泥鰌掬いを見られたことがありますか?
泥鰌掬いは安来節と一緒に、泥鰌を取るコミカルな踊りです。
泥鰌掬いを習ったのは、友達がかっぽれを始めたと聞いたからです。ボランティアにはいろいろありますが、何か芸ができると、施設の訪問などでも披露することができます。
泥鰌掬いは歩きが7割と言われています。この歩きがなかなか、難しいです。それと顔の表情も。皆さんに楽しんで笑っていただけるかが上手い下手の差になります。
泥鰌掬いを6年ほど習いました。習い事はマンネリ化を防ぐ意味でレベルがあります。3級、2級、1級、初段、二段、三段、準師範、師範、大師範とあります。三段まで取得して止めました。
老人保健施設に友達のかっぽれとペアで泥鰌掬いで慰問をしたりしました。芸があると楽しんで貰えることもできるのだと実感しました。
工場から本社への転勤時の挨拶は全体研修で行います。そこで挨拶代わりに泥鰌掬いを披露したことがあります。それまでは、そのようなことをする人もなかったので皆さん驚かれました。私の番になると、(事前に頼んでいた)安来節が聞こえてきて、一番後ろから前へ泥鰌掬いの装束で踊りながら前にでて披露しました。そこの工場は1年しかいませんでしたが、泥鰌掬いを踊った人ということで皆さんに覚えてもらいました。それ以来、その工場を訪問しても皆さんとのコミュニケーションがしやすくなりました。まさに芸は身を助けるでした。
泥鰌掬いを習って良かったことがあります。それまでは失敗などして人に笑われることは恥ずかしい、よくないと思っていました。ところが泥鰌掬いは笑われて初めて芸になります。大いに笑ってもらっていいわけです。笑うということはその人に楽しんで貰ったことにもなります。人をその時だけでも幸せな気持ちにさせたことになります。私自身も何か失敗して人が笑うと幸せな気持ちになるように変わりました。
笑われるということは周りを幸せにしたことになる。