カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

第10回日本・メコン地域諸国首脳会議

2018年10月18日 | 経済
 10月9日、東京において第10回日本・メコン地域諸国首脳会議(日メコン首脳会議)が開催されました。会議には、安倍晋三内閣総理大臣(議長)、フン・セン首相、トンルン・シースリット・ラオス人民民主共和国首相、アウン・サン・スー・チー・ミャンマー国家最高顧問兼外務大臣、プラユット・ジャンオーチャー・タイ王国首相、グエン・スアン・フック・ベトナム社会主義共和国首相が参加しました。
 会議では、今後の日メコン協力の指針「東京戦略2018」、「SDGsを推進するための日メコン協力プロジェクト」、「自由で開かれたインド太平洋を実現するための我が国の政策との相乗効果が期待される日メコン協力」及び「ACMECSマスタープランに関連した日本の現在進行中及び可能性のある協力プロジェクト」が採択されました。
 「東京戦略2018」における新たな協力の三本柱は、生きた連結性、人を中心とした社会、グリーン・メコンの実現としています。また、「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現、自由で開かれたインド太平洋の実現、メコン諸国自身の経済協力枠組みであるアクメクス(ACMECS)との連携という3つの具体的な目標を持って推進していくことで合意しました。
 この他、南シナ海情勢や北朝鮮問題についても討議され、特に安倍総理大臣から拉致問題の早期解決に向け改めて理解と協力を求め、各国首脳の支持を得たとのことです。
(写真は、新聞発表より)

外務省の新聞発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/page4_004407.html


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カンボジアに円借款 36億円を灌漑事業に

2018年10月17日 | 経済
 10月8日、安倍晋三内閣総理大臣とフン・セン首相との会談において、「トンレサップ西部流域灌漑施設改修計画(第二期)」の円借款の供与(供与限度額35億9900万円)に関する事前通報が行われました。
 カンボジアでは、労働人口の27%が農業に従事し、農業はGDPの23%を占め、貧困人口の大部分が居住する地方農村部の主要生計手段となっています。トンレサップ湖周辺地域は、年間降水量が多く、高い水資源ポテンシャルを有していますが、十分に機能していないものが多く、天水依存型の営農となっており、生産性が低く、灌漑施設の復旧・改善が喫緊の課題となっています。本事業では、トンレサップ湖西部の3州6地区の農村部貧困地域において、灌漑排水施設の改修・整備、農民水利組合の設立・強化及び営農指導を行うことにより、対象地区の灌漑面積が約20倍、米の生産高は約3倍となり、この地区の農民の生計向上に寄与することが期待されるとしています。
 なお、トンレサップ西部流域灌漑施設の改修については、2011年に約43億円を限度とする円借款を供与済ですが、その後の大幅な為替変動などにより工事費が増大したため、追加的に必要となった資金を供与することとしたものです。借款の条件は、金利0.01%/年、償還期間40年(10年の据置期間を含む。)という大変譲許的なものです。

外務省の新聞発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006561.html

ブログ「カンボジア経済」2011年8月25日「灌漑事業に円借款43億円 日本政府が支援」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/25ff4114ba0dc55931f145e0ea7c3d9a


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日・カンボジア首脳会談

2018年10月16日 | 経済
 10月8日、安倍晋三内閣総理大臣は、第10回日メコン首脳会議への出席のため訪日中のフン・セン首相と首脳会談を実施しました。会談には河野太郎外務大臣、西村康稔内閣官房副長官、野上浩太郎内閣官房副長官、薗浦健太郎総理大臣補佐官他が同席しました。
 会談では、安倍総理大臣とフン・セン首相は、両国の外交関係樹立65周年に言及しました。また、フン・セン首相は、昨今の日本における自然災害にお見舞いの意を表した上で、今回の訪日を通じて両国関係及び日メコン関係の更なる強化を図りたいと述べました。また、フン・セン首相は、自由で開かれたインド太平洋戦略に対し改めて支持を表明しました。
 安倍総理大臣は、日本は、カンボジアの民主的発展の道のりを共に歩んできたとし、これからもしっかりと民主化を進め、国の統治を行い、国を豊かにしてほしいと述べ、日本はガバナンス支援を拡充するとし、カンボジアの様々な政党の若手政治家や選管幹部を招へいし、日本の民主プロセスを参考にしてもらう考えを伝えました。また、司法プロセスの透明性や公正性の強化を支援する考えも述べました。これに対し、フン・セン首相から、選挙支援を含む日本の協力に対して謝意を示すとともに、民主的な国の発展を進めていく考えを述べました。
 なお、北朝鮮や南シナ海をはじめとする地域・国際場裡における喫緊の課題についても意見交換を行ったとのことです。特に、拉致問題の早期解決に向け、改めてフン・セン首相から支持が表明されました。
(写真は、新聞発表より)

