カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少していました。2月に入ってオミクロン株の市中感染が拡大しましたが、3月中旬以降ピークアウトしてきています。4月3日の保健省の発表によれば、死者は累計3054名(3月27日からゼロ名増)です。累計陽性者数は13万5747名(同286名増)となっています。治癒数は13万2068名(同655名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は283名、海外帰国・入国者の新規陽性は3名でした。
カンボジアで初のオミクロン株の陽性者は昨年12月14日に確認されました。当初は海外からの帰国・入国者のみでしたが、1月8日にオミクロン株初の市中感染確認が発表され、その後市中感染が拡大しましたが、3月中旬以降、ピークアウトの様相を示しています。4月4日発表で国内での市中感染は1万3953例(3月27日から283例増)が確認されているとしています。
4月1日、日本政府は、カンボジアを含む106カ国について、感染症危険情報をレベル3の「渡航中止勧告」からレベル2の「不要不急の渡航はやめてください」に引き下げました。各国・地域における新規感染者数、ワクチン接種状況、感染症対策・医療体制、各種施策の状況等、各国・地域の実情を総合的に勘案したとしています。
4月1日、国際通貨基金(IMF)は、「アジア途上国における所得ショックに脆弱な世帯:カンボジア・ネパール・ベトナムの事例」と題する報告書を発表しました。この中で、カンボジア政府が貧困・脆弱世帯向けに実施した現金支援について、非常にうまくいったと高く評価しました。現金支援は、2020年には、約71万世帯・約280万人を対象に実施され、最貧困世帯の所得の33%程度に相当する月平均45ドル程度が支給されました。新型コロナ前の10%程度から17・3%への悪化が予想されていた貧困率は、この現金支援によって、12.6%に留まったとしています。ただ、新型コロナの影響で新たな貧困層も増えており、特に貧困レベルに陥っている都市部のサービス産業従事者への支援が重要であると指摘しました。
カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了していると言ってもよい状況と見られます。4月2日現在で、1483万302人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の92.7%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の102.7%に第1回接種を、99.2%に2回目を完了しています。また、世界に先駆けて、3歳~4歳児への接種を2月23日から開始しました。31万250人への第1回接種を完了しています。
ブースター接種(3回目)も実施が進められ、4月2日現在797万9137人(うち成人591万636人)が接種を完了しています。1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っており、121万2162人が接種を完了しています。更に、6歳~12歳についても2月21日から3回目接種が開始され、85万5673人が完了しています。また、オミクロン株対策の一環として、4回目の接種を1月14日から開始しました。4月2日現在で118万7583人が接種済です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、秋以降、大幅緩和となっています。なお、入国規制を含めて各種規制が頻繁に変更されていますので、大使館等のサイトで最新情報をご確認ください。カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのバタナック公園横。屋台が並んでランチ需要に応えています。3月21日撮影)
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
IMFの発表
https://www.imf.org/en/Publications/WP/Issues/2022/04/01/Household-Vulnerability-to-Income-Shocks-in-Emerging-and-Developing-Asia-the-Case-of-515960
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村
カンボジアで初のオミクロン株の陽性者は昨年12月14日に確認されました。当初は海外からの帰国・入国者のみでしたが、1月8日にオミクロン株初の市中感染確認が発表され、その後市中感染が拡大しましたが、3月中旬以降、ピークアウトの様相を示しています。4月4日発表で国内での市中感染は1万3953例(3月27日から283例増)が確認されているとしています。
4月1日、日本政府は、カンボジアを含む106カ国について、感染症危険情報をレベル3の「渡航中止勧告」からレベル2の「不要不急の渡航はやめてください」に引き下げました。各国・地域における新規感染者数、ワクチン接種状況、感染症対策・医療体制、各種施策の状況等、各国・地域の実情を総合的に勘案したとしています。
4月1日、国際通貨基金(IMF)は、「アジア途上国における所得ショックに脆弱な世帯:カンボジア・ネパール・ベトナムの事例」と題する報告書を発表しました。この中で、カンボジア政府が貧困・脆弱世帯向けに実施した現金支援について、非常にうまくいったと高く評価しました。現金支援は、2020年には、約71万世帯・約280万人を対象に実施され、最貧困世帯の所得の33%程度に相当する月平均45ドル程度が支給されました。新型コロナ前の10%程度から17・3%への悪化が予想されていた貧困率は、この現金支援によって、12.6%に留まったとしています。ただ、新型コロナの影響で新たな貧困層も増えており、特に貧困レベルに陥っている都市部のサービス産業従事者への支援が重要であると指摘しました。
カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了していると言ってもよい状況と見られます。4月2日現在で、1483万302人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の92.7%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の102.7%に第1回接種を、99.2%に2回目を完了しています。また、世界に先駆けて、3歳~4歳児への接種を2月23日から開始しました。31万250人への第1回接種を完了しています。
ブースター接種(3回目)も実施が進められ、4月2日現在797万9137人(うち成人591万636人)が接種を完了しています。1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っており、121万2162人が接種を完了しています。更に、6歳~12歳についても2月21日から3回目接種が開始され、85万5673人が完了しています。また、オミクロン株対策の一環として、4回目の接種を1月14日から開始しました。4月2日現在で118万7583人が接種済です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、秋以降、大幅緩和となっています。なお、入国規制を含めて各種規制が頻繁に変更されていますので、大使館等のサイトで最新情報をご確認ください。カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのバタナック公園横。屋台が並んでランチ需要に応えています。3月21日撮影)
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
IMFの発表
https://www.imf.org/en/Publications/WP/Issues/2022/04/01/Household-Vulnerability-to-Income-Shocks-in-Emerging-and-Developing-Asia-the-Case-of-515960
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村