英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ビブリア古書堂の事件手帖』 第1話

2013-01-15 21:32:42 | ドラマ・映画
 初回を観ての第一印象は、上から目線ではあるが「悪くはない」。今後の展開に興味があり次週からも観ようと思う。
 古書店の雰囲気も趣があり、街の風景も風情がある。ドラマの見せ方が『鍵のかかった部屋』を思い出させるなと思ったら、スタッフが同じらしい。

 「悪くはない」という低評価が前提のような感想は、やはり、キャストに疑問を感じていたからである。
 巷では「原作のイメージを壊す」「“ゴリ押し”が『月9』のヒロインというのが許せない」「主演&助演の演技力に疑問を感じる」という意見。
 放送後の世間の評価も気になったので、「Yahoo!テレビ」のみんなの感想を閲覧。5つ星が18%、4つ星が9%、3つ星が10%、2つ星が13%、1つ星が50%だった。

 こういう欄には批判票の方が集まりやすいと考えても、散々なデータと言える。やはり「イメージが合わない」「むかついた」「演技が下手」というのが主な批判意見。ドラマを見始めて拒絶反応を起こしてしまう方が多いようだ。
 肯定派は、私が冒頭に挙げた感想のような方が多かった。原作未読者が多いようだが、中にはs原作と別物と割り切っている人もいた。
 あと、「原作のイメージと合わないと叩くのなら、観なければいい」という意見もあった。もっとものような気がするが、好きなもののイメージを壊されるのは耐えられないという気持ちもよくわかる。ドラマ制作サイドも、原作を尊重してほしい。ヒロインの妹が弟になっていたのも、どうなのだろう?

 ヒロインの剛力さんだが、正直言って「かなり嫌い」である。かわいくないとは言わないが、そのかわいさ度とテレビの露出度がマッチしていない気がする。たくさんのCMに起用されているので、「また出てる」という感情がどんどん増幅されてしまった。
 原作は未読だが注目していた(ドラマ化を期待していた)だけに、ヒロインが彼女と知り、非常にがっかりしたのも事実だ。
 それでも、キャストが嫌いというだけで観ないのは、勿体ないし、レビュアーの名が廃るので(誰がレビュアーだ?)、できるだけ先入観を排除して観ることにした。ヒロインが彼女とは思わないように補正して観たので、ストレスはたまったが、抱いた感想が冒頭のモノ。
 番組サイトにアップされていたインタビューで
「髪が長くて色が白いという原作のイメージとは違うかもしれませんが、そこは私なりの新しい栞子で挑めたらいいなと思っています。私も原作を読んでファンになりましたので、ファンや原作者の方にも「ドラマの栞子もいいよね」と言っていただけるように頑張りたいと思っています」
という彼女の意欲は十分に感じられた。原作とは違うかもしれないが雰囲気は出ていたと思う。
 また、「栞子は普段は内向的で人と話すのが苦手なんですが、すごく本が好きで本のことになると目がキラキラしはじめて、いきいきとしゃべるんです。とはいえ、感情をはっきり表に出したり、声を出して笑ったりすることはないので、その辺の微妙なさじ加減を意識しながら役を作っていけたらいいと思っています」
 とも語っていたが、今回は相方になる大輔の出生の秘密に関することだったので、キラキラするわけにはいかなかったので、今のところヒロインに魅力は感じられなかった。若干、演技が一辺倒で浅い気がしたが、今後、こなれてくるのかが注目である。
 ヒロインと同様に、大輔役のAKIRA氏も不安視されていた。棒読みという批判もあるようだが、味があったように思えた(原作のイメージとどうなのかは分からない)。
 演技はともかく、大輔は本を読むと気分が悪くなるということらしいが、この「本」というのは「小説」限定なのだろうか?そうでないと、教科書や解説書も読めないし、日常生活に支障が出そうと、そこが気になって仕方がなかった。

 『月9』云々については、私は『月9』については何の思い入れもないというか、『月9』の恋愛ドラマは完全パスだったので、『HERO』、『ガリレオ』『鍵のかかった部屋』や今回のドラマは歓迎だ。(『東京DOGS』、『ラッキーセブン』は………)


 初回のストーリーは、二人のキャラ紹介の意味合いが濃く、やや退屈に感じた。内容も祖母の過ち?だったし。
 次回以降に期待したい。
 

【ストーリー】番組サイトより
 「ビブリア古書堂」の店主・篠川栞子(剛力彩芽)のもとに、古書の査定をしてほしいと五浦大輔(AKIRA)がやってくる。大輔が持ち込んだのは、亡くなった祖母の蔵書『夏目漱石全集』で、その『第八巻 それから』に「夏目漱石」と署名があったため、サインが本物なら高く売れるのでは、と期待した母・恵理(松坂慶子)から頼まれたものだった。
 本を手にじっと考え込んだ栞子は、やがてサインは偽物だと言った。しびれを切らした大輔は礼を言い立ち去ろうとするが、栞子はサインを書いたのは祖母自身としか考えられない、と話す。唐突な話に、証拠はあるのかと尋ねた大輔に、栞子は祖母にまつわる驚くべき推論を展開していく。
 後日、「ビブリア古書堂」を訪ねた大輔は、恵理に確認した結果、栞子の推論が事実だったと話す。本を見ただけでなぜそこまでわかるのか、と興奮気味の大輔に、栞子は困惑し言葉を濁す。
 その数日後、栞子と再会した大輔は再び「ビブリア古書堂」へやってくる。そこで、自分は本を読むと気分が悪くなる体質だと明かすが、栞子は大輔にこの店で働いてみないか、と言った。古書店の人間に必要なのは、本の内容ではなく市場価値の知識だと説く栞子。迷いながらも大輔は、その申し出を受けることに。
 翌日、大輔が「ビブリア古書堂」にいると、志田肇(高橋克実)がやってきた。志田は荷物をカウンターに置くと、栞子に小山清の『落ち穂拾ひ』が盗まれたと言った。それを聞いた栞子は…。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする