カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

2016年1~5月の税収好調

2016年06月17日 | 経済
 カンボジア経済財政省税務総局の発表によりますと、2016年1~5月の税務総局担当の税収は、前年同期比21.6%増の7億820万ドル(約751億円)に達しました。内訳は、法人所得税20%、給与税32.1%、付加価値税10.9%、特別税20.2%等となっています。税務総局では、引き続き徴税努力を強化して、今年度予算以上の税収を達成したいとしています。
 また、経済財政省関税消費税総局によりますと、関税消費税総局担当の税収が対前年同期比22%増の7億6300万ドル(約809億円)に達しました。これは、今年度予算の46%に当たり、引き続き徴税強化によって、予算以上の税収を確保したいとしています。
(写真は、関税消費税総局本部)


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縫製業のGTI 第1四半期の純利益急増

2016年06月16日 | 経済
 6月9日、縫製業のグランドツイン・インターナショナル社(GTI)は、2016年度第1四半期財務報告書を開示しました。GTI社は、カンボジア証券取引所に上場しています。売上高は、前年同期の590億2698万リエル(約1471万ドル)から14.9%増の678億1393万リエル(約1693万ドル)となりました。純利益は、前年同期の25億2059万リエル(約63万ドル)から約2.6倍の64億7697万リエル(約162万ドル)に急増しました。GTI社の純利益は、2014年の340万ドルから2015年には約100万ドルに急減していましたが、今年第1四半期で大きく転換しました。この発表を受けて、株価も、発表前の3720リエルから4180リエル(6月13日現在)まで上昇しています。
 賃金上昇や世界経済の不透明化の影響を受けていると見られるカンボジアの縫製業ですが、売上、利益とも順調な数字が発表されたところを見ると、引き続き順調な状況が続くものと見られます。

カンボジア証券取引所のサイト
http://www.csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=300#.V1k6fhKX83w


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米国務省次官 カンボジア来訪 二国間投資協定に意欲

2016年06月15日 | 経済
 米国国務省のキャサリン・ノベリ経済成長・エネルギー・環境担当次官は、6月8日~10日にカンボジアを訪問し、カンボジア開発評議会のソクチェンダ・ソピア大臣、商業省のケム・シタン大臣代行と面談しました。また、Prey Lang自然保護区を訪問して、野生動物の不正取引や材木の違法伐採等を防止する活動を視察しました。女性起業家との会合にも参加しました。カンボジア経済の多様化、イノベーション等に必要な政策・組織・パートナーシップ等について討議するパネルディスカッションにも参加しました。その後、シェムリアップに移動し、米国が修復の支援を行っているプノンバケン等のアンコール遺跡を視察したとのことです。
 キャサリン・ノベリ次官は、本年2月に訪米したスン・チャントル商業大臣(当時)と、二国間投資協定について協議しており、今回の訪問でも投資協定締結に向けて討議を行ったものと見られます。また、同次官は、「カンボジアは開放的な経済体制であり、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加も容易である。」と述べたとのことです。また、最近の政治情勢について、「政治情勢は経済と密接な関係にあり、カンボジアの政権の様々な行動を投資家は注視しており、投資判断に大きな影響を与える。」と述べました。

在カンボジア米国大使館のサイト(英文です)
https://kh.usembassy.gov/secretary-state-catherine-novelli-visit-cambodia/

ブログ「カンボジア経済」3月2日「カンボジア 米国と二国間投資協定締結に向けて」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/ae88817510ef4421dca52ed4cce697bd


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ASEAN+3緊急米備蓄(APTERR)第4回理事会

2016年06月14日 | 経済
 5月5日・6日に、カンボジア・シェムリアップにて「ASEAN+3緊急米備蓄(APTERR)第4回理事会」が開催されたと、外務省(ASEAN日本政府代表部)は5月31日に発表しました。
 この制度(通称アプター)は、ASEAN加盟国10か国、日本、中国及び韓国における食料安全保障の強化と貧困の撲滅を目的とし、大規模災害等の緊急時に備えるものです。APTERRは、現物(現金)備蓄と申告備蓄から構成され、APTERR協定の加盟国は、一定量の申告(イヤマーク)を行う義務があります。現物(現金)備蓄は、緊急時の初期対応として放出されます。備蓄期間経過後は貧困緩和に活用されることとなっています。申告備蓄は、加盟国が保有する在庫のうち、緊急時に放出可能として申告されたものです。これまでに、現物(現金)備蓄の枠組みによりASEAN 6か国(フィリピ ン、ラオス、インドネシア、タイ、ミャンマー及びカンボジア)に対し、 約3千㌧(約2百万ドル相当)の緊急支援を実施してきた実績があります。
 今回の第4回理事会においては、日本の支援によるカンボジア及びフィリピンにおける現物備蓄事業(Tier3)の実施報告が行われました。また、日本は、2016年も協定に基づく義務的拠出に加えて、現物備蓄事業(Tier3)を引き続き行うことを表明しました。
(写真は外務省の発表より)

