分にはかなり拘ってみました。全員が切れ味鋭くファンキーなタイミングを掴むまで要求。3回目がピッタリあったとおもったら今度は4回目がずれる・・とほほ・・・。

ノブからは「目印の音はないほうがかっこいい。聞いてるほうにネタばれだし、突飛な演出が軽くなる。ヒント丸出しで安易」と厳しい意見。

シンが自らアレンジしたキーボードが益々磨きがかかってきて感動的です。

マサ、ノブからまたもや絶賛。センスが光る旋律に鳥肌がたちます。なるほど、こういう対抗策もあったのか・・・と勉強になります。

バラードでもその力量を思う存分に発揮しています。オリジナルでは壮大なるオーケストレーションが彩りを添えているのですが、そこを華麗な味付けで演出。

ケンもパーカッション的打法やワイヤーブラシの強弱で感情移入しています。

ゲスト・ボーカルも熱心に研究の成果を発揮、シカゴのやっかいな曲構成にも打開策を見出したようですよ。

さあ、ここでトランペットのタツが登場。俄然、音にも厚み、迫力が加味されます。

時間切れまでセットリストをドバッとメドレーでかっ飛ばしです。

はたから見たら鬼気迫るくらいの空気感だったのではないでしょうか。

床に置いたカンニングペーパーがバスドラム・トップヘッドから発せられるキック風圧で吹っ飛んじゃいました。

管が1人なので数週間ブラス・ファンファーレのインストできずにカット。

彼らの個人鍛錬に期待しましょう。以前、4管揃った時の荘厳なる響きにしびれたものです。

細かなミスもかなり軽減されてきたけど苦手な16ビートにぎこちなさを感じるなあ。

3拍子は中々な仕上がり、体もほぐれてきてノリが出てきたころにリハーサル終了です!!

 

ロビーでは店長から美味しいホット・コーヒーの差し入れ。御馳走様でした!他のスタジオから出てきた馴染みのバンド連中とも近況報告。

今時期はクリスマスパーティーや忘年会と、即席宴会バンドが動き出すのです。

さあ!来週は2013年STAしめくくりスタジオ練習です。

 

 

 

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SOMETIMES IN WINTER

2013-12-02 09:04:02 | free form space

師走です。

また北国にとっては厳しい冬の到来。そこで今の時期にお似合いの牧歌的色合いできめてくれる渋い1曲を紹介しましょう。

ブラスロック・ブーム真っ盛りの1970年前半、シカゴとは何かにつけて比較対象として取り上げられていたBLOOD SWEAT&TEARS。

シカゴよりも一足先の1968年2月にデビューしていた彼らは、カントリー界の大御所、ジョニー・キャッシュのアルバムタイトル名をそのまま拝借したバンド名で登場。

ブルース・プロジェクトとしての活動を一段落させたアル・クーパーがあのランディ・ブレッカーらを率いてのデビュー作「子供は人類の父である(CHILD IS FATHER TO THE MAN)」は期待通りの成績を残すことができませんでした(全米ビルボード誌最高ランキング第47位)。

そこでさっそく、大幅なメンバーチェンジを行い(この時点で早くもアル、ランディ―は脱退。1968年4月31日付)カナダ出身のデヴィッド・クレイトン・トーマスという逸材を発掘、加入に成功。

またセカンド・アルバムのプロデューサーにはバッキンガムスによるブラスサウンドの導入による大胆な革新的ロックサウンドで話題を集め、次いではシカゴのデビューに向けて奔走していたジェームス・ウィリアム・ガルシオが担当。(彼はBS&Tのファースト・プロデュースも依頼されたのですがシカゴにかかりっきりだったために断ったそうです)

そして、ここにBS&Tにとってもブラスロックにとっても、またロック史上においても輝かしき金字塔ともいうべき傑作の誕生となったわけであります。

バンド名をそのままアルバム・タイトルに冠した「BLOOD SWEAT&TEARS」(邦題:血と汗と涙)は1969年1月リリース。実に連続7週にわたって№1に輝き、第12回グラミー賞にて、アルバム・オブ・ザ・イヤ―、ベスト・コンテンポラリー・インストウルメンタル・パフォーマンスまでも獲得。シングルカット曲も3作がミリオンを記録しました。

まさに彼らにとっての黄金期。まあ、ガルシオいわく「十分に殺菌されたレコード(the most antiseptic record)」だとのこと。

いずれにしても取り上げられたカバーも秀逸、アレンジ、テクニックと申し分のないほどの手ごたえを感じさせる名盤!と言いきっても過言ではないでしょう。捨て曲なし!!写真の帯付きLPは4チャンネル仕様盤。左の輸入盤は見開きジャケットです。

さて、タイトルの「サムタイムス・イン・ウィンター」はシングルにはなっていないのですが、初期BS&Tにとっては忘れることのできない名曲の1つとして数えられています(アルバム3曲目に収録。計測タイム3:07)。

珍しくボーカルはデヴィッドではなく、作者でもあるギター担当のステーブ・カッツが味わい深くも説得力のある声を聞かせてくれます。ある冬に芽生えた恋、出会いと別れを詩情豊かに表現。

美しくも切ない物悲しい曲の流れ・・・・繊細なフルートの音色、そしてミュートのかけられたトランペット、抑え気味のワイヤーブラシ、ドラマティックな展開は珠玉のラブストーリー名画を観ているようでもあります。この曲の前後に演奏されるハードに疾走して吹き荒れるブラスロック達との対比も絶品です。

 

その後のBS&Tは来日公演も大成功、3作目も第1位に輝きましたが、例によってメンバーの脱退が相次ぎ、一時の勢いは失速する一方・・・・現在もオリジナルメンバー不在のままに地道に活動を続行しています。

各メンバー達は多方面において活躍中、一度は生のライブを観てみたいバンドです。シカゴとのジョイントなんて企画はいかがでしょう!?もちろんトリはシカゴ・・・最後にビル歌唱の曲をデヴィッドが歌うとか・・・・実現はちょっと難しいかな・・・・。

 

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