英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ドラマ雑感 『緊急取調室』と『隠蔽捜査』

2014-01-16 21:15:36 | ドラマ・映画
文字通り、「雑な感想」ということで……

『緊急取調室』
捜査一課の専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に配属された有希子が、
一癖も二癖もあるベテラン男性取調官たちに囲まれ、
一筋縄ではいかない犯人との“言葉と心理戦による駆け引き”を行いながら、
事件の裏に隠された真実を追求していく。
という設定(番組サイトより)。

 主演が天海祐希で、一癖も二癖もあるベテラン取調官が、大杉漣、小日向文世、でんでん、更に、そのチームの頭(管理官)が田中哲司、また、刑事部長に草刈正雄、捜査一課に篠井英介、鈴木浩介、速水もこみちと、速水以外、味のあるオジサン連中がいっぱい。

 面白そうだが、天海祐希とおじさんトリオ(大杉、小日向、でんでん)が良さを打ち消しあってしまっている。伯父さんトリオもなかなかの面子で、それぞれの味(見せ場)が必要、もちろん、天海もキャラが強い。すべてが個性を発揮すると空中分解してしまうので、お互いが少し引いて、お互いを立てている。
 それなら、主演なしで、オジサン連中が対抗したり協力したりして事件を解決していった方が面白い気がする。
 天海主役なら、ダメ刑事の鈴木と速水を徹底的にシバキながら事件解決した方が爽快感がある。


 初回の残念な点は、既に犯人のネタがほとんど割れていると思われたのに、更に取り調べをした。まだ、何か犯人が隠していること(もう一つ、爆弾を仕掛けてあるなど)があるのかと思ったが、犯人の心情を明らかにしただけ。
拍子抜けもいいところで、しかも、泣き落とし。

 番組サイトによると
有希子たちの冴えわたる頭脳と話術を駆使した取り調べに、
必死に抗いながらも、マル裸にされていく被疑者たち。
この息詰まる攻防戦に、あなたはどこまで耐えられる…!?
ということらしい。
 しかし、犯人の心を丸裸にするより、事件を解決する方メインであるべきである。

 メイン現場が取調室というのも、少々鬱陶しいかも。犯人と取調官の腹の探り合い、心理戦はコクがあるとは思うが、それがメインで毎回だとなると………



『隠蔽捜査』
 民放の連続ドラマ初主演となる杉本哲太が、信念を貫くエリート警察官僚・竜崎伸也警察庁長官官房総務課長を、そして竜崎と相反し人当たりがよく、ものわかりのいい男・伊丹俊太郎警視庁刑事部長を古田新太が演じる。
 物語は「全ての責任は俺がとる!」とばかりに階級や上下の面子に一切こだわらず信念を突き通す東大卒キャリア・竜崎と、本音と建前を使い分け、周囲を気遣い物事全てにおいて柔軟な対応をとる私大卒キャリア・伊丹の関係を軸に、警察内の権力闘争、人間関係、そして家庭の問題を多彩なキャストで描く異色の警察ミステリー。

 共演にはアクの強い個性派刑事・戸高善信に安田顕、竜崎の妻・冴子役に鈴木砂羽、そしてドラマのオリジナルキャラクターで竜崎と伊丹の同期、出世競争では彼らを一歩リードしている上條貴仁役に生瀬勝久ほか豪華な顔ぶれとなっている。
事件解決の謎解きとスリル、そして警察内部の対立と闘争をダイナミックに、。
(番組サイトより)

 こちらも、癖のあるオジサンがいっぱい
 警察官僚や刑事たちが、それぞれの正義感や欲望がぶつかり絡み合う重厚なストーリーだ。
 杉本演じる警察官僚・竜崎の厳格なまでの正義感、まじめさに共感。それだけに、自分の息子がヘロインに手を出してしまうという心の重荷が辛すぎる。
 「痛快に描く異色の警察ミステリー」といううたい文句だが、疑いたくなる初回だった。

 重苦しいストーリーだが、古田演じる伊丹刑事部長が一見軽いが芯の通った男っぷりの良さを発揮している。
 面白そうだが、重苦しさが増しそうだと視聴を断念するかもしれない。
コメント
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