カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

カンボジアの100均 2500リエルショップが増殖 更に日本水準の1.8ドルショップも

2014年01月17日 | 経済
 日本の100円均一ショップをまねた形態の店舗はアジア全体に広がっていますが、カンボジアでは、2500リエル(約65円)ショップが雨後の竹の子のように増えています。最初は特定のファミリー企業だったようですが、あっという間に様々なコピーショップが増えてしまい、プノンペンやシェムリアップ等で相当数のショップができています。販売しているのは、雑貨や洋服、履物等です。
 最近、更に本格的な100均として、シェムリアップに1.8ドル(約185円)ショップ「MI-A」が開店しました。こちらのショップでは、日本の100均のSeriaの商品をそのまま販売しているとのことです。仕入れルート等は不明ですが、カンボジアの発展のスピード感の速さに驚かされております。
 今後プノンペンでも100均の有力企業であるダイソーの出店の可能性もあり、100均ショップの拡大が大いに期待されるところです。100均もジャパンブランドの一つとして、カンボジアでも積極的に受け入れられていくものと見られます。


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ベトナムのズン首相 カンボジア公式訪問

2014年01月16日 | 経済
 ベトナムのグエン・タン・ズン首相は、1月12日から14日までカンボジアを公式訪問しました。1月13日にはプノンペンで建設されたチョーライ(Cho Ray)病院の落成式に参列しました。その後、カンボジアのフン・セン首相と共同で第4回ベトナム・カンボジア投資通商振興会議を主催しました。
 ベトナムの対カンボジア投資額は30億ドルを超え、5番目の直接投資国となっています。2国間貿易については、2012年は33億ドル、2013年は1月~10月で29.6億ドルに達しています。更に2015年までに両国の貿易取引額を50億ドルにするという目標を達成したいとしています。
 ベトナム嫌いで知られるサム・レンシー党首が率いる野党の救国党では、反ベトナム姿勢を先鋭化しており、公式には否定しているもののベトナム人、特にカンボジア在住のベトナム人への差別、攻撃を助長するような言動が目立っています。今月には、サム・レンシー党首が、ベトナムと中国が争う南沙諸島問題で、「救国党は中国を支持する」との、日本も敵に回しかねないような先鋭化した発言もしており、大いに懸念されるところです。
 このような状況下でカンボジアを訪問したズン首相は、カンボジアで事業を行っている企業経営者に対し、社会福祉活動に積極的に参加するよう求めるとともに、カンボジア在住ベトナム人に対し、団結と相互支援を強化し、祖国の建設に貢献してほしいとの希望を表明しています。


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2013年の税収好調

2014年01月15日 | 経済
 経済財政省税務総局の発表によりますと、2013年の税収は、2012年の7億4000万ドル(約760億円)から16.1%増加して8億8140万ドル(約910億円)に達しました。2013年は、多くのセクターで税収増が見られ、自動車販売236.6%増、空港・港湾81.7%増、食品53.7%増、縫製44.5%増、電力36.3%増、建設34.2%増等、軒並み大幅に増加しています。コン・ヴィボル税務総局長は、この増加の主要因をカンボジア税務総局、税務署職員の徴税努力の改善によるものと分析していますが、好調な経済を背景とした好調な企業業績もその一因と見られます。
 なお、2013年12月の税収は、前年同月比5.8%増の8120万ドル(約836億円)でした。


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海底光ケーブルの建設遅れる

2014年01月14日 | 経済
 カンボジアとアジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)を結ぶ海底光ケーブルの建設が遅れています。本事業の出資者であるカンボジア最大手のブラウザーのEzecomによりますと、当初は今年中の完成を見込んでいましたが、早くとも2015年第1四半期にずれ込む模様です。海底ケーブルは、シアヌークビルとマレーシアのクアンタンを結び、マレーシア側でAAGに接続される予定です。建設工事の入札が遅れたことが理由と考えられますが、2014年3月にはシアヌークビルのランディングステーションを始め、海底ケーブルの建設工事が開始される見込みです。
 カンボジアの通信セクターは、途上国の技術ジャンプの好例で、ほとんどのシステムが光ケーブルとワイヤレスで構成されており、世界でも最も通信、インターネット料金が安くなっています。海底ケーブルの完成により、更に早くて安価な接続が可能になるものと見られており、カンボジアのIT産業の振興にも役立つものと期待されます。


