英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『将棋世界』2月号 「ぶれずに、地道に、合理的に」より

2013-01-05 22:10:33 | 将棋
 大川慎太郎氏が渡辺竜王への表題のインタビュー記事を書いている。竜王戦7番勝負についてのインタビューであるが、王座失冠時心境や竜王戦の準備や対局中のおやつのことや戦法採用の思想など、7番勝負の将棋の内容以外にもかなり突っ込んだ質問をしていた。
 その記事の最後の質問にはドキリとした。

「最近、将棋を指していて『面白い』と思ったことはありますか」
 この質問は、私が「渡辺竜王考 その1」「将棋に対する探求心・好奇心がほとんど感じられない」「将棋を指していて楽しいとか面白いという感情が感じられない」と書いてしまったが、まさにその真偽を確かめるような質問である。どきっ。

 そして、その質問に対しての答が
「今は将棋に対して『面白い』という概念はあまりないですね。子どもの時は違ったでしょうけど、仕事になった今は成功するために最善を尽くしてやっているだけなので」
 私の推測が当たっていたのはよかったけれど、そこまで心の内を明かしていいのだろうか?

 さらに追い打ちを掛けるように
「渡辺さんは、なぜ戦っているのですか」
 この問いに対して
「なぜと言われても、これが仕事なので」

 う~ん……ちょっと絶句してしまった。記事に取り上げたからには、この言葉に対して何か書いた方がいいと思うが、将棋やその対局姿勢についてならともかく、人生観なのでとやかく言うことではないだろう。
 それに、言及するにしてももう少し竜王の将棋を見てからの方が良いように思う。保留ということで。
コメント
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