英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season21 第3話「逃亡者 亀山薫」

2022-10-27 22:08:19 | ドラマ・映画
今回の脚本……いろいろ“いちゃもん”を付けたいことがあったなあ
《殺人の現場で凶器を手にしているところを目撃されて逃亡し、真犯人を捕まえる》という何度も観たような筋書きだった
 「逃亡者 亀山薫」がテーマではなく、亀山の恩人・塩見の死から始まった今回の事件で、亀山や羽柴(波岡一喜)の葛藤が主眼であるが(←これについては後述)、この葛藤もどこかで何回か見たようなものだった

・凶器のナイフを亀山が簡単に握るのは有り得ないと思ったが、フライトジャケットのポケットに入れておいたのは巧妙。しかし、塩見の妻が衝動的に刺した被害者を指した後、とっさに亀山を気絶させ、凶器をポケットに入れるのは出木過ぎ
・米沢さんがいたら、「気になる点と言えば、ポケットの内部に血液が多く付着していたことですなあ」とか言っていそう。
・亀山は、かなり思い切り後頭部を殴打されていた。これが、脇役だったら死亡していたぐらい殴られ方だった(死亡していたら、亀山に罪を着せられない)
・《罪を着せられる者が凶器を手にしている時、第三者がその瞬間を目撃する》というのはお約束だが、あまりにもジャストタイミングだったので、その目撃者が実は犯人……と深読みしてしまった
・亀山は単独で解決しようと思わず、右京に相談すればよかったのに。なぜ、相談しなかったのだろう
・逃亡後も、詳しい事情を右京に話さないのも不自然。「一を聞いて、十を知る人(右京)ですから」というのは、キャラに頼り過ぎだろう
・『こてまり』に美和子が入ってきた時、全く普通に応対していた小出茉梨、先週は大丈夫だったのだろうか?(“美和子スペシャル”を喰らったはず)

葛藤 ~残酷な真実~
①4年前の塩見の転落死は、病気の息子の手術費用は、押収物の覚せい剤を横流ししたモノだった
②今回の殺人事件は、その時の売人がそれをネタに塩見の妻を恐喝したことによるモノだった

 《息子を救うために犯罪に手を染めること》(塩見)
 《その事実を、塩見の息子に知られない為、塩見の自殺を事故だと証言》(羽柴…塩見に覚せい剤の売人の紹介もしていた)
 《塩見の息子に“父親は自分の命を救うために犯罪を犯した。さらに、そのために自殺した”、“母親はそのことがもとで、殺人を犯した”という事実を伝える》(亀山)


あまりにも重たい選択・葛藤であった……櫻井武晴氏の脚本家と思った(それにしては……)


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」

【ストーリー】(番組サイトより)
薫が殺人事件の容疑者として逃亡!
恩人の事故死との意外な接点とは!?


 池袋で輸入雑貨店の店長が殺害され、犯人が逃亡する事件が発生。現場近くで発見された血ぬれのフライトジャケットや目撃者の証言などから、薫(寺脇康文)が容疑者として浮上する。
 その後、被害者は覚醒剤の売人だったことが判明。さらに、薫は角田(山西惇)に事件絡みの前科者のリストアップを頼んでいて、その中に今回の被害者がいたことも分かる。美和子(鈴木砂羽)によると、薫は最近、運転免許試験場に異動させられていた当時に世話になった塩見(長谷川公彦)という人物について調べていたという。ただ、塩見は池袋中央署で会計課長の職にあった4年前、事故死していた。
 薫が逃亡を続ける中、右京(水谷豊)は独自の捜査を開始。いっぽう、池袋中央署の羽柴(波岡一喜)という刑事が、伊丹(川原和久)が薫の逃亡を助けているのではないかと上層部に進言し、伊丹は捜査から外されてしまう。そんな中、右京は塩見が死亡した当時、押収物が、署内から消える事件があったという情報をつかむ。

殺人容疑が掛かった薫はなぜ逃げているのか?
無実を信じて右京と伊丹が即席タッグ!?
事件解明の先に待つ残酷な真実とは…


ゲスト:波岡一喜 長谷川公彦

脚本:川﨑龍太
監督:橋本一

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 政府や政治家の常套句 | トップ | 2022世界バレー ……やはりTBS... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
長谷川公彦氏について (marumori)
2022-10-29 10:18:12
英さん、こんにちは。

 亀山が殺人容疑をかけられるという設定は、プレシーズン第1話『刑事が警官を殺した?』と同じでしたね。

 さて、塩見を演じた長谷川公彦氏は今回が4回目の出演ですが、4回とも死亡してしまう役ですね(過去の出演は、Season4第17話『告発の行方』、Season13第12話『学び舎』、Season17第4話『バクハン』)。

 前回は、ハンマーで撲殺されるというインパクトの強すぎる死に方でした。
返信する
そうでしたか ()
2022-10-29 22:18:40
marumoriさん、こんばんは。

>亀山が殺人容疑をかけられるという設定は、プレシーズン第1話『刑事が警官を殺した?』と同じでしたね。

 なるほど、そうでしたか。でも、今話のようなシチュエーションは、もっとあったような気がします。亀山以外でのパターンかもしれません。

>塩見を演じた長谷川公彦氏は今回が4回目の出演ですが、4回とも死亡してしまう役ですね(過去の出演は、Season4第17話『告発の行方』、Season13第12話『学び舎』、Season17第4話『バクハン』)

 詳細な情報、伊丹入り…違った、痛み入ります。
 『バクハン』と言えば、しゃぶ山しゃぶ子17歳でしたよね。彼女に殴られた刑事役が長谷川公彦氏でしたか。この時も刑事でした。

 本文では書き忘れましたが、覚せい剤の売人を格闘の末、殺害し、亀山を気絶させるあの奥さんは強者(つわもの)ですね。
 
返信する

コメントを投稿

ドラマ・映画」カテゴリの最新記事