https://news.yahoo.co.jp/articles/931ad2fbf44796189886330f2096b007d716651c 11/19(金) 8:08読売新聞オンライン
虐待などの不適切な養育を受けた子どもは、遺伝子に変化が生じ、その度合いが強いほど脳の機能にも影響するとの研究成果を、福井大の友田明美教授(小児発達学)らの研究チームが18日、発表した。トラウマの治療法の開発につながる可能性があるという。
研究では、虐待や育児放棄(ネグレクト)などを経験した24人(平均12・6歳)と、経験していない31人(同14・9歳)から唾液を採取。愛着や絆などの形成に関連する「オキシトシン遺伝子」のDNAを解析して比べたところ、経験した子どもは、遺伝子の一部にメチル基という分子が付着する「メチル化」が1・7倍に上った。
また、磁気共鳴画像(MRI)検査で子どもの脳を調べた結果、メチル化が多いほど、脳の一部の容積が減り、活動が低下することが判明。オキシトシン遺伝子のメチル化が、こうした脳の変化に関係していると結論付けた。
虐待などを受けた子どもは、脳の一部が縮んだり、トラウマを発症したりすることは知られていたが、治療のためのターゲットが定まっていなかった。友田教授は「遺伝子に付着したメチル基を取り除くことができれば、トラウマなどを緩和できるかもしれない」と話す。論文は国際科学誌「トランスレーショナル・サイキアトリー」の電子版に掲載された。
マルトリーメント児に多く見られるオキシトシン遺伝子のDNAのメチル化は対人関係に関わる脳ネットワークに関与
https://www.amed.go.jp/news/release_20211118-02.html
感想;
「わたし虐待サバイバー」羽馬(はば)千恵著 ”虐待はその時も苦しいが、その後もトラウマとなって苦しめる”
「トラウマインフォームドケア “問題行動”を捉えなおす援助の視点」野坂祐子著 ”トラウマケアの啓発”
虐待は脳に機能障害を与えていて、そのために虐待がなくなっても、その障害のために苦しめられていると考えるとサバイバーの苦しみがより理解できます。
その障害と上手く折り合いをつけるためには、周りとの関係や自分の対処方法が必要なのでしょう。
虐待なくなったから、もう大丈夫とはならないようです。
心身一如と言いますが、まさに心と身体は一体なのでしょう。
アカゲザルをつかった母子の分離の実験、今では倫理の問題も指摘されていますが、小さい時の愛情、抱きしめることがいかに心に大きな愛着を与えるを示しています。
そしてその愛着がその後の人生において生きる大きな力になるのでしょう。
愛着が与えれれないだけでなく、脳機能障害まで起こしてしまうとのことです。
虐待などの不適切な養育を受けた子どもは、遺伝子に変化が生じ、その度合いが強いほど脳の機能にも影響するとの研究成果を、福井大の友田明美教授(小児発達学)らの研究チームが18日、発表した。トラウマの治療法の開発につながる可能性があるという。
研究では、虐待や育児放棄(ネグレクト)などを経験した24人(平均12・6歳)と、経験していない31人(同14・9歳)から唾液を採取。愛着や絆などの形成に関連する「オキシトシン遺伝子」のDNAを解析して比べたところ、経験した子どもは、遺伝子の一部にメチル基という分子が付着する「メチル化」が1・7倍に上った。
また、磁気共鳴画像(MRI)検査で子どもの脳を調べた結果、メチル化が多いほど、脳の一部の容積が減り、活動が低下することが判明。オキシトシン遺伝子のメチル化が、こうした脳の変化に関係していると結論付けた。
虐待などを受けた子どもは、脳の一部が縮んだり、トラウマを発症したりすることは知られていたが、治療のためのターゲットが定まっていなかった。友田教授は「遺伝子に付着したメチル基を取り除くことができれば、トラウマなどを緩和できるかもしれない」と話す。論文は国際科学誌「トランスレーショナル・サイキアトリー」の電子版に掲載された。
マルトリーメント児に多く見られるオキシトシン遺伝子のDNAのメチル化は対人関係に関わる脳ネットワークに関与
https://www.amed.go.jp/news/release_20211118-02.html
感想;
「わたし虐待サバイバー」羽馬(はば)千恵著 ”虐待はその時も苦しいが、その後もトラウマとなって苦しめる”
「トラウマインフォームドケア “問題行動”を捉えなおす援助の視点」野坂祐子著 ”トラウマケアの啓発”
虐待は脳に機能障害を与えていて、そのために虐待がなくなっても、その障害のために苦しめられていると考えるとサバイバーの苦しみがより理解できます。
その障害と上手く折り合いをつけるためには、周りとの関係や自分の対処方法が必要なのでしょう。
虐待なくなったから、もう大丈夫とはならないようです。
心身一如と言いますが、まさに心と身体は一体なのでしょう。
アカゲザルをつかった母子の分離の実験、今では倫理の問題も指摘されていますが、小さい時の愛情、抱きしめることがいかに心に大きな愛着を与えるを示しています。
そしてその愛着がその後の人生において生きる大きな力になるのでしょう。
愛着が与えれれないだけでなく、脳機能障害まで起こしてしまうとのことです。