外務省の新聞発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/page4_004402.html


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年10月15日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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EU カンボジアへの特恵関税 再検討手続に着手か

2018年10月15日 | 経済
 新聞報道によりますと、10月5日、カンボジアの野党弾圧、ミャンマーでのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ迫害を受け、欧州連合(EU)のマルムストローム欧州委員(通商担当)が両国産品輸入の際の特恵関税優遇措置(EBA)の停止を検討していると明らかにしたとのことです。カンボジア側に同日、停止に向けた手続きに着手したと伝達したとしています。マルムストローム氏は記者会見で「われわれの貿易政策は(人権尊重や民主主義などの)価値観が基本にある。(価値観が)ひどく侵害された時は行動しなければならない」と述べました。
 EUは、今年に入って外相理事会やカンボジアとの合同委員会で、最大野党の救国党党首の拘束や救国党解党命令等、カンボジアの強権的対応への懸念を表明し、改善が見られない場合は、カンボジアに対して認めている特恵関税制度に影響しかねないと警告していました。更に、欧州委員会(EC)及び欧州対外行動局(EEAS)の調査団は、7月5日から11日までのカンボジア滞在中の調査結果を7月12日に発表していました。EUでは、カンボジアに対して認めている特恵関税制度(EBA)に関して人権状況等が基本的な必要条件であるとしているため、調査団は、カンボジアで最近懸念されている人権や労働者の権利の状況について調査を行っていました。結果として、調査結果を今後詳細に検討して次のステップを考えるとし、更に、特恵関税制度からカンボジアを排除することは、懸念事項に対処する全ての手段が尽きた後の最後の手段であるとして、慎重に検討する意向を示していました。
 特恵関税制度については、カンボジア経済に重大な影響を与える事項であり、カンボジア経済にとって大きなリスクの一つです。7月にEUが結論を先送りしたことで、一息ついた形でしたが、今回の動きで、リスクが再燃したと言ってもよい状況となりました。今後、EUとカンボジアで粘り強い対話が継続されることが望まれます。


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バイクをモチーフにしたカッコいいカフェ Moto Café

2018年10月14日 | 生活環境
 プノンペン南西部にできたバイクをモチーフにしたカッコいいカフェ「Moto Café」です。場所は、ちょっと分かり難いのですが、中国大使館の西です。店名の「モト」は、クメール語でオートバイの意味です。スペースをゆったりと使っていて、緑に囲まれた感じがします。内装は、レトロなオートバイをモチーフにしていて、カッコいいバイクが3台飾ってあります。他にもバイク関係のグッズが並んでいます。メニューは、普通のカフェで、価格はリーズナブルです。大きなかき氷が名物ということです。なかなか良い雰囲気ですが、場所が分かりにくいためか、お客さんは地元の方が多いようです。お勧めです。お試しください。

Moto Cafe
https://web.facebook.com/coffeevintagestyle/

ホンダの単気筒GB250でしょうか。良い感じを出してます。



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カンボジア日本人会盆踊り大会2018 10月21日開催

2018年10月13日 | 経済
 10月21日に、第14回カンボジア日本人会盆踊り大会が、イオンセンソックシティ(イオン2号店)で開催されます。例年と同様、参加人数は、3000~4000人ほどが期待される大変大規模なものです。毎年、日本の方だけでなく、カンボジアの若い方々も多数参加して、大変な盛況となります。踊りは、カンボジアの伝統的な踊り、若い方々に人気のステップ、そして日本の盆踊りと、いろいろあります。プノンペン大学等では、踊りの事前の練習会も開催されています。
 会場には、日本人会の皆さんのご協力で夜店もいろいろ出るようです。おなじみのお店としては、「猛虎会」のお好み焼き・たこ焼き、「東海賢人会」のみそ串カツ等が楽しみです。
 詳しくは、カンボジア日本人会のサイト、フェイスブックをご参照ください。
(写真は、今年のポスター。日本人会提供。)

