英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

永井一郎さん、加藤精三さん、ありがとう

2014-01-28 21:38:32 | アニメ
 突然の訃報(1月27日)で驚きました。
 日曜の夜、『サザエさん』を観たばかり。波平さんが童心に帰って浴槽でおもちゃを浮かべて長湯してしまうシーンがあり、≪いつまでも『サザエさん』、波平さんは変わらないなあ≫と思った翌日、永井一郎さんの訃報でした。

 永井さんは、波平の他にも、『ゲゲゲの鬼太郎』(子泣き爺)『ど根性ガエル』(町田先生)、『宇宙戦艦ヤマト』(佐渡酒造、徳川彦左衛門)、『うる星やつら』(錯乱坊チェリー)、『ドラゴンボール』(カリン様)、『YAWARA!』(猪熊滋悟郎)、『らんま1/2』(八宝斎)など、数多くの個性的脇役を演じている。
 主人公に親密な小柄な爺さん役が多い印象がある。波平は真面目な頑固な父親だが、錯乱坊チェリーは好色な奇人と幅広いキャラを演じている。
 とは言え、永井さんといえば波平さん、45年近くも毎週日曜夕方にお茶の間に父親役で登場しています。多少、波平のキャラも時代に合わせて柔らかくなった気もするが、ほとんどイメージを変えずに演じられていた。それだけに、我々世代の、いや、恐らく、その下の世代も、喪失感は大きい。長い間、お疲れさま。ありがとうございました。

 2月9日放送分までは、収録されているそうだ。その後はどうなるのだろう。
 後任が波平役を務めるとしても、アニメの波平さんは変わらぬ姿で生きている。長年妻役を務めていた麻生美代子さんの心の内は……。(後任の人も、重圧がかかるだろうし)



 波平さんと並ぶ「アニメの昭和のお父さん」、星一徹(『巨人の星』)。
 その一徹役の加藤精三さんも17日に亡くなりました。
 加藤さんは、その低音で強面(こわもて)風の声で、特撮モノの悪の首領役も多く演じられました。洋画の吹き替えも多かったようです。
 一徹さんは怖かった。鬼コーチでもあり、怖い父親。主人公の飛雄馬は、どこか甘ちゃんなところがあり、よく一徹に怒られていた。≪なぜ、怒るんだ?≫と思うことも、しばしば。でも、父親として男泣きも。



 父親とは意味が違うが「とっつぁん」で親しまれた銭形警部(『ルパン三世』)役の納谷悟朗さんも昨年3月に亡くなられています。低音で迫のある声でショッカーの首領も印象深いです。『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長も思い出されます。


 俳優や著名人の訃報を耳にし、寂寥感が大きくなってきた。自分もそういう齢になったのか。

 アニメはドラマや映画より歴史が新しい。なので、アニメの草創期から頑張られてきたベテラン声優さんが多くいらっしゃっる。絵は変わらず、声もほとんど変わらない。それ故、突然という思いが大きい。(永井さんは、本当に突然だった) 
コメント (4)
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