英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『平清盛』 第21話「保元の乱」

2012-05-27 19:10:49 | ドラマ・映画
 肩透し、拍子抜け………


 開戦直前のそれぞれの想い、軍議における信西(阿部サダヲ)と頼長(山本耕史)、清盛(松山ケンイチ)と義朝(玉木宏)、武士と貴族の対比が上手く描けていた。(本来なら、もっと詳細に書こうと思っていましたが、途中から急速に書く棋力が霧散していきました)

 中世の戦は悠長なところがあり、「やあやあ我こそは……」という世界であったらしいのですが、あまりの悠長さに唖然としてしまった。
 「夜討ちは卑怯(有効)」……「先手必勝」……「勝つのが第一」……「命を掛ける」……
などと言っていたのは何だったのか?………夜討ちの有効性も感じられなかった。
 忠直(土平ドンペイ)をまったく相手にしない為朝(橋本さとし)の強さ、通清(金田明夫)の親心と忠義心は魅せてくれた。あとは義朝と弟・頼賢(永岡佑)の対峙シーンぐらいか。
 清盛と忠正(豊原功補)の対決は、海賊船での清盛と兎丸(加藤浩次)とのぐだぐだ感を彷彿させる「しょうもなさ」。当の兎丸に呆れられ、やじられる始末。
 戦闘シーンに被せる盛国(上川隆也)のナレーションもどきの台詞も緊迫感を消滅させる残念さ。

★冴えない清盛
 正直言って、カッコ良かったのは先週の腕組みしながら騎乗し登場したところまで。
 軍議でも義朝に後れを取る。ややがっつき過ぎの義朝ではあった。だからこそ、清盛には寡黙で内に秘めた面持ちを強調して欲しかったが、イマイチ。
 功を上げるために、為朝を討とうとしたが、人任せ。平氏の価値をつり上げる策を採った清盛なら、源氏同士で消耗させればいいものを。
 頼盛(西島隆弘)を追い返したのも意味不明。

★あくまで白河法皇
 ナレーション(これまでのあらすじ)ごときの後白河天皇(松田翔太)の戦前の言葉や、白河北殿の炎上シーンでは白河法皇をだぶらせるなど、最後まで白河法皇の血の因縁を強調。

 「もういいや」という感じ……


【ストーリー】(番組サイトより)
1156年(保元元年)7月10日深夜、のちに保元の乱と呼ばれる一戦が始まった。後白河天皇(松田翔太)側では軍議が行われ、源義朝(玉木宏)の夜討ちの策が採用される。ライバルに先を越されまいと、平清盛(松山ケンイチ)は「死ぬ覚悟で戦え」と一門を引き締め、白河殿に立てこもる崇徳上皇(井浦新)たちを攻撃。不意打ちを受けた上皇方は、藤原頼長(山本耕史)を始め動揺するものの、源為朝(橋本さとし)の防戦により、戦況はこう着状態に入る。為朝を攻めあぐねる清盛は、作戦を立て直すものの、敵となった叔父・忠正(豊原功補)が行く手に立ちはだかる。一方、義朝も戦場で父・為義(小日向文世)と対面。身内と敵対する痛みをかかえつつも、清盛も義朝も来るべき武士の世のために太刀を振るうのだった。
コメント (4)
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『都市伝説の女』 第7話「座敷わらしは見た!?離婚夫婦の密室殺人」

2012-05-27 13:43:42 | ドラマ・映画
 4月15日の記事「『都市伝説の女』 第1話」で、思い切り叩いたドラマですが、何故か見続けています。ヒロインの自己中心さやご都合主義のストーリーに目を瞑ることにして、コントっぽい展開というかハチャメチャな展開が疲れた頭にはちょうど良いのでしょう。
 一応録画して、土曜の夜に見ることにしています。あれだけ叩いておいて、録画してまで見るのかという突っ込みはしないでください。あ、それと、ヒロインの長澤まさみの美脚に釣られているわけではないことも、強調しておきます。

 さて、今回は座敷わらしが題材。
 今回は都市伝説をちらつかせて、実は違っていたというパターンではなく、はっきり登場していた。まあ、座敷わらしが都市伝説という点はかなり疑問に感じるが(あとで「突っ込み」の欄に提示)、無理やり事件を都市伝説っぽく仕立てるより、今回のほうが展開がスムーズに感じた。
 月子の都市伝説に対してのテンションの高さは相変わらずだったが、割とまじめに事件にかかわり、自己中心さが減少していた点も、見やすくなった。郷原刑事(宅間孝行)への励まし方が、かなり上から目線で、郷原も首をひねっていたが、これはご愛嬌程度だった。

 今回の面白かった点は、柴山刑事(平山浩行)が座敷わらしが見えてしまい、その様子が面白かった。柴山は、月子を否定している丹内刑事(竹中直人)に心酔しているので、普段は月子にきつく当たる。
 今回、座敷わらしが見えてしまったことに困惑するが、丹内の手前、あからさまに座敷わらしに反応するわけにいかない。座敷わらしに目が点になりながら、それを否定しようとしながらも、やはり反応してしまう。しかし、丹内の目もある……
 それでも、警視庁の廊下で、座敷わらしを見かけ、座敷わらしの目線にあわせ、しゃがんで座敷わらしの頭をなでながら話しかけるやさしさも見せた(周囲から見ると、めちゃくちゃ挙動不審)。

 そして、もう一点。
 この座敷わらし役の岡部珠奈(まりな)ちゃん(4)が、愛らしい。(参考ページ:MANTANWEB)彼女は映画『HOME 愛しの座敷わらし』にも座敷わらしに出演していて、そのままの衣装でこの『都市伝説の女』に出演した模様。

 とにかく、かわいい。詳しくはくうさん(『ドラマ@見取り八段・実0段』)の「都市伝説の女 第7話」をご参照ください。

【例によっての突っ込み】
①サブタイトルの「座敷わらしは見た!?離婚夫婦の密室殺人」は『土曜ワイド』と現在放送中の某ドラマを意識したと思われるが、まったく密室ではない
②凶器の指紋など、まじめに捜査すれば、すぐ真相にたどり着けると思う
③座敷わらしを都市伝説に入れるのは、どうかと思う。伝説・伝承・言い伝え・妖怪の類だろう
④被害者の夫・石橋学(ルー大柴)によって、棚に置いてある酒が抜き取られていたが、妻のアルコール依存症を心配しての行為だったとのこと。でも、大怪我で意識不明になってから、抜き取っても意味はないし、そんなことをするより、見舞いに行け!


【ストーリー】(番組サイトより)
 ある夜、突然のラップ音で目を覚ました都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は、驚くべき事態に遭遇する。なんと、部屋の隅には「座敷わらし」らしき女の子がおり、彼女が窓の外を指差した瞬間、助けを求める女の悲鳴が聞こえてきたのだ!
 月子が声のした通り沿いの家へ駆けつけると、応対した石橋文江(佐々木すみ江)が「男が家に押し入った」と言う。家の中には、頭から血を流して意識不明状態にある石橋家の嫁・祥子(筒井真理子)と、かたわらで泣いている祥子の娘・凛(未来穂香)、警察へ通報している凛の友人・藤田美夏(相楽樹)の姿が…。
 どうやら家に押し入った男が、ダイニングキッチンに一人でいた祥子を日本酒の瓶で殴った後、裏口から逃げたようだ。美夏によると、犯人は自分に付きまとう素性の知れないストーカーに似ていたそうだが…!?

 そんななか、現場検証のために駆けつけた鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)が、ひっくり返された状態で置かれた皿を発見。文江によれば、その皿には石橋家の守り神である座敷わらしへのお供えを載せていたのだが、誰かが皿をひっくり返してしまったのだという。家を守る福の神のような存在である座敷わらしが去った家には、不幸が訪れる…らしい。つまり――今回の事件は座敷わらしが石橋家を去ったために起きた不幸!
 そう確信した月子は上司である丹内市生(竹中直人)や柴山俊也(平山浩行)らに捜査を任せ、自分は勝浦を巻き込んで座敷わらしを探し、呼び戻そうとする。ところがその矢先、警視庁内で不可思議な現象が次々と発生! さらに、警視庁内で柴山がたびたび座敷わらしを目撃するようになり…!?
コメント (2)
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