カンボジア日本人会
http://www.jacam.cc/
https://www.facebook.com/Jacambodia/


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イオンのカンボジア3号店出店決定

2018年10月12日 | 経済
 10月4日、イオンモールは、カンボジア3号店となる「(仮称)イオンモールカンボジア3号店」の出店を決定したと発表しました。3号店は、プノンペン都中心地から南へ約8kmに位置し、地元ディベロッパーING Holdings社が進めるプノンペン都最大級のプロジェクト「ING CITY」の中核となる施設です。プノンペン市街地から南部に延びるフンセン道路に面しており、インターナショナルスクールや多くのレジデンス・アパートメント・ヴィラ等の住宅開発が進み、今後更なる人口増加が期待できるエリアとのことです。
 イオンモールでは、「3号店では、地域の皆さまに最新トレンドを発信するとともに、日々の暮らしに豊かさや新しさを提案することで、エリアNo. 1モールをめざしています。当社は、2014年にオープンした1号店「イオンモール プノンペン」、本年5月にオープンした2号店「イオンモール セン ソック シティ」との3モール体制で、プノンペン都における「イオンモール」ブランドの確立を図って参ります。」としています。
(写真は、新聞発表より)

イオンモールの新聞発表
http://www.aeonmall.com/files/management_news/1136/pdf.pdf


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スターツ 「ホテル エミオン プノンペン」を開店

2018年10月11日 | 経済
 10月1日、スターツ ホテル(カンボジア)コーポレーションは、プノンペンに、スターツグループ初の海外自社施工・自社運営の4つ星ホテルとして「ホテル エミオン プノンペン」をオープンしたと発表しました。
 ホテルは地上19階建てで、メコン川とサップ川が合流するプノンペン中心部に位置します。全240室の客室は、主にレジャーや短期出張に適した「スタジオタイプ」と長期滞在向けの「1~3ベッドルームタイプ」で構成され、全室にキッチン、洗い場付きバスルーム、独立型トイレ、ウォシュレットを完備しています。長期滞在者向けに、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機・乾燥機(スタジオタイプは各フロアに設置)を標準装備するなど、サービスも充実しています。最上階には目の前にリバービューを望む朝食レストランを配置しています。リゾート気分を満喫できるバーを併設したインフィニティプールやフィットネスジム、キッズルームなどの施設もあります。
 同社では、「プノンペンでも、日本国内で培った運営経験を活かし、お客様に質の高いホスピタリティーを提供してまいります。」としています。
(写真は新聞発表より)

スターツの新聞発表
https://www.starts.co.jp/pressrelease/pressDetail.php?pressID=6195


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国立国際医療研究センターとカンボジア国立健康科学大学 協力協定

2018年10月10日 | 経済
 9月18日に国立研究開発法人国立国際医療研究センター(NCGM)は、カンボジア国立健康科学大学(UHS)との間で、カンボジア病理人材育成のための協力に関する協定を締結し、覚書受け渡し式典を行ったと発表しました。
 近年、カンボジアでは疾病構造の変化と、医療技術の進歩により、より質の高い診断を求めるために病理診断に対する需要が高まってきました。しかし、カンボジアの病理の現状として病理医は現役でわずか4名、病理検査の可能な公立病院は3施設しかありません。病理技師は15名程度いますが、技師学校では病理を学ぶ機会がなく、職場で仕事を覚えている現状です。大学側としても、国内で教育を行うための教員の人材不足に悩まされています。そこで、2017年より医療技術等国際展開推進事業を活用して「カンボジア病理人材育成・体制整備事業」が開始され、病理専門医と技師の技術指導や講義、本邦研修などを行い、カンボジア病理のシステム強化が実施されてきました。今後はこの覚書を通じて、カンボジア病理レジデントコースの講義の一部と日本での研修が病理専門医取得の一環となり、日本の協力が直接カンボジアの病理医の数を増やすことにつながることが期待されます。
 カンボジア側からは「病理部門の発展はカンボジアでは急務であり、人材育成のために有効な関係を築いていきたい」との要望があり、日本側からは「日本でのノウハウを生かしてより良い医療へと貢献していきたい」という意向が伝えられたとのことです。

