世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

思い出のかけら

2017年04月18日 | 100の力
捨てた。

ショーツもブラジャーも、ネグリジェも。

歯ブラシもマグカップもスリッパも

彼女の臭いのするものは全部処分した。



未練を残したくはないから。


といいながら、パンツの臭いを嗅ぐ。

彼女の残り香を求める変態チックな自分がいる。

だけどそこには洗剤の香りがするだけだった。


心のどこかで、

いつか帰ってくるのではないかという、

未練がましい淡い期待を抱く自分もいて愕然とする。


どこでどうしているのだろう。

初めて涙が出た。