外務省(ASEAN日本政府代表部)の新聞発表
http://www.asean.emb-japan.go.jp/release/2016/release16_05j.html

農林水産省のサイト
http://www.maff.go.jp/j/seisan/boueki/higasi_asia/


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年06月13日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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2016年4月の物価上昇率

2016年06月13日 | 経済
 国家統計庁から発表された2016年4月の物価上昇率(対前年同月比)は、2.8%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2013年後半から若干の上昇が続いた後、2014年後半から下降し、2015年終盤から若干の上昇に転じています(2011年9月6.7%、10月5.2%、11月5.7%、12月4.9%、2012年1月5.8%、2月5.4%、3月5.4%、4月4.8%、5月2.2%、6月1.8%、7月1.3%、8月2.2%、9月1.4%、10月1.2%、11月1.4%、12月2.5%、2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7%、2014年1月4.5%、2月4.3%、3月5.0%、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9%、7月4.3%、8月4.1%、9月3.6%、10月2.9%、11月2.4%、12月1.1%、2015年1月0.4%、2月1.6%、3月1.1%、4月1.2%、5月1.0%、6月0.7%、7月0.8%、8月1.0%、9月0.9%、10月1.3%、11月1.9%、12月2.8%、2016年1月3.1%、2月2.3%、3月2.0%)。なお、3月と比べると4月は1.4%の上昇でした。
 ガソリン価格は、政府による価格メカニズム導入の効果もあって、3月の3208リエル/リットルから変わらず、4月も3208リエル/リットルでした。ディーゼルも、3月の3084リエル/リットから変わらず、4月も3084リエル/リットルでした。しかし、2016年1月には1バレル20ドル台まで下落した国際石油価格(ニューヨーク市場のWTI)も値上がり傾向に転じており、2016年5月には50ドル近くまで値を戻しています。カンボジアのガソリン価格も、この国際価格の上昇を受けて5月以降値上がりに転じるものと予想されます。
 国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。2016年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.5%、世界銀行は3.0%、国際通貨基金(IMF)は2.1%と予測しています。
(写真はプノンペン市内のガソリンスタンド。4月9日撮影)


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サッカーの本田選手 カンボジア訪問 サッカー学校開設へ

2016年06月12日 | 社会・風土
 6月9日、カンボジアを訪問中のサッカー日本代表の本田圭佑選手(ACミラン)は、プノンペンで記者会見し、カンボジアにサッカー学校を開設する意向を発表しました。カンボジア・サッカー連盟幹部とも面会し、4~18歳を対象としたサッカー学校を開き、将来的に国際大会で活躍できる選手を育成したいとの考えを示しました。
 本田選手は、ワールドカップ予選で昨年11月にプノンペンを訪問しており、この時からカンボジアに興味を持ったとのことです。また、カンボジアの選手について、どんどん良くなってきているが、課題も多いと感じていると述べました。サッカー学校については、今後調査等を行ったうえで詳細を決定したいとしています。
 今回の訪問でも、気さくな本田選手は、多くのファンとのツーショットに応じて下さり、フェイスブックは本田選手との写真が数多く掲載されていました。
 本田選手のサッカー学校は、カンボジアの多くの若者に、本当の意味での夢を与えてくれるものと思います。このように本当に生きた形で支援をしていただくことは、大変ありがたいことと思います。本田選手の活動を高く評価し、感謝したいと思います。


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夢の切符 ジャパンレイルパス

2016年06月11日 | 経済
 日本に一時帰国するのに合わせて、鉄道ファンにとって夢の切符「ジャパンレイルパス」を初めて購入することに成功しました。西村さんのサイト「Office Seishiron」の記事に則って購入しました。このジャパンレイルパスは、日本全国のJRに乗り放題のパスですが、原則として外国人しか購入できません。日本人でも、海外永住者は購入することができるのですが、かなり厳しい条件が付いています。今回は、在カンボジア日本大使館で在留証明書(5年以上)を発行していただき、カンボジアの運転免許証も提示して、購入・引換することができました。
 ジャパンレイルパスはいろいろな種類がありますが、今回購入したのは、7日間有効、グリーン車も乗り放題で354ドルでした(普通車だと265ドル)。クロマーツアーズでまず引換券を購入しました。成田空港に着いたら、みどりの窓口でパスに交換してもらい、座席指定を取りました。
 今回は7日間で、京都(鉄道博物館)、金沢(北陸新幹線往復)、鎌倉(普通列車グリーン)、函館(北海道新幹線往復)、会津(SL撮影)を回り、単純計算では運賃・料金合計で16万円分、距離4160kmほどを乗りつぶしました。新幹線のグリーン車はあまり乗ったことがなかったのでとても新鮮に感じました。各線の駅弁も堪能しました。
 なお、購入には厳しい条件がありますので、詳細はクロマーツアーズ等にご確認ください。鉄道ファンには本当にうれしい切符です。条件が合う方は、ぜひお試しください。