国立国際医療研究センターの新聞発表
http://kyokuhp.ncgm.go.jp/topics/2018/20181001114641.html


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世界銀行 東アジア・大洋州地域 半期経済報告2018年秋 カンボジアは好調続く

2018年10月09日 | 経済
 10月4日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域半期経済報告(2018年秋)を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
 カンボジアの2018年の成長率についてはこれまでの予測(6.9%)から7.0%に引き上げました。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2019年6.8%(前回6.7%)、2020年6.8%(前回6.6%)と見込んでいます。輸出の増加、順調な国内消費、投資家心理の改善による外国投資の増加等がカンボジア経済の成長につながると見ています。物価上昇率は、2018年3.2%(前回と同じ)、2019年3.3%(前回3.4%)、2020年3.0%(前回3.3%)と、安定すると予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は、縫製品原料等の輸入の伸びで2018年上半期は14.3%増となったものの、好調な直接投資等で埋め合わされ総合収支は黒字を続けており、外貨準備は増加を続けており、2018年6月時点で90億ドル(輸出の6カ月分)と非常に安定的な水準です。対外債務については、引き続き「低リスク国」に分類しています。 
 今後のリスクとしては、世界での保護貿易の動き、特恵関税資格の喪失、中国経済の予想以上の落ち込みをあげています。米国の保護貿易の動きについては、カンボジアは中国からの工場のシフト等によりプラスの影響もありうるとしていますが、中国経済が落ち込むと、外国直接投資や観光に影響を与える可能性が強いと指摘しています。また、課題としては、中国の投資や支援に過度に依存しないで、国内資金を動員してインフラ拡充を進めることが必要としています。
(写真は、ビルが林立するプノンペン市内)

世界銀行の新聞発表(英文)  
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2018/10/04/east-asia-and-pacific-growth-remains-resilient-despite-heightened-global-uncertainty-world-bank-says


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年10月08日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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IMF IV条協議ミッション2018

2018年10月08日 | 経済
 国際通貨基金(IMF)は、IMF協定第IV条に基づき、毎年加盟国政府と政策協議を行うこととなっています。9月19日から10月2日まで来訪したIMF調査団とカンボジア政府との協議結果について、10月2日にIMFから発表がありました(なお、詳細なレポートは、通常2ヶ月ほどで発表されます)。
 IMFは、カンボジアの最近の高度成長と構造改革努力を高く評価しました。この努力により、所得の伸び、貧困削減、経済多様化をもたらしているとしています。
 経済予測については、2018年のGDP成長率は7.25%前後の高成長を維持すると予測しています。今後も短期的には7%前後、中期的にも6%程度の成長を続けると見ています。2018年の物価上昇率は2.5%程度に留まると予測しました。経常収支の赤字は、2018年にはGDP比10%前後となるものの、海外直接投資等により埋め合わされて、2018年末には外貨準備は96億ドル(輸入の5か月分以上)にまで拡大すると見ています。
 IMFは今回の協議で、金融リスク管理、財政健全化、包括的成長を維持するための構造改革、ガバナンス等について議論しました。金融リスクについては、民間銀行からの貸出しが伸びており、貸付の質に懸念があるものの、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)が金融機関の健全性維持のための規制を導入・拡充していることを評価しています。しかし、不動産向けの融資については、規制を検討する必要があると指摘しています。財政健全化については、歳入の伸び悩みや無償協力の減少等に備えるため、不動産税の引上げ等を検討すべきと提言しています。公的債務については、対GDP比30%程度であり、当面「低リスク国」分類が続くと評価しています。
 カンボジアの課題としては、ビジネス環境の改善、国際競争力の強化と産業多様化を挙げています。そのために、電力コストの引下げ、人造り、インフラ整備、法規制と透明性の強化が必要であると指摘しました。

IMFの新聞発表(英文です)
https://www.imf.org/en/News/Articles/2018/10/01/pr18371-imf-staff-completes-2018-article-iv-mission-to-cambodia?cid=em-COM-123-37769


