英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2013年王将戦第2局 渡辺竜王、圧勝

2013-01-25 16:29:44 | 将棋
 渡辺竜王の圧勝、佐藤王将の惨敗でした。 


【同じ図が2枚ならんでいますが、左がjpg形式で右がpng形式で、共に約13.5kb。デスクトップで見ると全く差を感じませんでしたが、携帯電話で見ると、pngは線がとぎれとぎれに見えました】
 さて、第1日の記事で、
「ニコニコ生放送の解説の塚田九段が最善策とする△4五同桂▲同桂に△3二飛は、後手の攻撃目標である3七の桂を捌かせてしまうので指す気になれない。
 私は△5五銀と指したい。以下▲3六金△同歩▲5五銀△3七歩成でどうか。駒割りは先手・角銀対後手・金桂歩とやや先手に分があるが、後手はと金を作っており、飛車取りの先手を握っている。また、先手は歩切れ。私は後手を持ちたい」

と、力説しましたが、局後の感想によると
「△5五銀は▲3六金で先手よし」
と、一刀両断されていました。

 とは言うものの、「佐藤王将の仕掛け・△1四角(28手目)が強引だった」ようで、対する歩を取らせてもかまわないと▲3八金が素晴らしかったらしく、封じ手では佐藤王将がやや苦しかったようだ。
 二日目は、やや苦しいどころか、渡辺竜王のいたぶるような指し回しに、ボロボロになってしまった感がある。

 重いと見られた▲2二銀に△同飛と刺し違えたが、その銀が3七にいて働きが薄い。1四の角も陽の目を見るのは遠そう。
 後手は美濃囲いは9筋が突き越されているので耐久性が低い。


 何とか1四の角を働かせようとするが、4七に成れるところを我慢して6五に引いたが、▲5六桂と打たれ封じ込まれ、△6三銀と少ない手駒の銀を投入せざるを得ないのは辛すぎる。


 銀を4六に成り返り、と金も作り、顔を立てたが、6筋の拠点が大きく、先手は後手陣を削っていくだけで良い。


 投了図。
 △5三同金は▲4二馬△5二金打▲5三馬△同金▲6二金。他の手も一手一手で見込みなし。
 渡辺竜王の圧勝。
 第一局は終盤、角不成の妙手が実現すればという際どい変化もあったようだが、二局ともに佐藤王将の指し手が空中分解しているように感じる。第三局以降の、立て直しを望みたい。
コメント (4)
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