Office Seishiron
http://seishiron.com/japan-rail-pass1/


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日経 アジアの未来 カンボジアからはスン・チャントル大臣が参加

2016年06月10日 | 経済
 5月30日・31日に東京で日本経済新聞社主催の国際交流会議「アジアの未来」が開催され、カンボジアからは、スン・チャントル公共事業・運輸大臣が参加しました。
 スン・チャントル大臣は「国内外のインフラ整備需要は旺盛。あらゆる資本の参加を歓迎する」とし、中国主導で発足したアジアインフラ投資銀行(AIIB)の役割に期待を寄せています。AIIBからの投融資の受け入れ先候補は「東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)の成功に不可欠」として隣国のタイ、ベトナムと結ぶ高速道路を挙げました。
 カンボジア国内でも「空港や高速道路、鉄道など、構想中のプロジェクトは多い」と説明し、首都プノンペンから約180キロ離れた沿岸部のシアヌークビルへ向かう高速道路や、世界遺産アンコールワットがあるシェムリアップへの鉄道の建設を挙げたとのことです。「観光客の利便性を上げ、近隣国と比べて割高な輸送コストも削減する」と説明しました。
 2015年末に発足したAECについては「関税だけでなく、非関税障壁をなくすのが重要」と指摘し、「早ければ年内にもベトナム、タイと通関サービスの窓口一本化を実現させ、通関時間を短縮する」と述べました。また、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)について「東アジアのコミュニティーが協力することによってのみ、私たちは成長できる。RCEP、これこそがその目標を達成するのに最高に重要になる」と強調しました。

日本経済新聞社のサイト
http://www.nikkei.com/paper/article/?n_cid=kobetsu&ng=DGKKZO02994240R30C16A5FF1000



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カンボジア・シンガポール二重課税防止協定

2016年06月09日 | 経済
 5月20日、カンボジアはシンガポールと二重課税防止条約に調印しました。カンボジアが他国と二重課税防止条約を締結するのは初めてのこととなります。調印は、シンガポールにて、カンボジア財務経済省のオウン・ポン・モニロット上級大臣とシンガポールのインドラニー・ラジャ上級国務相(法務担当)の間で行われました。なお、条約発効には今後両国での批准手続きが必要です。
 二重課税防止条約は、締結国間での二重課税の防止、租税回避脱税の予防のための条約ですが、海外投資や利益送金等への課税の明確化等によって、締結国間の投資・経済交流促進等にも大きな役割を果たすことが期待されます。今回の条約では、シンガポールに親会社・本社や大きな取引先がある場合、税務リスクの低減や、実際の課税額の減少等の効果が期待されます。具体的には、シンガポール向けの配当・利子・ロイヤリティ等への源泉徴収税がこれまでの14%から10%に低減する等の直接的な効果もあるものと見られます。
 日本は、55カ国・地域との間に効力を有する条約を締結していますが、カンボジアと日本との間で二重課税防止条約が締結されるまでには、まだ時間を要するものと見られています。

カンボジア・シンガポール二重課税防止協定(英文です)
https://www.iras.gov.sg/irashome/uploadedFiles/IRASHome/Quick_Links/Singapore-Cambodia%20DTA%20(Not%20in%20force)%20(20%20May%202016).pdf


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カンボジアの最新の政治経済・事情セミナー

2016年06月08日 | 経済
 5月31日、東京のアセアンホールにて、日本アセアンセンター主催の「カンボジアにおける最新の政治・経済事情セミナー」が開催されました。例年通り、参加申し込みが多かったため、午前、午後の2回実施されました。会場には、様々な業種の方々が合計225名集まりました。
 カンボジアは、南部経済回廊を活用して国際的サプライチェーンに組み込まれ、自動車や電気機器の部品の製造拠点として存在感を増してきています。また、2014年にはイオンも開店し、更に日系外食大手の進出も目立ってきています。そのようなカンボジアの最新の政治・経済事情、日系進出企業の企業戦略について、カンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストの鈴木博が解説しました。具体的には、政治情勢、経済状況、投資環境、投資のメリット・デメリット、進出企業の企業戦略等について、説明しました。質疑応答でも、政治状況や日系企業の進出状況等について、熱心な質問が多数寄せられました。
 円安や賃金上昇で、カンボジアへの投資は一段落しているようにも見えますが、引き続き多くの方々がカンボジア投資に熱心な興味を持っていることが明らかになりました。
(写真は日本アセアンセンター提供)