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プチュンバン お寺にお参り

2018年10月07日 | 社会・風土
 プチュンバンはカンボジアのお盆です。今年は10月8日から10月10日までプチュンバンの連休です。多くの人々が田舎に帰って家族で集まるので、セントラルマーケット近くのミニバス乗り場も稼ぎ時で、お土産を抱えて地方に戻る人たちで賑わいます。一方、プノンペンは閑散とします。お店もお休みのところが多くなります。
 プチュンバンは、仏教徒のカンボジア人にとっては、重要な宗教行事で、日本のお盆ととても似ています。お祭りは15日間続きます。この間、人々は地元のお寺だけではなく、遠くのお寺まで出かけて、お布施をします。先祖の魂と再会するために、少なくとも7か所のお寺を回らなければならないとされています。先祖の魂は、プチュンバンの15日間の間だけは自由に動き回ることを許されると言われ、食べ物等を供えてお迎えします。
 9月30日に、アプサラ会(カンボジア在住の日本関係の女性の集まりです)の主催で、日本・カンボジア友好65周年事業の一つとして、プチュンバンにお寺にお参りする「カンボジアお盆体験会」がありました。場所は、独立記念塔近くのワット・ランカーです。日本に留学していたJAC会員の方も3名来ていただき、お参りの仕方やプチュンバンの由来等を説明してくれました。男女ともに白いシャツを着て、お寺に入り、まずご本尊に蓮の花とお線香を差し上げてお祈りします。その後、お坊様にお経をあげていただきます。また、ご先祖に捧げる食べ物は、お坊様に食べていただくことでご先祖様に届くということで、ご飯とおかずをお渡しします。お寺の中には、多くのごちそうがずらりと並びます(写真上)。ご飯は、外に並べてあるたくさんのツボに少しずつ分けて入れます。最後に、砂で山を作ります。これは、パゴダを作ることを意味しているとのことでした。お参りの仕方や由来を聞きながら、お参りさせていただき、大変興味深いものがありました。関係者の方には、ご飯やお花の準備もしていただき、感謝したいと思います。ぜひ来年以降も続けていただければと思います。

アプサラ会のフェイスブック
https://www.facebook.com/APSARAPhnomPenhCambodia/

ご飯を沢山のツボに少しずつ入れていきます。


パゴダの代わりに砂で山を作っていきます。5つの山はアンコールワットと同じように須弥山を意味するそうです。


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カンボジアで初のオペラ カヴァレリア・ルスティカーナ

2018年10月06日 | 社会・風土
 9月29日、プノンペンのソフィテルホテルで、日本カンボジア友好65周年記念事業カンボジアオペラプロジェクト「カヴァレリア・ルスティカーナ」の公演がありました。カンボジアオペラプロジェクトとは、カンボジア在住のオペラ歌手の岩崎愛さんをはじめとした日本人の方々により始められたプロジェクトで、カンボジア日本人会も後援しています。
 「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、イタリアの小説家、ジョヴァンニ・ヴェルガによる小説を基に、ピエトロ・マスカーニが作曲したオペラです。題名は「田舎の騎士道」の意味だそうです。シチリアの山間部を舞台として、三角関係のもつれから起きる決闘の悲劇を描いたものです。
 カンボジアで、オペラの公演が行われるのは今回が初めてで、会場にはおよそ600人が訪れ、満席となりました。オーケストラの演奏とともに情感たっぷりにうたい上げられると、訪れた人たちは大きな拍手を送り、最後はスタンディング・オベージョンの大盛況でした。
 出演された方々は、初のオペラ公演で、練習に練習を重ねたとのことで、大変素晴らしい舞台となりました。また、関係者の方々も様々なご苦労があったものと思います。私も大変に感動しました。出演者の方々や関係者の方々にお礼を申し上げたいと思います。次の公演が楽しみです。
(写真上は、主演のサントゥッツァ役の岩崎愛さんとトゥリッドゥ役のKhuon Sethisakさん。カンボジアオペラプロジェクト提供)

カンボジアオペラプロジェクトのフェイスブック
https://web.facebook.com/cambodiaoperaproject/


合唱のメンバーの方々も素晴らしい歌声でした。



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