昨夜、久しぶりに棚から引っ張り出して聴いたのが
エリッククラプトンとジョンメイオール&ザ ブルースブレイカーズ。
12曲入り。
これが世界初の本格的ブルースロックスタジオアルバムではないでしょうか。
ギタリストのための教科書のような一枚。
ビートルズ旋風吹き荒れる中、これに続け!とばかりにデビューしたバンドがゴマンといる中で中々に渋いサウンドのこだわりを滲ませたヤードバーズ。
すでにイギリスのブルース、ロックシーンで注目を浴びていたクラプトンが在籍していたけど、シングル発売されたフォーユアラブの売れ線ねらいに嫌気がさして脱退。
それを聞き付けて即座にアプローチしてきたのがジョンメイオール。めでたくクラプトンは
ブルースブレイカーズの一員になったのでした。
ジョンメイオールは
当時、ゴッドファーザーオブブリティッシュブルースと称されるほどの重鎮。
メイオールスクールと呼ばれたブルースブレイカーズから輩出されたスーパーミュージシャンも膨大な人数。
でもこのセカンドアルバムでは妙に御大がクラプトンに気を使っているよね〜。
デビューアルバムではメイオールの作品がほとんどだったのが、ここではクラプトン好みのブルースカバーが半数近くを占めています。
また、クラプトンはこのバンドのライブ場所が暗いクラブばかりなのに嫌気がさしてギリシャ旅行に行ってしまうし…!
困ったメイオールはピーターグリーンを臨時ギタリストに加えてライブを続行。ところがその3日後にひょっこりとクラプトンが戻ってきたら、ピーターグリーンから再度クラプトン加入。
まあワガママでやりたい放題のクラプトン。すでに大注目のギターゴッド扱いでしたからね。
で、このアルバム。とにかくクラプトンのギターが生き生きとしていて素晴らしい。素材となる楽曲群がめちゃはまっていて思わずうなってしまいます。聴き入ってしまいます。鳥肌モノ。この時代にこんなアルバムをサラッと作るなんてね。
暗く泥臭いイメージなんか皆無。見事にブルースロックしていてかっこいい。あらゆるテクニックを惜しげもなく披露していて弾きまくり。
特にベストテイクは
ハイダウェイ。
このバンドでのクラプトンはマーシャルアンプにレスポールを繋いでいるそうです。するとジェフベックはじめ皆が皆、こぞってそのスタイルにチェンジしたというのだから恐ろしいほどの影響力ですなあ。
ちなみにこの時のベーシストは後にフリートウッドマックに加入するジョンマクヴィー。
こんな歴史に残るような名盤を制作したにも関わらず、まだまだブルースワールドにこだわるクラプトンは不満タラタラ。結局このバンドは期待外れだったとの事で脱退。
ブルースブレイカーズのメンバーでもあったジャックブルースといよいよ伝説のバンド、クリームを結成するんだね〜!いやはやゾクゾクするくらいにこの頃のクラプトンは神ってる!!!
写真のLPにはタブスコア付きです^_^。