世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

受胎告知

2006年12月04日 | 
ダビンチの「受胎告知」が来春日本にやってくる。
約140年前ダビンチが最初に製作した記念碑的作品だ。
フィレンツエのウフィツイ美術館に収められて以来門外不出だった。
僕はこの絵の前で、数十分間じっとみつめていた。
僕はダビンチに限らず、なぜか「受胎告知」という絵に引かれてしまう。

ご存知、天使のガブリエルが聖母マリアに『イエスを身ごもる』ことを告げる場面だ。
同じフィレンツエのサン・マルコ美術館にあるアンジェリコや大原美術館に収められているエル・グレコの「受胎告知」などが有名だ。
世界には数多くの「受胎告知」がある。特にヨーロッパの美術館や教会を訪れるとその宗教画の暗さに驚かされ、同時にいささかうんざりもする。
その中で不思議と「受胎告知」に遭遇すると何故かしらほっとさせられる。
子供を授かる女性の驚きと喜び、幸せがマリアの表情から窺えるからかもしれない。

メル・ギブソンの監督作品「パッション」を見た人は分かるだろうが(残酷な映画だったが)、イエスが十字架に磔になるときのマリアの気持ちは計り知れないものがある。
スペインのセビリアの教会には「涙のマリア様」がある。そのときの涙なのだろうか。あらためて思う。

「マリア」という名前にも僕は惹かれる。ウエストサイドのマリアも好きだが、マリア・シャラポアも大好きだ(これは蛇足?)。
なにはともあれ、もうすぐクリスマス。

実は、先日僕にとってショッキングな出来事があった。
僕の愛する30代の独身女性が身ごもったと言うのだ。「俺の子か?」と聞きたかったが、悲しいかな身に覚えがない。幸か不幸か結果は流産に終わったらしいのだが・・・。

ダビンチの「受胎告知」は来年3月20日から東京国立博物館で展示される。
是非ご覧あれ。