ビリーは、いつも びくびくしてた。
いろんな ことが しんぱいで たまらない。
・・・
「そうだったのかい」、おばあちゃん。
「よわむしなんかじゃないさ。おばあちゃんも こどもの ころは、しんぱいばっかりしていたんだよ。
そうそう、いいものが あるよ」
「これはね、しんぱいひきうけにんぎょうって、いうんだよ。
しんぱいごとを にんぎょうに うちあけて、まくらの したに いれて、おやすみ。
そうすれば、この子たちが かわりに しんぱいしてくれるから、おまえは ぐっすり ねむれるよ」
ビリーは、にんぎょうに しんぱいごとを うちあけた。
どうなったかって?
ビリーは、ぐっすり ねむった。
・・・
こんどは にんぎょうたちの ことが しんぱいに なったんだよ。
ぼくの しんぱいを ひきうけたから、にんぎょうたちは きっと こわがっている。
そんなの この子たちに わるいよ。
・・・
ビリーがつくったのは……
しんぱいひきうけにんぎょうの ための、しんぱいひきうけにんぎょう!
その ばんは、ぜんいんが ぐっすり ねむった。
ビリーも にんぎょうたちも みんな。
それから ビリーは、あんまり びくびく しなくなった。
感想;
私は心配性でした。
そのとき、ニーバ―の祈りの言葉に出会いました。
「ニーバーの祈り」(ウィキペディアより)
英語(英語原文)
O GOD, GIVE US
SERENITY TO ACCEPT WHAT CANNOT BE CHANGED,
COURAGE TO CHANGE WHAT SHOULD BE CHANGED,
AND WISDOM TO DISTINGUISH THE ONE FROM
日本語訳(翻訳者:大木英夫)
神よ
変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。
私は変えられないことやこれからのまだわからないことをあれこれ心配していました。
そうだ!
そういう心配は、神様に預けよう。
神様は全知全能だから、どんな心配でも引き受けて下さるに違いない。
神様は悪いようにはされないだろう。
私は変えられること、すなわち、今自分に出来ることをやればよいんだと思うようになりました。