ブログ「カンボジア経済」2013年7月4日「海底光ファイバーケーブル建設へ」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/9bacd29434bd04fbaf3468f7780e133c

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ワタミ カンボジア進出 イオンで6月に開店へ

2014年01月13日 | 経済
 居酒屋大手のワタミがカンボジアに進出します。6月にプノンペンに開業予定のイオングループのショッピングセンターに和食レストラン「和民」の1号店を開くとしています。子会社のワタミインターナショナルと弁当宅配のデリズが、カンボジアで店舗運営を担う共同出資会社を設立する予定です。資本金は50万ドル(約5千万円)で、ワタミが40%、デリズが60%を出資します。1号店は「イオンモールプノンペン」に開き、店舗面積は約280平方メートル、客席数は142の計画です。メニューは刺し身やすし、天ぷらなどの日本食が中心で、客単価は1200円前後を想定しているとのことです。さらに3店程度を開く計画です。
 ワタミは中国、香港、台湾のほか、シンガポール、マレーシア、フィリピン、韓国に計約100店を展開しています。2014年3月期の海外の外食売上高は前期比45%増の128億円を見込んでいます。日本とは異なり、アジア各国では富裕層やミドルクラスを取り込む店づくりとなっています。
 日本の大手外食チェーンの進出は、カンボジア経済にとっても明るいニュースです。


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日本のケーキ屋さん ふわり

2014年01月12日 | 生活環境
 プノンペン南部に日本のケーキ屋さん「ふわり」がオープンしました。外装、内装ともに、素晴らしい出来栄えで、これまでのプノンペンのお店とは一線を画すといっても良いかもしれません。渋めのインテリアに、赤いクッションの小上がりもあり、雰囲気を醸し出しています。メニューは、シュークリーム3000リエル(約80円)の他、各種ケーキが揃っています。クリスマスの時は大忙しの様子でした。私は、カフェで、シュークリームとミルクレープを食べてみました。この値段でしたら、ビジネス用の手土産にもちょうど手頃です。
 お薦めです。ぜひお試しください。

ふわり
No. 79B, St. 63
023 655 5989
https://www.facebook.com/pages/Fuwari-japanese-style-cake-shop-and-cafe/473245459457008?ref=stream

落ち着いたインテリアはセンスを感じさせます。


赤いクッションが可愛い小上がり。落ち着きます。


シュークリームとミルクレープ。


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毎日美味しい和食ランチを ニョニュム ギャラリーカフェ

2014年01月11日 | 生活環境
 ニョニュムショップ・ギャラリーカフェではセンスの良い和食ランチを火曜日と木曜日に提供してこられましたが、1月6日から毎日食べられようになりました。おむすびと酢の物、お漬物、美味しいお味噌汁のセットが、3ドルで味わえます。更に、日替わりのおかずが3種類、3000リエル~1ドルで追加できます。おにぎりも2000リエルで追加できます。私が食べたメニューは、セットと「鶏ハム」(写真上)でした。食器は、コンポンチュナン焼きで、落ち着いたセンスの良さを感じさせてくれます。
 お薦めです。ぜひお試しください。

NyoNyum Gallery Café
#4, St.432
023 726 214


ブログ「カンボジア経済」2013年11月2日「お洒落な和食ランチ ニョニュム ギャラリーカフェ」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/c97f54dcf523503c51e379cef6f0d6b5