日本アセアンセンターのサイト
http://www.asean.or.jp/ja/invest-info/eventinfo-2016-04/


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カンボジアのマイクロファイナンス 2015年も順調に成長

2016年06月07日 | 経済
 カンボジアでは、小口金融を行うマイクロファイナンスも重要な役割を果たしています。マイクロファイナンス機関も中央銀行の監督を受けています。カンボジアには、中央銀行認可のマイクロファイナンス機関が、2015年末現在58機関あり、このうち8機関は一般からの預金受入れを認可されています。
 カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)が発行した銀行監督報告書によりますと、2015年もマイクロファイナンスセクターは急速に拡大しました。2015年末の総資産は、前年比48.0%増の14兆6259億リエル(約36.1億ドル:約3865億円)に達しました。2015年末の貸付残高は、前年比49.9%増の12兆2444億リエル(約30.2億ドル:約3235億円)となりました。預金残高も、前年比47.3%増の5兆3009億リエル(約13.1億ドル:約1400億円)となっています。純利益も順調で、2014年の3632億リエル(約8913万ドル:約95億円)から48.1%増の5378億リエル(約1億3279万ドル:約142億円)となっています。総資本利益率(ROA)は3.86%、株主資本利益率(ROE)は18.76%と大変高くなっています。
 貸付先をセクター別シェアで見ると、農業35.2%、個人向け26.2%、商業19.4%等となっています。マイクロファイナンスはこれまで農村部での農業向けや小規模商店向けの小口金融が中心でしたが、近年では都市部でのオートバイやスマートフォン購入のための消費者金融も伸びてきています。
 2015年末の不良債権比率は、0.77%(2014年末0.59%)と、大変低いレベルとなっています。しかし、農村部では、マイクロファイナンス機関への返済ができなくなると、土地を失う等、大変厳しい状況となることもあり、複数の機関から借り入れを行う重債務者を防ぐことも重要です。このため、カンボジア信用機構(CBC)が設立され、法人・個人の借入状況、信用情報等を各機関に提供しています。

カンボジア中央銀行のサイト(英文です)
http://www.nbc.org.kh/download_files/supervision/sup_an_rep_eng/AnnualReport-2015_ENG.pdf



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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2016年06月06日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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プノンペン経済特区社が上場 株価は大きな動きなし

2016年06月06日 | 経済
 5月30日、新規株式公開(IPO)手続きを進めていたプノンペン経済特区社(PPSEZ)は、カンボジア証券取引所に上場を果たしました。初値は公募価格(2860リエル)より4.2%高い2980リエルをつけましたが、初日の終値は公募価格とほぼ同じ2890リエルとなりました。初日の出来高は2万4048株、1万7550ドル(約193万円)となりました。株価は、2日目以降はあまり動かず、6月3日現在、公募価格と同額の2860リエルとなっています。プノンペン経済特区社では、今回のIPOで調達した資金の一部をタイ国境のポイペトに建設中の新SEZの整備に充当したいとしています。
 これまで株価・出来高共に低迷が続いてきたカンボジア証券取引所ですが、4社目の上場を迎え、今後の取引活発化が大いに期待されます。
(写真はPPSEZの新聞発表より)

SBIホールディングスの新聞発表
http://www.sbigroup.co.jp/news/2016/0530_10309.html

プノンペン経済特区社の新聞発表(英文です)
http://www.ppsez.com/ja/news/publication/235-phnom-penh-sez-listed-on-the-cambodian-stock-exchange.html



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プノンペンで日系のイタリアン PIZZERIA matteo

2016年06月05日 | 生活環境
 プノンペン南部、絆ストリートの南側に、日系のイタリアンレストラン「PIZZERIA matteo」が開店しました。銀座にもお店をお持ちで、今回カンボジアが海外初展開となるとのことです。元はクメール料理店だった一軒家を活用して、落ち着いた雰囲気を出しています。2階には個室もあり、ゆっくりと食事を楽しむことができます。メニューは、正統派イタリアンですが、一手間かけた美味しさを味わうことができます。パスタやピザも美味しいですし、チーズたっぷりのリゾットやラムチョップもあります。ワインもリーズナブルな価格で揃っているので、助かります。日本人の方もいて、サービスも抜群です。ランチセットもお得感があります。在住の女性陣にもファンが多いようです。お勧めです。お試しください。

PIZZERIA matteo
No.21, St. 466
070 370 672
https://www.facebook.com/pizzeriamatteopp/

好物のムール貝・アサリ等の前菜。ワインのつまみに最適です。


大きなチーズの中で最後の仕上げをしてくれるリゾット。チーズ感が最高です。



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