・ナラティブセラピーは感情的である!
・ナラティブ実践は、感情と意味を結びつけ、両者を切り離すことを拒む。また、感情や意味を行為から切り離すことも否定する。このように、感情は文化、政治、倫理からも切り離されることはない。
・ナラティブ実践は、特定の時代、文化において、「感情」がどのように理解され、実践されるのか、その実際の効果にも関心を寄せている。
・ナラティブ実践では、感情表現がもたらす実際の効果、この表現に関連してどのような意味が作られているか、そしてこの表現と意味づけの行為が何を可能にするかについて最新の注意が払われる。
・感情そして/あるいは「感情の喚起」を「特権化」したり、感情/情動を意味から切り離したり、面接室で問題のある感情や状況をルーチンで「再体験」させることは、人びとを「トラウマの現場」に戻し、結果として再トラウマ化する危険をはらんでいる。
・感情とストーリーを切り離さないようにすることで、実践の豊かな可能性が見えてくる。
・ナラティブ実践は、注意深く名づけ、意味づけすることで、非意識的な情動を感情に引き込むプロセスであり、情動実践と理解することができる。
・感情/意味/行為を分離することを拒否することで、ナラティブ実践者は、「うつ病」のような感情/情動の状態を個人的かつ社会/政治的なものとしてフェミニスト社会理論家の仕事と一致している。
・河合は「その人が腑に落ちてもらうために自分で物語を発見していただく、それを助けるのが私の職業」という。そういう意味で、私たち心理カウンセラーの仕事は「物語屋さん」である。物語が腑に落ちたときに、人が変わる。カウンセラーという仕事をナラティブ(物語、語り)という観点から見たとき、自己への洞察がどのように立ち現れるかを、言い当てている。
感想;
感情/情動を大切にすること、それは身体とも密接に関係しているのだと思います。そして意味を物語で作れるかどうかなのでしょう。
内容紹介(出版社より)
ナラティヴ・セラピーは,神経科学とどのように関係しているのか? 「感情」や「身体」とどのように関わっているのか? 「情動論的転回」とどのように関連しているのか? コミュニティ・ワーカー,緩和医療の専門家,ソーシャルワーク実践者,心理学者らの論考が照らし出す〈ナラティヴ情動実践〉のかたちとは。
■ 主な目次https://books.rakuten.co.jp/rb/17623393/
第一部 神経科学の道を旅する
第一章 ナラティヴ実践と神経科学の出会い
第二章 感情移入する
第三章 情動論的転回との関わり
第四章 ナラティヴ・セラピーと身体
第二部 情動論的転回と触発ナラティヴ
第五章 ナラティヴ情動実践に向けて
第六章 神経科学と感情
第七章 ナラティヴ・プラクティスと情動
第八章 ナラティヴからアフェクト変様態へ
プロローグ 《小森康永》
第一部
神経科学の道を旅するーナラティヴ実践、神経科学、身体、感情、そして情動論的転回
第一章 ナラティヴ実践と神経科学の出会い 《デイヴィッド・デンボロウ》
歴史と文化の中に現代思想を位置づける
私たちナラティヴ実践者は、さまざまな概念とどのように関わっていけばよいのか?