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野党のデモ 一段落か

2014年01月10日 | 経済
 12月中旬から始まった野党・救国党のデモは、12月25日ごろから賃上げを求める労組も加わって大規模化、長期化してきましたが、暴徒化したデモ隊の一部に政府側が発砲して5名の死者と多数の負傷者を出す最悪の惨事にまで至りました。犠牲者の方々のご冥福を祈ります。なお、この強硬策について、ニューズウィーク誌は、韓国大使館が韓国企業のためにカンボジア政府・軍に強く働きかけを行ったことが契機となったと報道しています。また、1月4日には、民主広場の救国党デモの本拠地も政府側により強制排除されました。プノンペン市は、この日以降のデモを認めないとし、救国党側も混乱を避けるため、この日以降のデモを見送っています。なお、今週は、プノンペン市内は全く平穏な状況で、一般市民にも安堵の表情が見られます。
 賃上げについては、労組側の大規模デモ、ストライキに対し、最低賃金の引き上げ(当初案は4月から95ドル。12月31日に2月から100ドルに積み増す改定案。)を提示しましたが、これを不満とする労組の過激行動等もあり、雇用者側(GMAC)は、ロックアウト(工場閉鎖)で対抗しました。また、政府側も硬軟両用で、最低賃金引き上げを打ち出す一方で、強硬策に出ました。
 日本の労働運動史を振り返りますと、労組の結成、運動の広がり・高揚を経て、運動の長期化と過激化による大衆支持の喪失、労組内部での穏健派と強硬派の路線対立から分裂、強硬派の一部の過激化による自滅、穏健派と雇用側による賃上げルールの確立と実績の積み上げ、労働運動の希薄化、労組の組織率の低下と地盤沈下といった流れでした。
 カンボジアの労働運動がこれと同じ道をたどるかはこれからですが、救国党の無茶な要求への固執により、支持基盤の中核であった都市中間層の支持が剥落しつつあるように見られます。また、動員した農村部貧困層も運動の長期化と政府の強硬策により運動から離れつつあるように見えます。1月6日以降、80%以上の労働者は工場に戻り、多くの工場が生産を再開している模様です。
 救国党の大規模デモ戦略は曲がり角に来ているものと見られますが、与党と野党の対話はなかなか実現しておらず、今後も紆余曲折があるものと見られています。双方が対話を通じて譲歩しつつ、国会の正常化と安定的な労使関係の確立が図られることが期待されます。



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水産物が好調

2014年01月09日 | 経済
 2013年の水産物の水揚高は10%ほど増加して、73万トンに達しました。内訳は、鮮魚55万トン、貝類10万トン、その他8万トンとなっています。国内での生産に加えて、ホテルや高級レストラン向けの輸入も2万トン程度となっています。2013年の漁獲高の向上の理由としては、降雨量が多かったことと、それに伴って水位が高まったことと分析されています。なお、非登録漁業者による、不正規な漁も後を絶たないと言われています。


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縫製品の輸出好調 22%増

2014年01月08日 | 経済
 商業省の発表によりますと、2013年1月~11月の縫製品の輸出は好調が続き、対前年同期比22%増の50.7億ドル(約5270億円)に達しました。欧米向けが好調であったことに加え、日本や韓国向けも増加しています。アメリカ向けは9%増の19.6億ドル(約2040億円)、ヨーロッパ向けは33%増の18.1億ドル(約1880億円)、日本や韓国を含むその他国向けは31%増となっています。
 アメリカやEU諸国の経済状態の回復による需要増が背景にあるものと見られています。また、中国等の近隣諸国のコストアップにより、カンボジアへの発注が増えたとの見方もあります。
 11月まででも131件のストライキが報告されていますが、12月中旬以降の大規模ストライキの影響は、これから出てくるものと見られます。労使関係の早期の正常化が望まれます。


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カンボジアの沿海部も観光客に人気

2014年01月07日 | 経済
 カンボジアの観光地といえば、世界遺産のアンコールワットがメインですが、コッコン、シアヌークビル、カンポット、ケップ等の沿海部各州のビーチも人気が出てきました。2013年の沿海部への観光客の総数は、初めて100万人を超えています。うちカンボジア人が前年比12%増の73万1604人、外国人は前年から42%も増加し30万2325人でした。外国人で一番多いのは中国で、ロシア、ベトナムと続きます。カンポット州のボコール高原に建設されたカジノがベトナムからの観光客の人気を集めているとのことです。また、カンポットからほど近いケップも、良い雰囲気のホテルが多く、観光客増加の波に乗っているとしています。
 観光は、カンボジア経済の重要なエンジンの一つであり、アンコールワットプラスワンとなる沿海部のビーチの好調は、経済全体にとっても喜ばしいニュースです。
(写真は、シアヌークビル)

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2013年11月の物価上昇率

2014年01月06日 | 経済
 国家統計庁から発表された2013年11月の物価上昇率(対前年同月比)は、4.1%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年5月以降、安定的に推移しています(2011年9月6.7%、10月5.2%、11月5.7%、12月4.9%、2012年1月5.8%、2月5.4%、3月5.4%、4月4.8%、5月2.2%、6月1.8%、7月1.3%、8月2.2%、9月1.4%、10月1.2%、11月1.4%、12月2.5%、2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%)。なお、9月と比べると10月は0.3%の上昇でした。
 中国等の新興国の経済状況のスローダウン等から、国際市況での一次産品価格は安定してきています。ニューヨークの原油価格(WTI)も100ドル/バレルを切り、90ドル台となっています。この状況を受けて、プノンペンでもガソリン価格は安定してきており、11月は9月・10月と同じ5163リエル/リットルとなっています。また、ディーゼルも9月・10月と同じ5053リエル/リットルとなっています。(写真はプノンペン市内のガソリンスタンド。1月5日撮影)
 国際機関は、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2013年の物価上昇率について、国際通貨基金(IMF)は2.9%、アジア開発銀行は2.5%、世界銀行は5.0%と予測しています。


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カンボジア日本人会会報誌「にほんじんかい」第65号

2014年01月05日 | 社会・風土
 カンボジア日本人会では、会報誌「にほんじんかい」を発行されています。このほど、その第65号(2013年12月号)が発行されました。内容は、日本人会の様々な活動(今回は10月20日に開催された第9回カンボジア日本人会盆踊り大会の特集です)の紹介、カンボジア事情(アンコール日本人会、カンボジア医療、月刊カナモリ等)、エッセイ等です。また、日本大使館からの詳細な安全情報も掲載されています。
 日本人会に加入されますと、原則年4回ご自宅に届きます。様々な情報も得られますし、楽しい記事も満載です。

カンボジア日本人会ホームページ
http://www.jacam.cc/



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カンボジアのお正月2014

2014年01月04日 | 生活環境
 カンボジアにはお正月が3回あると言われています、1月1日はインターナショナルニューイヤーと言われます。1月末の旧正月も華僑系の人たちを中心に大いに祝うので、中華正月とも言われます。最大のお祭りは4月中旬のクメール正月です。このときは、プノンペンに働きに出てきている人たちも皆故郷に戻ってお祝いします。
 1月1日はカンボジアでも祝日ですが、1日だけのお休みです。ただ、12月31日のカウントダウンパーティはカンボジアでも盛り上がりを見せてきています。
 元旦も営業している小料理屋「縁」で、お節料理(写真)とお雑煮や筑前煮を楽しみました。プノンペンでも日本のお正月が楽しめるようになって、ちょっと嬉しいお正月です。


お雑煮と筑前煮。美味しかったです。(写真が良くなくて恐縮です)



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中国電力 カンボジアの電力マスタープラン改定を受注

2014年01月03日 | 経済
 日本の中国電力は12月26日、カンボジア電力公社(EDC)から、カンボジアの電力マスタープラン改定に関するコンサルティング業務を受注したと発表しました。カンボジアでは、分散型の小規模ディーゼル発電が主体であるため、電力供給が脆弱な状況にあります。現在、水力発電事業等が展開されていますが、急激な経済発展による電力需要の増加や乾季の水力発電量減少により、将来的な電力不足が懸念されています。そこで、カンボジア政府は、電力マスタープラン改定委員会を設置して,改定作業を進めたいとしています。
 中国電力は、今後の電力需要想定や電源開発計画・送変電計画の作成をサポートします。一国の電力供給計画全体のコンサルティングを中国電力が単独で手掛けるのは初めてで、海外でのコンサル事業としても最大規模の受注になるとのことです。
 カンボジアの電力セクターでは、中国、韓国、ベトナム等により電力開発が実施されており、日本のプレゼンスは限定されていたこともあり、電力セクター全体を見渡すマスタープラン策定を日本の電力会社が行うこととなった意義は大きいものがあります。

中国電力の新聞発表
http://www.energia.co.jp/press/13/p131226-1.html

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