英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『八重の桜』 第1話 「ならぬことはならぬ」

2013-01-06 19:08:42 | ドラマ・映画
(一部の方に、またタイトル名を入れずにトラックバックを送ってしまいました。申し訳ありませんでした)
【御家訓】
「将軍家に忠義を尽くすことを第一とせよ。他の藩の行動に倣ってはならない」などなど

【什の掟】
一「年長者の言うことには、背いてはなりませぬ」
二「年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ」
三「うそを言うてはなりませぬ」
四「卑怯な振舞いをしてはなりませぬ」
五「弱い者をいじめてはなりませぬ」
六「戸外で物を食べてはなりませぬ」
七「戸外で女と言葉を交わしてはなりませぬ」
ならぬことはならぬものです


 時代錯誤…いや、当時としては当然の心構えか(でも、什の掟は現代でも習いたいものも多い)。それにしても、武芸の習得など当時は大変である。
 ただ、すべては将軍家のためというのは、間違っていると思う。これが、十数年後の会津藩の悲劇をもたらす。

 「什の掟」って「十ないじゃん」って思ったら、「什」≠「十」だった。会津藩では、同じ町に住む六歳から九歳までの藩士の子供たちは、十人前後で集まりをつくっていて、この集まりのことを「什」と呼んでいたとのこと。

 物語はペリー来航(1849年)の少し前、会津藩の気質とペリー来航に始まる国の一大事に遭遇した者たちの思いを表していた。
 ヒロイン八重は、その中で「藩主を守る(鉄砲を撃つ)」という志を強くしていった。


 初回の印象は微妙。
 まず、冒頭の南北戦争と会津での決戦の様子。前者は大砲の威力を語るためであろうが、視聴者の気を引く小細工、後者はヒロインの綾瀬はるかの顔見世の意味が強い。

 ストーリーは面白そうな気がする。ヒロインの脇を固める登場人物、兄・覚馬(西島秀俊)、藩主・松平容保(綾野剛)、吉田松陰(小栗旬)なども魅力的。
 しかし、ヒロインの八重がどうも今のところ……魅力を感じられない。
 「男勝りで負けん気が強い」という設定だが、木登りが好きで言うことを聞かないので「おなご版クレヨンしんちゃん」のように感じる。
 一応、藩主に見惚れ、藩主の役に立ちたいという思いを持つが、単に「鉄砲を撃ちたい」という血気盛んな少女にしか思えない。
 冒頭の会津決戦の八重(綾瀬はるか)も、「何かを守る」という意志が感じられず、女スナイパーにしか見えない。敵将を撃ち、「命中」と嬉しそうにつぶやくというのには、気持ちが引いてしまった。
 今からでも遅くない(遅いか?)、主人公を変えた方が良いのではないだろうか(俳優ではありません)。
 

【ストーリー】番組サイトより
 1868(慶応4)年8月、砲撃をあびる会津・鶴ヶ城内で、スペンサー銃を構え戦う若き女性銃士がいた。山本八重(綾瀬はるか)、後の新島八重である。
 戦からさかのぼること17年前。5歳の八重(鈴木梨央)は男勝りで負けん気が強く、父・権八(松重豊)や母・佐久(風吹ジュン)も手をやいていた。そんな八重が慕ってやまないのが、兄・覚馬(西島秀俊)だった。銃で華麗に的を撃ち抜く兄の姿を見た八重は、砲術に夢中になっていく。
 その年の秋、会津藩士が最も張り切る軍事操練「追鳥狩(おいとりがり)」の真骨頂である模擬戦の最中に事件が起こる。「一番鳥」の本命と目される番頭(ばんがしら)・西郷頼母(西田敏行)が一羽の鳥に狙いを定め竹鞭を振り上げたとき、八重が邪魔をしてしまったのだ。そこへ藩主・松平容保(綾野剛)が現れ、八重を救う。この出会いが、八重のその後の人生を変えていくことになる。
コメント (4)
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