英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season14 第3話「死に神」

2015-10-29 17:33:23 | ドラマ・映画
周囲の「冠城=“新相棒”」の認定を、頑なに“同居人”と否定する右京
今シリーズは「同居人⇒相棒」が大きなテーマのようである


 しかし、それに拘るあまり、ここまでの3話は事件の展開がお座なりになってしまっている

★事件関係者の不可解な心理や行動
☆中村(近藤公園)
・恋人の自殺をほう助(殺人)したことによる罪の意識から、自殺願望者の自殺を誘発していた。自殺を手助けしたことを当人から感謝されれば、過去のほう助を正当化されたような気になるという心理なのだろうが、“生きていることが死ぬより苦痛”であったとしても、生きるという選択肢を閉ざして死を選ばせるというのは、過去の罪を正当化させることよりも心の負荷が大きいように思う。まあ、精神が壊れていたと考えれば、不可解とは言えないかもしれない。
・自分が保管する毒物を使用させるのはリスクが大きすぎる。

☆雨宮(葛山信吾)
・確かに中村の誘発がなければ妹が命を絶つことはなかったかもしれないが、元々の元凶(いじめ?)の方に憎しみは行かないのだろうか?
・初めて中村のところへ訪れる直前に、偶然、美由紀(中島亜梨沙)が服毒死していて、それを発見、スマートフォンの中村へのメッセージを読み、咄嗟に中村を陥れる筋書きを組み立てるなんて、IT企業の社長ともなれば、脚本の才能もあるようだ。
・「中村がストーカーだった」という証言をするため、自分が美由紀の恋人に成りすまし、中村に自分の別荘に彼女の遺体を遺棄させるのもリスクが大き過ぎだろう。
 

★ドラマには偶然がつきものであるが…
・証拠品の返却の途中殺人現場に通りかかるって、山奥過ぎて偶然の範疇を超えている。もはや、死神。
・雨宮が中村を尋ねたのが初めてというのに、美由紀の遺体を発見してしまう…まあ、右京さんに比べれば「ドラマではよくあること」の範疇か。


★演出上の謎
・遺体発見現場で、芹沢や制服警官の口元がアップになってセリフを言うシーンがあったが、どういう意図での演出なのだろう?
 伊丹も顔がアップ気味のシーンがあった
・中村が保釈後に街を歩くシーンがあったが、大きめのカバンを肩から下げて歩くスーツ姿の女性と2度もすれ違っていた
・別荘に繋がる道が狭すぎ。その割には野次馬が多かった。


★ちょっと性格が…
 他人が運転する車に同乗するのが極端に苦手。
 米沢をからかい、芹沢にちょっかいを出す。
 「もう出世してます」と嫌みな言葉をシレッと言う。


【ストーリー】番組サイトより
 山中の別荘で服毒死とみられる女性の遺体が発見された。
 証拠品の返却のため、別荘の前を偶然車で通りかかった右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、さっそく現場検証に立ち会うことに。
 別荘の持ち主は、IT関連企業の社長・雨宮(葛山信吾)で、死亡した女性・美由紀(中島亜梨沙)と少し前まで交際していたという。右京が気になったのは、女性の手に残っていた観葉植物の葉と土、そして現場付近で見かけた“中村ケミカル工業”という会社名の入った不審な車だった。
 その後、美由紀が雨宮との交際について、ネットの掲示板に相談を持ち掛けていたことが判明。また、右京が現場で見かけた不審な車を運転していた中村ケミカル工業の社長・中村(近藤公園)が、親身に彼女の相談に乗っていたことが分かるのだが…!?

 女性服毒死の裏に隠された意外な真実とは?
 事件は二転三転の末、驚くべき結末を迎える!

ゲスト:近藤公園 葛山信吾

脚本:金井寛
監督:橋本一
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第63期王座戦 第5局 その2「△1五香で飛車が詰んでしまうが」

2015-10-29 11:52:37 | 将棋

 第5図の△2五歩に、▲3五桂や▲4四桂を利かすかどうかは別にして、1六に飛車が逃げるのは△1五香で飛車が死んでしまうので、飛車を2九に引くのを掘り下げる。しかし、今後の飛車の活躍が見込めなく、どうも良くないようだ(「その1」参照)。
 そこで、▲1六飛はどうかと読みを入れてみる……というのが、私の思考過程。

 もちろん、強い人は「△1五香と持駒の香車を使って、更にもう1手掛けて(都合2手)僻地にいる飛車を取るのは“イモ筋”」と考え、最初から▲1六飛の可能性を追求するであろう。実際、中継の棋譜解説や感想戦でも△1五香については、一切触れられなかった。

 さて、先手としては
①飛車を取らせる間に攻め込む▲3五桂を、まず考えたい。
 放置すると▲4三角成が厳しいので、後手も△4二金はやむを得ない受け。
(Stanleyさんの永瀬六段解説情報によると、△6一玉と早逃げしておいて、先手の攻めを置き去りにする指し方が示されたようです。以下▲2三歩成△1六香▲2二と△9九飛▲7九金が想定され、こう進めば先手玉が固いらしい。“先手良し”の意味?)

 3五の桂によって2三に利きが増えたので▲2三歩成を実行。

 ここで、後手の応手がいろいろ考えられる。
1.初志貫徹の△1六香
2.飛車を成り返り先手の攻めを牽制する△8九飛成▲7九金△8四龍
3.飛車を引いて先手の攻めを牽制する△8四飛
4.一旦△2三同金▲同桂成と清算して先手の攻めを右方向からに限定する


 3の△8四飛は2に比べて損のように思えるが、先手の金を7八に置いておく方が寄せやすい意味もあるし、反撃に出る場合△8九飛成が先手になる利点もある。半面、▲8五歩と押さえられた場合は生飛車なのではっきり損である。
 各変化、いずれも難解で、私の棋力も気力も足りない。


②素直に▲1五同飛と取り△同銀に▲2三歩成と攻める順もありそうだ。

 この順は、△2六香の時の▲1四飛△同歩▲2三歩成と成りこむ筋と比べて、手駒が銀でなく香なので損なようだが、これはこれでけっこう難しい。
 また、後手の対応として、▲1五同飛の時に飛車を取らず△8四飛と引く手もある。ここから▲1四飛(▲3五歩もある)△3四飛(△1四同歩もある)など、変化が多岐にわたり、私の棋力では訳が分からない。
 △1五香はイモ筋で最善手ではないと思われるが、「ない手」とは言えないようだ。
コメント (4)
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