英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『八重の桜』 第3話 「蹴散らして前へ」

2013-01-20 20:26:38 | ドラマ・映画
「何かを始めようとすれば、何もしない奴が必ず邪魔をする。
 蹴散らして、前へ進め!」(象山)


 確かにそうだ。
 文化的、産業的には革新は必要である。
 「変わらなければならない」
 しかし、それが地球的となるとどうなのか?はなはだ疑問に感じてしまう今日この頃。
   
(……ドラマとは関係のないことを)


「(藩には)お暇を戴いてきました。紐付きのままでは、会津で働けませんからね。一先ず、浪人です。
 戻る?それは考えてなかったなあ」(尚之助)


 熱いながらも慎重派の覚馬と対照的な尚之助の言葉で、蘭学所がまだ開設される前に行動を起こしてしまう猛進型だ。(前話の黒船乗り込み計画の際も、二人は対照的であった)
 覚馬は、蘭学所開設前に講義の練習、講義に必要な機材等を準備するなど慎重な一面。ただ、それでも旧態派の会津藩では革新過ぎて反発も買ってしまう。
 通りで武士二人に嫌がらせを受け刀に手を掛け、抜き差しならぬ状況に。……そこは、卑怯な行いはしないという会津武士、道場で1対1の槍の試合で決着。

 ……強かった(それに、肉体美)。
 「慎重派」という言葉を用いたが「完璧主義者」と言った方が良いのかもしれない。鉄砲や学問だけでなく、しっかり鍛えていた。

意外に人格者の頼母
「遺恨を含んで、槍を振るう奴があっか!この馬鹿もんが」
「代々、弓・槍・刀でご奉公してきたんだ。それを鉄砲が強いと言われれば、誰だって腹立てるのが道理だと思わねえか」
「覚馬、聴く耳を持て。声高に“鉄砲が強い、鉄砲が強い”って言ってたんでは、敵が増えるばっかりだぞ」
 庄之助の師範採用がままならぬ苛立ちと、自分の信じる鉄砲をけなされて熱くなる覚馬を諭す。


しかし
 弓・槍・剣など古来の武芸を重んじ、新式兵器の導入を訴える山本覚馬の意見書を退ける重臣たちに
「古い……。あなた方は世界を知らぬ、まるで、井の中の蛙だぁ!………やっつまった」
           ……禁足の処分
                              腐る、覚馬


「わたすは、続けやす。人に笑われても構わねえ。
 あんつぁまが、もうあきらめると言っても、わたすはあきらめねえ。
 鉄砲を極めるまで、一人でも続けやす」

 実弾を撃つのが初めての八重だったが、目を瞑る欠点も克服して、的に命中!
 初回冒頭に「命中」と呟いたのは、尚之助の助言を守っていたからだったのか。

 八重の心意気に、覚馬の心の霧も晴れ
「よし、蹴散らして、前に進むかぁ」


 八重の作った銃弾が暴発しなくてよかった。



【ストーリー】番組サイトより
 八重(綾瀬はるか)の兄・覚馬(西島秀俊)は、佐久間象山(奥田瑛二)の塾で会津藩に先んじて西洋の技術を貪欲に習得していく他藩の動きを知り、焦っていた。そのころ会津では、八重が両親から砲術への思いを断つよう厳しく諭されていた。
 そんな折、吉田寅次郎(=松陰・小栗旬)がアメリカへの密航を企て、象山がそれをそそのかしたとして捕縛される事件が勃発。仕方なく会津へ戻った覚馬は、大きな米俵を持ち上げて男と競争に興じる八重(綾瀬はるか)の姿を見て驚く。さらに、八重が砲術の知識を深く習得していることを知った覚馬は胸を打たれ、思いを断ち切らなかった八重に砲術の手ほどきするのだった。
コメント (3)
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