民事党定期大会の会場に強硬入場しようとする島崎(木村拓哉)、立原(石田ゆり子)達、
それを阻止しようとする落合(江口洋介)らSP
落合――――
「事実を公にすれば、政府も影響を受けるでしょう。
組織や秩序を壊して、死んだ村田課長が生き返りますか?
……生き返りません。
島崎さん、私が間違っていますか?」
島崎――――
「……わかりません。
何が正しくて、何が間違っているのか、僕には分かりません。
ただ……守りたいんです。村田課長や立花先生の思いを。
我々の……守りたい人がいるだけです」
信条のぶつかり合い……落合の問いかけに、自分の思いをぶつける島崎。
実は落合も迷っていて、島崎に問い掛け、その答えを聞き、決断。
真相を暴露。
落合が暴露したのは、≪内部告発をすることで組織(警察)を守る≫という点では良い落としどころだが、落合に美味しいところを持って行かれた感は強い。まあ、立原がヒーロー(ヒロイン)になるよりは遥かに良い。
さらに、落合が村田(上川隆也)の教えを守って、音声を録音。決定的な証拠を持って、“幹事長を守る”立場を翻したのは爽快感もあった。
島崎も自分の信条を貫き、落合を突き動かした台詞は、感動的に思える………?
………“感動的に思える”……しかし、本当に感動的で説得力があったのか?
“守りたい人がいる”……尊い気持ちであるが、私の偏見とは思うが、戦争を始める理屈にも似ている。
それは言い過ぎだと思うが、島崎の答えには、あまり心が動かなかった。
【島崎の答えを私が勝手に“改ざん”するとしたら】
「……わかりません。
何が正しくて、何が間違っているのか、僕には分かりません。
でも、幹事長がクソということだけは分かります。
事実を公にすることで、政府が影響を受け、組織や秩序を壊れることよりも、
こんなクソみたいな男が、政治の中枢にいて日本を動かすことの方が、日本にとって良くないことだと思います。
ただ……守りたいんです。村田課長や立花先生の…我々ボディガードの誇りを。
確かに……個人は組織の歯車かもしれません。個人の思いを優先しては、国家や組織は成り立ちません。
しかし、個人が充足し喜びを感じていないと、組織は良い方向に動かない。
歯車が錆びついていたら、動かないと思うんです」
島崎の理論(理屈)は一見、誠実な信条のように思えるが、少し論点がずれているような気もした。
“今回のクライアント(立原)のことを信じられるのか?”の問いに“難しいです。(立原のこれまでの振る舞いを考えると、議員の座まで追われるようなことをあの人がやるかどうか”と答える高梨に対して島崎は
「ボディーガードは信頼されなきゃダメだけど、クライアントを信じることの方がもっと大事でしょう。
自分のことを信じてくれない人のことを信じることなんてできないからさ」
“我々がクライアントを信じなければ、クライアントは信頼してくれない”という理屈は分かるが、“クライアント(立原)が自分たち(島崎たち)を信頼すること”と“立原が真相を語る”ことは少し違うと思うのだが……
【その他の疑問点】
・マスコミの包囲網から脱出の陽動作戦、意味はあったのか?
沢口(間宮祥太朗)が村田の息子に扮してマスコミの包囲を強行突破したが、突破できるのなら、息子本人を連れ出した方が良かったのでは?
・殺し屋に意味はあったのか?
島崎を襲うチャンスはいくらでもあったが、村田の家に強行侵入して襲うのはまずいだろう。通りすがりの者の犯行を装えない。結局、誰の差し金だったのだろう?
・やっぱり立原だなあ
情報が洩れるのを恐れたとは言え、ドタキャンの連絡ぐらい入れないと駄目だろう。郵送(宅配)って…
島崎を食事に誘ったが、これもドタキャン。
そもそも、人気回復の為に自作自演の脅迫騒動を起こした人間が総理大臣になってはいけない
・村田の息子は中学生並
すぐ投げやりになるし、腹を立てるし……19歳とは思えない
・無茶な依頼
党大会への強硬侵入って、ボディーガード業務としてはまずくない?
SPや警官に呼び止められた時のごまかし方や追尾妨害は苦しいなあ。高梨のSPを煙に巻く様は面白かったが。
【ストーリー】番組サイトより
発砲事件に巻き込まれ命を落とした村田(上川隆也)。唯一現場の状況を知ることができるはずだった村田の遺品であるICレコーダーも、警察の手によってデータを消され、いよいよ真相は闇の中に葬られようとしていた。
「民間のボディーガードが無謀な行動をし、銃で撃たれた」と週刊誌などにも下世話に書き立てられ、悔しい思いを抱く章(木村拓哉)ら。しかし決して諦めることなく、村田の汚名をそそごうと誓った矢先、厚生労働大臣の職を辞した愛子(石田ゆり子)が「私が真実を話します」と名乗り出てくる。
証拠も隠滅された今、残された方法は現場にいた人間が証言をしてくれることだけ――愛子の申し出を受けた章たちは、真相を語ろうとする彼女の警護をすることに…。しかし、そのことによって章たちの身にも危険が迫り…?
その頃、SPの落合(江口洋介)は上司の氷川(宇梶剛士)に「みずから事件の処理をする」と宣言。驚きの行動に出る!
高梨(斎藤工)、まゆ(菜々緒)、沢口(間宮祥太朗)、そして章。亡くなった村田と身辺警護課の名誉を懸けた最後の戦いの行方は…!?