ナラティヴ・セラピーと神経科学の出会い
ナラティヴ実践、神経科学、ニューロコンシールの回避
第二章 感情移入するーナラティヴ・セラピーと感情/意味/行為 《デイヴィッド・デンボロウ》
ナラティヴ実践における感情/意味/行為
感情を「特権化」することの危険性とカタルシスへの回帰
情動移入されたユニーク・アウトカム
基本的感情論からの脱却
感情ストーリーを紡ぐ
第三章 情動論的転回との関わり 《デイヴィッド・デンボロウ》
感情を政治化する
個人と社会の間を取り持つ証言
第四章 ナラティヴ・セラピーと身体 《デイヴィッド・デンボロウ》
感情的姿勢と身体的姿勢とストーリーをつなぐ
マインドフルネスとの関係
身体に根差したナラティヴ実践
文化的・集団的考察
身体に根差した会話
科学と活動
レビューと批評を介した誠実さ
本論の執筆体験と謝辞
間奏曲 情動の名前《小森康永》
第二部
情動論的転回と触発ナラティヴ
第五章 ナラティヴ情動実践に向けて 《小森康永》
ナラティヴと人生
ナラティヴと言説
ナラティヴと不分離
第六章 神経科学と感情 《岸本寛史》
心と脳の関係
ポスト認知としての感情
皮質から皮質下へ
パンクセップとは誰か
第七章 ナラティヴ・プラクティスと情動 《安達映子》
感情と情動ーナラティヴ・プラクティスの更新
感情を探索するー認証のナラティヴ・プラクティス
ナラティヴと情動の風景
第八章 ナラティヴからアフェクト変様態へ 《森岡正芳》
情動論的転回
アフェクトをどのように捉えるか
情動とトーヌスの変化
意味の行為とアフェクト変様態
エピローグ 《小森康永》
■ 主な目次https://books.rakuten.co.jp/rb/17623393/
第一部 神経科学の道を旅する
第一章 ナラティヴ実践と神経科学の出会い
第二章 感情移入する
第三章 情動論的転回との関わり
第四章 ナラティヴ・セラピーと身体
第二部 情動論的転回と触発ナラティヴ
第五章 ナラティヴ情動実践に向けて
第六章 神経科学と感情
第七章 ナラティヴ・プラクティスと情動
第八章 ナラティヴからアフェクト変様態へ
プロローグ 《小森康永》
第一部
神経科学の道を旅するーナラティヴ実践、神経科学、身体、感情、そして情動論的転回
第一章 ナラティヴ実践と神経科学の出会い 《デイヴィッド・デンボロウ》
歴史と文化の中に現代思想を位置づける
私たちナラティヴ実践者は、さまざまな概念とどのように関わっていけばよいのか?
ナラティヴ・セラピーと神経科学の出会い
ナラティヴ実践、神経科学、ニューロコンシールの回避
第二章 感情移入するーナラティヴ・セラピーと感情/意味/行為 《デイヴィッド・デンボロウ》
ナラティヴ実践における感情/意味/行為
感情を「特権化」することの危険性とカタルシスへの回帰
情動移入されたユニーク・アウトカム
基本的感情論からの脱却
感情ストーリーを紡ぐ
第三章 情動論的転回との関わり 《デイヴィッド・デンボロウ》
感情を政治化する
個人と社会の間を取り持つ証言
第四章 ナラティヴ・セラピーと身体 《デイヴィッド・デンボロウ》
感情的姿勢と身体的姿勢とストーリーをつなぐ
マインドフルネスとの関係
身体に根差したナラティヴ実践
文化的・集団的考察
身体に根差した会話
科学と活動
レビューと批評を介した誠実さ
本論の執筆体験と謝辞
間奏曲 情動の名前《小森康永》
第二部
情動論的転回と触発ナラティヴ
第五章 ナラティヴ情動実践に向けて 《小森康永》
ナラティヴと人生
ナラティヴと言説
ナラティヴと不分離
第六章 神経科学と感情 《岸本寛史》
心と脳の関係
ポスト認知としての感情
皮質から皮質下へ
パンクセップとは誰か
第七章 ナラティヴ・プラクティスと情動 《安達映子》
感情と情動ーナラティヴ・プラクティスの更新
感情を探索するー認証のナラティヴ・プラクティス
ナラティヴと情動の風景
第八章 ナラティヴからアフェクト変様態へ 《森岡正芳》
情動論的転回
アフェクトをどのように捉えるか
情動とトーヌスの変化
意味の行為とアフェクト変様態
エピローグ 《小森康永》
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