特別ゲスト:矢沢永吉
脚本:井上由美子
監督:常廣丈太
それを阻止しようとする落合(江口洋介)らSP
落合――――
「事実を公にすれば、政府も影響を受けるでしょう。
組織や秩序を壊して、死んだ村田課長が生き返りますか?
……生き返りません。
島崎さん、私が間違っていますか?」
島崎――――
「……わかりません。
何が正しくて、何が間違っているのか、僕には分かりません。
ただ……守りたいんです。村田課長や立花先生の思いを。
我々の……守りたい人がいるだけです」
信条のぶつかり合い……落合の問いかけに、自分の思いをぶつける島崎。
実は落合も迷っていて、島崎に問い掛け、その答えを聞き、決断。
真相を暴露。
落合が暴露したのは、≪内部告発をすることで組織(警察)を守る≫という点では良い落としどころだが、落合に美味しいところを持って行かれた感は強い。まあ、立原がヒーロー(ヒロイン)になるよりは遥かに良い。
さらに、落合が村田(上川隆也)の教えを守って、音声を録音。決定的な証拠を持って、“幹事長を守る”立場を翻したのは爽快感もあった。
島崎も自分の信条を貫き、落合を突き動かした台詞は、感動的に思える………?
………“感動的に思える”……しかし、本当に感動的で説得力があったのか?
“守りたい人がいる”……尊い気持ちであるが、私の偏見とは思うが、戦争を始める理屈にも似ている。
それは言い過ぎだと思うが、島崎の答えには、あまり心が動かなかった。
【島崎の答えを私が勝手に“改ざん”するとしたら】
「……わかりません。
何が正しくて、何が間違っているのか、僕には分かりません。
でも、幹事長がクソということだけは分かります。
事実を公にすることで、政府が影響を受け、組織や秩序を壊れることよりも、
こんなクソみたいな男が、政治の中枢にいて日本を動かすことの方が、日本にとって良くないことだと思います。
ただ……守りたいんです。村田課長や
確かに……個人は組織の歯車かもしれません。個人の思いを優先しては、国家や組織は成り立ちません。
しかし、個人が充足し喜びを感じていないと、組織は良い方向に動かない。
歯車が錆びついていたら、動かないと思うんです」
島崎の理論(理屈)は一見、誠実な信条のように思えるが、少し論点がずれているような気もした。
“今回のクライアント(立原)のことを信じられるのか?”の問いに“難しいです。(立原のこれまでの振る舞いを考えると、議員の座まで追われるようなことをあの人がやるかどうか”と答える高梨に対して島崎は
「ボディーガードは信頼されなきゃダメだけど、クライアントを信じることの方がもっと大事でしょう。
自分のことを信じてくれない人のことを信じることなんてできないからさ」
“我々がクライアントを信じなければ、クライアントは信頼してくれない”という理屈は分かるが、“クライアント(立原)が自分たち(島崎たち)を信頼すること”と“立原が真相を語る”ことは少し違うと思うのだが……
【その他の疑問点】
・マスコミの包囲網から脱出の陽動作戦、意味はあったのか?
沢口(間宮祥太朗)が村田の息子に扮してマスコミの包囲を強行突破したが、突破できるのなら、息子本人を連れ出した方が良かったのでは?
・殺し屋に意味はあったのか?
島崎を襲うチャンスはいくらでもあったが、村田の家に強行侵入して襲うのはまずいだろう。通りすがりの者の犯行を装えない。結局、誰の差し金だったのだろう?
・やっぱり立原だなあ
情報が洩れるのを恐れたとは言え、ドタキャンの連絡ぐらい入れないと駄目だろう。郵送(宅配)って…
島崎を食事に誘ったが、これもドタキャン。
そもそも、人気回復の為に自作自演の脅迫騒動を起こした人間が総理大臣になってはいけない
・村田の息子は中学生並
すぐ投げやりになるし、腹を立てるし……19歳とは思えない
・無茶な依頼
党大会への強硬侵入って、ボディーガード業務としてはまずくない?
SPや警官に呼び止められた時のごまかし方や追尾妨害は苦しいなあ。高梨のSPを煙に巻く様は面白かったが。
【ストーリー】番組サイトより
発砲事件に巻き込まれ命を落とした村田(上川隆也)。唯一現場の状況を知ることができるはずだった村田の遺品であるICレコーダーも、警察の手によってデータを消され、いよいよ真相は闇の中に葬られようとしていた。
「民間のボディーガードが無謀な行動をし、銃で撃たれた」と週刊誌などにも下世話に書き立てられ、悔しい思いを抱く章(木村拓哉)ら。しかし決して諦めることなく、村田の汚名をそそごうと誓った矢先、厚生労働大臣の職を辞した愛子(石田ゆり子)が「私が真実を話します」と名乗り出てくる。
証拠も隠滅された今、残された方法は現場にいた人間が証言をしてくれることだけ――愛子の申し出を受けた章たちは、真相を語ろうとする彼女の警護をすることに…。しかし、そのことによって章たちの身にも危険が迫り…?
その頃、SPの落合(江口洋介)は上司の氷川(宇梶剛士)に「みずから事件の処理をする」と宣言。驚きの行動に出る!
高梨(斎藤工)、まゆ(菜々緒)、沢口(間宮祥太朗)、そして章。亡くなった村田と身辺警護課の名誉を懸けた最後の戦いの行方は…!?
特別ゲスト:矢沢永吉
脚本:井上由美子
監督:常廣丈太